映画は、主人公が殺人を犯し、アパートに立てこもる極限状況のなかで、自らの過去を回想するという重層的な構成を持つ。恋愛や人間関係の断片が、静かに、しかし痛切に浮かび上がり、彼が犯罪に至るまでの心理的軌…
>>続きを読む好きは自意識の裏返し──執着心の強い恋敵を殺しちゃった男の回想でことのいきさつを追う。ドアの銃痕や落し物のスプーンで時系列がわかりやすいように補足する親切な演出。男の住むアパートを群衆が見上げるシー…
>>続きを読むリトヴァクのリメイク版(「朝はまだ来ない」)と見比べると、タイトル含めて皮肉な対照になっていた。クズ男を殺した動機は同じだが、住人から野次られるフランソワが、リメイク版では街のみんなに慕われている設…
>>続きを読む内容云々と言うよりこの1930年代特有のミザンセンを観たという感じだった。わざとじゃない35mmフィルムも、プツプツ音が入ってる感じも好きだった。
ストーリーとしては登場人物がみんなすぐ感情が動かさ…
ジャン・ギャバンとアルレッティのコンビ。
この2人だと、めちゃめちゃ大人の雰囲気出てて、カッコいい。
しかも、アルレッティヌードシーンまであります!
ストーリーも、儚くジャン・ギャバンが、よーく似合…
ジャンルでひとくくりにするのはあまりよくないが、詩的レアリスムの映画に苦手意識があり、この作品もハマれなかった。特に本作は、労働者階級の現実やヒューマニズムといったテーマや芝居がかったセリフ回し、主…
>>続きを読むノワールの祖か
哀愁だけでなく、ロマンティックな空気流れる詩的リアリズム堪能。マルセル・カルネ ✕ ジャン・ギャバン =『霧の波止場』コンビが贈るクサい(ロマンチックで一歩間違えればキモチ悪い?)…