『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』をちょっとずつ読み始めていて、ヒッチコック本人によると本作がキャリアでワーストの作品らしいのだが、それもおおむね納得できてしまうくらいの映画。
富豪である父親が…
このレビューはネタバレを含みます
ヒッチコックさんの演出やっぱり色々とおしゃれで好き。グラスの中に映り込むのは「白い恐怖」など他作品でも散見、好きな構図なんだね。
父親の親友、船の持ち主がヒロインを見つめるグラス越しの眼差し。父に…
ヒッチコック監督にしては珍しいラブコメディ。
船酔いするシーンでは、カメラがユラユラ揺れて、こちらまで酔ってしまいそうになる映像あり。
カメラを揺らすだけでなく、人の顔が二重にも三重にも見えるシー…
最初と最後がシャンパンのグラスの底で終わるのが良かった。
相変わらずその可愛らしさをふんだんに振り撒くベティ・バルフォア。
健気でとても愛らしい。
途中、父親役の行動から「そういうことなのかな?…
オープニングロールでThe girlってあったけど、Bettyって字幕出てたじゃんって思ったら、それ演者の本名だった。
ってのはサイレントあるあるなのですが、キャストが
The girl
The …
サイレントでありながら、字幕は最小限。
それでいて、役者たちの演技が素晴らしくて、全然物足りないと言う事がない。
シャンパンを飲みながら、じっと少女を見つめる男の眼差し。
色々な解釈ができて、サス…
入手困難だったので観られただけでも感謝。単調単純簡素な組み立てのサイレントで正直長く感じたけれど、ヒッチの映像実験の目撃者になれたという満足感はある。こんな初期からヒッチテイスト溢れることに驚いてみ…
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