乱歩の映画化作品と言えば石井輝男監督の諸作が有名ですが、今作は石井監督のようなエログロに振り切った作風ではなく、とはいえ耽美で猟奇に満ちた雰囲気でもなく。
どちらかと言うと、特殊メイクによる視覚的イ…
元が短編小説のため、多くの要素をつけ足して一本の映画としているが、江戸川乱歩の創作物をいじくりまわし、ダメにしてしまった見本のような作品でイマイチ。
ならば映画の特権である「エロ・グロ」部分を堪能…
乱歩の作品って、明智小五郎みたいな探偵物はともかく、猟奇耽美な作品を映像として表現するのは多分無理だと思う。
なぜなら、作品の中の非道徳性、つまり殺人やエロスの表現を美ととらえることは、人の想像や…