夏至の作品情報・感想・評価

「夏至」に投稿された感想・評価

ストーリーは普通だけど魅惑的な雰囲気と絵になるカメラワークで3姉妹の秘め事が何だかドラマチックに描かれていた。カットひとつひとつが綺麗。冷静に考えるとあんなに仲のいい兄と妹はひくけど、2人のシーンは観ていて心地よかった。
Stream

Streamの感想・評価

4.5
カメラの写し方、それぞれの生活場面を毎日切り取っている。そこに隠れている秘密たち。
誰にでもあること。他者にはわからないこと。
キャスト全員が自分のことで精一杯で他人を想っているようで想っていなかったと感じた。
これは当たり前のようにに日常生活にころがっていることだ。

音楽と服、家の構造がかなりよかった。
aibaba

aibabaの感想・評価

3.9
光と影の描写が美しかった。

誰にでも秘密があり、第三者から見たらその影はただ暗いものに見えるかもしれない。ただ、当事者にとってはそうではない。

影にも色があり、それがとても繊細で綺麗だった。

トライ・アン・ユン監督作品は「青いパパイヤの香り」に次いで2作目の鑑賞。この方の作風は風景や色彩の美しさがよく評価されている。

この作品もそう感じたのだが、表現が大げさではなくとても自然。
ふと背景に写る自然や町並を見るたびに、ベトナムに行って見たいと思わせる。

影が良いと思ったのだが、これは最小限の光源によるものだと思う。日本のようにとにかく夜でさえ明るい国ではこういった映像にはならない。

光が地面やテーブルに当たり、その反射光が下から顔にあたって現れるやわらかい影は、ベトナムの生活・文化が現れている。

あまりにも繊細で静かな映画な故、なかなか評価されにくい映画だと思う。コンディションが悪いと寝てしまうかも。

三女が人の影の部分をまだ知らぬまま、両親の誕生日の話を兄と楽しげに話して終わるのがあっさりしてて良かった。
好き!
ストーリーとかどうでもいい。
ただ、この世界感に浸っていたい。
音と映像が素晴らしく、雨の音が心地よい。実際にハロン湾まで行ってしまった。字幕がないフルバージョンがyou tubeにあるので、時々BGMがわりに流している。
milktea

milkteaの感想・評価

3.9
雰囲気映画だけど、そこがいいの


またベトナムに行きたくなる


音楽も素敵♫
三女の部屋で流れるヤツとか
奏

奏の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
最近見たロウ・イエ 作品で度々二重生活が描かれていたから、自然とその事実が自分の中に入ってくるのを感じた。
最後、姉妹で抱えているものを共有して抱き合い泣いた後で、妹の話したことが勘違いであることが発覚する。お姉ちゃん二人が妹を笑いながらバシバシ叩き、投げた花が散るシーンがとても良かった。
ピュアすぎる思い込みからシリアスな雰囲気を打破した妹、お姉ちゃん二人から愛され可愛がられていて、魅力的でお得なポジションだなぁと。
haikei

haikeiの感想・評価

3.5
古き良きベトナムの異国情緒溢れる建物とその生活から、見た目に美しい日々の食事、民族衣装や音楽、訪れたときに感じた雨と夜を愛でるあの感覚も見事に表現されていて素晴らしかった
雰囲気がめちゃくちゃ好きだった
撮影はリー・ピンビン
トランヌーイェンが雨の中で、兄とイチャイチャデートして家に帰ろうと人力車(?)みたいなヤツに乗ると音楽がぶつ切られ、唐突に海が映されて~ってトコがめちゃくちゃ好きだ。
K

Kの感想・評価

5.0
英題「Vertical Ray of the Sun」
三姉妹と、その夫や兄である男性三人。それぞれの夫が小説家や写真家として登場するのが興味深い。三組の男女関係が描かれていくけど、映像や物語から伝わってくるのは女性の強かさと神秘的な美しさばかり。この監督、そこらへんの女子より母性あるんじゃないかと疑いたくなる。秘めごとのある生活、妊娠と貞節に対するわだかまり、妻であることの意味、恋の芽生え。チューリップや向日葵ではなく、睡蓮、彼岸花、紫陽花などを彷彿させる恋である。
色の使い方や内装のこだわりは言うまでもなく絵画のよう。撮影は李屏賓。終始水の音と虫の鳴き声が流れる。騒々しい大雨に浸水した街並みと、エメラルドグリーンの静まった湖が印象深かった。小舟の上で写真家の「土地」に関するセリフは監督が自分自身を見つめるような語りとして胸に残る。
「いま俺は二つの土地に引き裂かれている. 一時的にせよどちらかを選べばもう一方に罪悪を感じる. 良心の呵責はやがて悲しみに変わる. 」

トラン・アン・ユンの映画が好きなのは、観終わった後に、芸術(作品)って大切な人に「捧げる」ためにあるものなんだと痛感させられるから。たったひとりに捧げられたような作品だと、思わせるものがある。
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