季節の中での作品情報・感想・評価

季節の中で1999年製作の映画)

THREE SEASONS

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

3.7

「季節の中で」に投稿された感想・評価

大きなストーリー展開はありませんが、ひしひしとベトナムの日常が伝わってきます。
映像が美しい。
riekon

riekonの感想・評価

4.0
ベトナムで生活をする人々の大変さや悲しさ優しさを都会の慌ただしさや美しい風景でみせていきます。
暑苦しさと静けさがバランスよくあって飽きないですね。
シクロ乗りの彼と娼婦の話がよいかな。
スプーンのオイルマッサージは本当にあるの?背中が…。
物売りの少年はどうなるかハラハラしたなぁ。
H.カイテルが娘を探すアメリカ人で出演しています。
ハスの花売りの彼女が綺麗でした。
花を摘むシーンもいいよねぇ。
路傍の詩集または画集。
物語的にものたりないとする向きもあるかも。少なくとも私はそうだ。
でもそういうコンセプトなんだろうね。
画はアジアの美がきまりまくってひたすら美しいし、探し物は願えば見つかる。

トニー・ブイ、熱狂的ファンがつきそうな作風なのに作品撮ってないんだよね。
ちろる

ちろるの感想・評価

4.3
蓮の花、アオザイ、シクロ、綺麗なベトナムの町並みの映像。
ああーいいものを見せてもらったなーって感じられます。
5つの人生が重い過去を背負いながらも美しく輝くベトナムのなかに綺麗に溶け込み、暖かく優しい気持ちになれます。
とにかく美しい映画
話的にはわりとわかりやすい
少し物足りなくもあるけど 画だけでもう一度観たくなる映画
訪れたホーチミンの交差点がそのままで上がった。まるで現地に戻ったような感覚を感じた。
自分も彼らから言わせれば『太陽に祝福された人』なのだろうか。
ベトナムの映画は映像がキレイです。
しゅう

しゅうの感想・評価

3.5
ベトナムの風景がぎゅっとつまっている…。ベトナム行きたくなる…!
映像が綺麗だし、お話も、ベトナムでそれぞれ色々抱えた人達の人生が少し交錯する…という、内容も楽しめた。池一面に咲いている蓮の花がきれいです。
Vega

Vegaの感想・評価

4.4
ベトナムの熱気と湿り気、独特の猥雑さ、逞しさを感じつつも、詩的で叙情あふれる爽やかな作品として仕上がってるのは何故なんだろう。

とにかく音楽が、素晴らしくて。
沼の蓮に光が射す中、労働する女たちの歌声が、庶民的なのにたまらなく気高く感じるのだから不思議だな。

人物一人ひとりが愛おしく、それぞれのものがたりが温かく胸に沁みて、もうこれは何度も繰り返し観たい大好きな一作です。
pape

papeの感想・評価

5.0
すごくすごく好き。もう10年以上前なのかな。BSでやたら放送してる頃があって、大好きになったのに近くのレンタルショップになくて未だに見たくてたまりません。母も一緒にこの映画を好きになってジャカランダの並木道を歩くという夢ができたようです。
ベトナムの街で起こる人々の出来事がいくつか同時に進行していくかたち。どの話も本当にめちゃくちゃ良かった。全部の話ばっちり覚えてます。映像も綺麗。ハーヴェイカイテルのファンになった映画でもあります。
あ、もう、だめ。DVD買おう
OASIS

OASISの感想・評価

4.1
ベトナムの町に住む人々の暮らしや季節によって変化する風景を描いた映画。

巨大な屋敷に住んでいるが病に苦しみ中々姿を見せない主人ダオと、そこへ働きにやって来た花売りの女性アン。
貧しいシクロ(人力車)乗りのハイと、いくつものホテルを行き来する娼婦の女性。
物を売りながら路上生活を送る少年ウッディと、彼の荷物を盗み、ベトナム人の妻との間に出来た娘を探す為いつも同じ場所で待ち続ける元海兵隊員のアメリカ人。
この三組の三場面が交互に描かれて行く群像劇。
お互い表面上では干渉し合っているようで微妙に繋がりを感じさせる所もあれば、そんな接点があったところで今生きる世界はそれほど変わりはせず、只々流れ行く時間と移ろい行く季節。
「ここでは誰も他人の事なんて気にしちゃいないよ」という、その町の美点でもあり汚点でもある部分を強調しているかの様だった。

この映画の肝だと思われる部分は、三組がお互いに等しく「闇の存在」である所。
ハンセン病を患い暗い部屋で過ごすダオと彼の手となり詩の口述筆記を行うアンは太陽から隠れてひっそりと二人の時間を過ごす。
天に聳える高級ホテルから生まれる影が居場所である娼婦と、彼女に惹かれるが客として抱くお金の持ち合わせが無いハイは外が暗闇に包まれ仕事が終わるまで待ち続けて帰り道を二人で過ごそうとする。
海兵隊員は、とっくに葬ったはずの過去と向き合う為にあえて草臥れた町へと目を向ける。

物理的・空間的な闇、町の闇、そして歴史の闇。
あらゆる闇が存在する中で、その影の中でしかもがく事の出来ない人々にスポットが当てられている為、町の中心にどっかと腰を据える五つ星高級ホテルの最上階から階下に広がる景色を眺めているような錯覚に陥る。
俯瞰から表面的に眺めても、屋根や街行く人々を高みから見下ろしても、そこからは見えない位置で死に物狂いで生きようとする者の息遣いや匂いを感じる事は出来ない。
彼らと同じ様に、地べたを這いずり舐めるが如く町に生き続け、激しい豪雨に打たれ、厳しい暑さに耐え続けた者にだけラストシーンの美しい景色が拝めるのだと。
あのホテルに暮らすお金持ちの目線がちょっとでもあればそれが引き立ったかもしれないが。

娼婦の女性が50ドルという微妙にお手頃な価格に見合う容姿だったのだが、あの美女とも不細工とも呼べない何とも言えない普通さが「一花咲かせたい」と願う不屈さを感じさせて良かったのだが、やはりアオザイは美女が着るから魅力的なのではないだろうかと。
全体的に無名のキャストが並ぶ中、海兵隊員役のハーヴェイ・カイテルが何と言っても異色な味わいを残していた。
娘を見つけた瞬間に、見つめ合うだけで台詞も無く泣き崩れるシーンはこちらまで罪が洗い流されて救われたような気分になってくる。
「バッド・ルーテナント」「グレイスランド」の時も書いていた気がするが、彼の男泣き演技は国や場所を選ばずいつでも国宝級であった。
>|