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『チェチェンへ アレクサンドラの旅』に投稿された感想・評価

「ソクーロフを発見する」

シネ・ヌーヴォでやってる特集。

ロシアには個性的な監督がたくさんいますね。
この作品のアレクサンドル・ソクーロフという監督もその一人と思いますが、「太陽」しか観てない。この作品はぜひ観たかった作品。その他も観たかったけど、これ一作に終りそう、、😢

お婆ちゃんがチェチェンのロシア軍駐屯地に孫を訪ねる話。

お婆ちゃんと駐屯地に溢れている武器の数々の不釣合いさ。若い兵士たちとの何気ないやりとり。兵士たちはお婆ちゃんに故郷を見るのか?

駐屯地の外の崩れかかった街に暮らす現地の人との触れ合い。

この複雑な地域のことに詳しくないので、どこまで受け止められたか自信はないけど、声高に反戦を叫ぶことなく、何気ない言葉や表情で戦争の本質を描いてると思う。

お婆ちゃんになっても、もっと生きたい!と言うお婆ちゃん。一方、職業軍人の孫は、、^^;
それでも、あの重そうなお婆ちゃんをお姫様抱っこする孫。その重みは命の重み。孫にしっかり伝わっただろうか?

ロシア人のお婆ちゃんと、チェチェン人のお婆ちゃん。長いこと生きてきた二人が抱き合う姿に、争い殺しあうことの虚しさを醸し出してる。
素晴らしかった。
アレクサンドラがチェチェンの駐屯地にいる孫を訪ね数日間過ごしまた帰る、それだけの話。けれど彼女のイノセンスと優しさが胸に深く届き、さまざまな感情が去来する。

この作品が素晴らしいのは、殺し合いの戦場や一般市民が苦しむ姿は一切描かれずに戦争の愚かさが伝えられている点にある。アレクサンドラの目に映るのは若い駐屯兵たちの優しさやチェチェンの人びとの温かさ。そんな彼らの生活が有事には一変するのだろう。敵に銃を向けざる得ないだろう。その理不尽さが嫌というほど伝わるのだ。

高齢のアレクサンドラが土埃の駐屯地に出向くのにワンピースを着てピアスや指輪を身につけているのが印象的。それは彼女の気位の高さ・折目正しさを象徴し、同時に兵士に対する敬意の表明とも受け取れた。そして彼らもまた敬意を持って礼儀正しく彼女に接しているのはたいへん清々しく心打たれるものだった。

セピア色の映像の中、彼女と孫が同じ画面にいる時間は細切れでわずかだ。孫が祖母の三つ編みを解き再び編むシークエンスは傑出。

余韻が半端ではなかったのでいつもは鬱陶しい渋谷駅の雑踏をぼんやりと無感覚で通り過ぎ帰路に着いた。
菩薩
4.5
婆ちゃんが孫を訪ねてはるばるチェチェンの駐屯地に赴く、暇な婆ちゃんはあっちこち歩き回ったり、市場に買い物に行ったり、そこで仲良くなったチェチェン側の婆ちゃんの家にお呼ばれして色々語り合ったりする、たったそれだけのお話なのに、見えてくる物はあまりに大きい。『 マザー・サン』、『ファザー・サン』を観ていると、これまた親密すぎる婆・孫の関係性になんと無く『ババァ・サン』じゃないかってな気もしてくるけど、淡々と描写される戦場のその間近の風景の端々に反戦のメッセージが垣間見える。人はどうしても誰かを従属させて生きたがり、その最たる例が戦争である。戦争が破壊していくのは人間の理性と人と人との絆であり、逆に建設するものは何1つとしてなく、生み出される孤独は多すぎる。男同士が殺し合いをしている中で女達も傷つき、本来は憎み合う必要も無い相手がいつしか「敵」に仕立て上げられていく。戦場で人を殺すのにはなんの資格もいらない、ただそこに武器があれば良いだけ。突然やって来た婆ちゃんには親切丁寧な対応ができる若き兵士達、しかしそんな彼らも一度前線に送り込まれたら、自らが生き延びる為に相手を殺されねばならない。旅を終え一人汽車に乗り込む婆ちゃん、婆ちゃんの元に果たして孫は帰ってくるだろうか、再会を約束したチェチェンの婆ちゃんは来てくれるだろうか。孫が婆ちゃんの髪を編んでやるシーンが自分には凄く象徴的に思えた。

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