冬の旅・別れの詩/ラ・ミュジカの作品情報・感想・評価

冬の旅・別れの詩/ラ・ミュジカ1967年製作の映画)

La musica

製作国:

上映時間:80分

3.7

『冬の旅・別れの詩/ラ・ミュジカ』に投稿された感想・評価

昼
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とにかくダイアローグがいい。『盗むひと』の終盤を思い出す。繊細なカメラの動きと俳優どうしの呼吸だけで永遠に見てられる
4.0

窓への反射、バックミラーや鏡への反射は現在と記憶の虚構、語りと心理の二面性を意識させると同時にカメラの存在を意識させ、愛の虚構と映画の虚構が重なるように感じられました。(4Kの映像も美しいかった…)…

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このレビューはネタバレを含みます
後半の会話劇が凄かった!回想は挟まずに会話の中の情報しか与えないのもいい!デルフィーヌ・セイリグが歩いてるシーンが2回繰り返されるところがなんか好き。清原惟監督のトークもあった!
「愛が消えて午後に泣く人もいるわ。私は映画に行くの」って、この台詞に本当に揺さぶられた。緊密で厳かな時間はとても美しく短い。

離婚が成立した元夫婦の最後の1日を綴る会話劇。男性の粘着質のキモさ、デルフィーヌ・セリッグのノーブルな佇まいにハッとさせられながら映像や音よりもテキストが一番上に来るデュラス劇場。ラストの緊張感が凄…

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静かに、かつダイナミックにカメラが動いて面白かった。話としてはよくあるというか、デュラス一本めとしてはハードルが高かったか。来週の『インディア・ソング』を楽しみに待つ
あぁ
3.8
デュラスが女性を撮る時は、常に女性を主体に捉え続けているように見えるが、溝口のように社会的な抑圧から逃げ回っている女性ではなく、主体的に男を振り払っているような描き方なのが、らしさのように思いました。
菩薩
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デュラス的であるか否かは未だにデュラスBOXの開封の儀すら執り行っていない私にはまるで分からんのだが多分にマリエンバート的ではあると思ったのですがどうなんすか…。例の少女が何者であるか否かも私には分…

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TakaKo
3.7

シューベルトと共に。
(原題)タイトルの音楽は最初にほんとちょろっと出てくるだけで、それよりも主人公二人の会話劇が音楽的で、、、
デュラス作品にしてはそこまでまだラディカルな作りではないのでもう少し…

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