『帝都物語』と同年に公開された実相寺昭雄監督作品。
一時期の日活の脱ロマンポルノ・レーベル“シネ・ロッポニカ”の配給。
マルキ・ド・サド原作の同名小説そのままの映画化ではなく、本作では犯罪者ばかりの…
226事件直前、没落貴族が犯罪者を集め「悪徳の栄え」を演じる。サド『悪徳の栄え』を劇中劇にした、『Wの悲劇』ような構造。『帝都物語』直後の実相寺昭雄作品ということで、裏・帝都物語な趣もある。
物語…
【日本人にしか創れない瞬き禁止の倒錯空間】
球体関節人形が大好きでして、作中に吉田良一(現、吉田良)氏と天野可淡氏のお人形が使われているとの事でしたのでわくわくしながら鑑賞いたしました。
マルキ・…
実相寺昭雄の映画は物語の巧みさではなくて美学で魅せるタイプなので独特の難易度がある。でも今作は清水紘治様の濃ゆい主演力の甲斐もあって比較的ライトに楽しめた。没落侯爵がこんなに似合う人は他にいない。
…
22-249
DVD
昨日の帝都物語を観るにあたり、次はこれにしようと決めていた作品。
公開は帝都物語と同年。
実相寺昭雄の弟子こと小林浩一氏が、「裏 帝都物語」と称し、製作途中の帝都物語がエンタメ…
マルキ・ド・サドを原作とした作品だが実相寺昭雄流の解釈なのかあまりお下劣でないというかやや計算的・哲学的な感がある。
原作を読んでいないしあまり理解できていないのに批評するのもおこがましいが、より…
マルキ・ド・サドの小説の映画化…というわけではなく「悪徳の栄え」の舞台を上映している劇団の話。
冒頭の、裸の女を侍らせて汚らしく飯を食うシーンのインパクトは絶大で、これぞサドの小説世界、といった感じ…
登場人物達が演じる劇と実生活がシンクロしてストーリーが進んでいく。
マルキ・ド・サドの原作を知らないので話にあーだこーだ言えないけど、映像が非常に不道徳でナイス。自分の好きなものを概ねカバーして…