善意の向こう側の作品情報・感想・評価

「善意の向こう側」に投稿された感想・評価

遺品を買い取って商売するヴィンテージ家具店の夫婦は隣人と愛想よく付き合いつつ、その家の婆ちゃんが死ぬのを待ってる。婆ちゃんの孫娘の一人は世話に掛り切りで人付き合いが悪く、もう一人はセクシーだが婆ちゃんに冷たい。みんな何処かしら自己中で冷淡な人々の都会の群像劇だけど、それぞれのやましさ、痛々しさが徐々に露わになるにつれ、静かに共感を誘う。
他人を不幸と決めつけて自分の罪滅ぼしに施しをしていても、自分の不幸には気付けなかったり、家族を裏切った後で気付いたり、人や物の価値は外側ではなかなかわからない。でも、この映画はそれをぶっちゃけてトラブルを起こすことはしない。あくまで自分自身で噛みしめる。マンモグラフィーに並ぶ妙齢のおっぱいで始まり、誰かの使ったヴィンテージ家具、エステにお婆ちゃんに紅葉景色…と年を経た分の「心の染み」みたいなものを見つめる映画だ。キャスリン・キーナー、オリヴァー・プラット、レベッカ・ホール、アマンダ・ピートら芸達者なキャストが渋い。それにしても、サラ・スティールがこの時まだ15歳を演じてるとは。
はじめから映画のテーマが見えてきて、微妙な気持ちになるもお話は面白かった。
善意が空回りするんだけど、どこかでヘッド&テイルがつながるって、あり。
ss

ssの感想・評価

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善意と悪意…というか、私欲の後ろめたさ。
そのバランスを取ろうとしたって、なかなかうまくいくもんじゃない。

自分を正当化するための善意なんて、本当の善意ではないように思える。

そんな姿が滑稽で悲しく映っていました。もわ〜ん(´ω`)

2016/5/25
Miko

Mikoの感想・評価

2.0
なんてブラックな話なんでしょう。

ですが、この作品の中で人間らしさがあったのはキャサリン・キーナーさん演じたケイトだけ。(レベッカ・ホールさん演じたレベッカは、毒が無い一番良い子だったから除外)
あとはクズ。

ケイトはホームレスにお金は恵むけど、一緒にいた娘に“(ホームレスを)見てはダメ”などと言ったり、アフリカ系の人を見てホームレスと間違えたりして、一見ただの偽善者。
そして、ケイトと夫のアレックスは隣人である91歳の老人が死ぬのを今か今かと待ち望んでいる。(亡くなったら壁をぶち抜いて部屋を広くするため)
……なんてクズで偽善者なんだろうと最初のうちはイライラしてしまった。
けど、ケイトがなぜホームレスにお金を渡したりボランティアをしたりするのかの背景が見えた時、ケイトに対してのイラつきが無くなった。

後のクズは本当にクズ。
夫のアレックスは隣人のおばあちゃんに暴言を吐き、隣人のメアリーと寝てしまう…(笑)
エステでムラムラすんな、アホ。
メアリーはメアリーでおばあちゃんにキツい物言いでレベッカを助けようともしない。
おばあちゃんは他人の親切を感じない。

問題提起はきちんとなされている作品。
Chihiro

Chihiroの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

*夫の悪口をたしなめたり、ホームレスの事を気遣ってみたりするけど、つい口が滑ったり、早とちりしたり、善意でやってることにちょっと矛盾感じたりしてるとこが生々しい
*それに嫌気がさしてる娘もなかなか辛辣
*外から見たら不自由ない家族だけど、内面はいろいろ問題抱えてるんだな〜と
FukiIkeda

FukiIkedaの感想・評価

3.7
富に対する後ろめたさ
人を食い物にするということ
子供が1番その矛盾をわかってるような
なかなかシュールでブラックで面白い設定だったな〜
物足りた生活を送る中年女性の苛立ちや欺瞞を見ないようにする姿。

日常を善意という名の下に切り取っている。

商売のためとは言え、行っている事に少し、後ろめたさを感じる。
安く買って、高く売る。
それは正当なのかと。

それを埋め合わせる為に善意を発揮してる。
そして、子供にもそれを伝えるが、そもそもの動機がわかっているような子供には受け入れてもらえない。

欺瞞だって知っているからだ。

子供の鋭さ。

善意を発揮するって難しいです。
核家族化が進んでる現在の、人となりの付き合い方の集約。生々しい感じ。
善意なんてたんなるエゴに過ぎない気がした。
ケイトは結局自分の仕事に対して
罪悪感を持っていて
その罪悪感を少しでも軽くする為に
お金を恵んだり、ボランティアに参加したり。

でも1番組大事なのは、
相手が何を求めているのかを考えて、気付く事。

この作品はそういった事を
ユーモアを交えながら教えてくれる。
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