「愛の亡霊」に投稿された感想・レビュー

FutosiSaito
FutosiSaitoの感想・レビュー
2016/11/21
4.8
 大島渚は『愛のコリーダ』が有名だが、こちらはカンヌ映画祭で監督賞を受賞した。
 センセーショナルな作品の次で、藤竜也が主演しているのでポルノを期待したが、深く哀しく凄い映画だった。
 (妻と間男に殺された夫の)亡霊に尽きる。
 復習するでなく、出てきても二人の情事をただ見守り、居続ける亡霊。
 しかし、罪を犯した二人は次第に怖くなっていき破滅してしまう。
 怖くて哀しい。
 怖いのは死んだ人である幽霊でなく、生きた人間であり、その欲望である。怖がって、耐えられなくなるのも。
 そのあたりを描いている。
 実際にあった事件の映画化でもあり、亡霊となった夫の恋心・思慕の映画でもある。
 やはり、大島渚監督は偉大だ。
どーもキューブ
どーもキューブの感想・レビュー
2016/08/22
4.9

このレビューはネタバレを含みます

大島渚の色鮮やかな色情怪談


「とよじさーん」

と劇中何回も叫び全身全霊をかける吉行和子。
 
本当に色艶がある。

後半は霊の存在にひたすら怯え、とよじの愛をむさぼる。

とよじこと藤竜也のぎらぎらした若造がスゴイ。

愛は幽霊がでるごとに燃え上がり、二人は村で浮いた存在に。

武満徹のおぞましい旋律。

なんとかだっへ゜ー

という方言は、よりいっそう田舎のニュアンスが伝わる。

フランスとの合作でつくられ、カンヌの監督賞を受賞した大島渚監督。

色使いが素晴らしい怪談だ。

ラストは強烈だ!

まさしく愛の亡霊なのだ!

 2008年9月レビュー

追記
大島渚の最初の感動「戦場のメリークリスマス」が初鑑賞。テレビ放映で何度も見た。最初日本映画に感じ取れなかった。洋画かと思っていた。

その後松竹ヌーヴェルバーグ時代の「日本春歌考」のガチガチな論破理知モノローグにはやくも挫折してからながらく、遠ざかっていた。

30代に入り今一度理解出来るかもと思い

「新宿泥棒日記」の素晴らしい大島渚友達ロードムービーヌーベル風味をくらい、私は覚醒した。

そんな頃に「愛のコリーダ」の鋭利な刃物で頭を削がれてから、本作を見た。

今考えるとやはり素晴らしい

とよじさ~ん!というあぐり吉行和子の呼び声が時々聞こえてくる。

私の大島渚のベストに近い。
武満さんの音
にっぽん残酷エロ昔話しのような感じ
雰囲気、エロス、霊

カンヌにも賞輝く素晴らしい宝石


個人的に大島渚は、黒澤明、深作欣二とともに監督するなかで

映画が進化して
海外と合作する出来る映画監督

として私は捉えています。選ばれし映画監督しか出来ない地位環境だと思ってます。

フカキン「トラトラトラ」
大島監督の「マックスモンアムール」
黒澤明「デルスウザーラ」「夢」

えらばれし日本人の映画監督しかできない製作環境でしっかり表現できた、偉大な映画監督だと私は思ってます。

今は自分から海外に求める監督がおおすぎますがね、、、。

愛の亡霊大島残酷耽美むかし話

ぜひ!挑戦、あれ!

きのくにDVDほしいなあ!
たむらまさあき
たむらまさあきの感想・レビュー
2016/07/30
-
良い。
田村高廣は映画で目潰しされがち。
寂々兵
寂々兵の感想・レビュー
2016/07/26
-
野獣にしか見えない藤竜也(37)と女学生にしか見えない吉行和子(42)の淫猥怪談。吉行和子の半端ない色気、セックス・アピールが画面を通して匂ってくる。猜疑心漂う村人に対する絶叫、土の臭さと井戸、痴情殺人。『愛のコリーダ』の何倍も好き。日本怪談映画の大傑作。大島渚の第2位。
ちらり
ちらりの感想・レビュー
2016/05/26
4.0
武満徹の音楽がもたらす凄みを堪能したかんじ
つるみん
つるみんの感想・レビュー
2016/05/21
3.3
衝撃作〝愛のコリーダ〟の次に作られた大島渚監督作品。

ジャケだけ見ると何だか〝愛のコリーダ〟との姉妹作品と受け取っても良いのかもしれない。確かに雰囲気などは酷似しているが〝愛のコリーダ〟のようなハードコアポルノの印象はなくサスペンス映画となっている。日本風にいえば〝怪談〟に近い。

妻であるセキは夫の儀三郎を待っている間に兵隊帰りの豊次と関係を持つようになり儀三郎の目を盗んで情交を重ねる2人。その隠れた関係が進行していき遂には邪魔者の夫、儀三郎を殺害してしまう。
しかし、その3年後。セキは元夫の儀三郎の幽霊に苦しめられる…。

〝愛のコリーダ〟同様、フランスも製作に関わっているので非常に色彩感覚は優れている。そして大島渚監督にしてはシンプルな内容となっていると思う。先ほども言ったがこれは〝怪談〟である。決してホラー映画ではない。
ラストは結構ショッキング。
Geroqui
Geroquiの感想・レビュー
2016/04/30
-
最近、名前もどこのかも分かんないけどとりあえず見れる、filmarksにのってなかったりするのとかばっか見てる。そんで訳がわからなくなってる。安定してトリュフォー、ジャンピエールジュネ、イニャリトゥ、キューブリックそしてスコセッシらへんを見ていたい。
おだゆうと
おだゆうとの感想・レビュー
2016/04/17
4.1
姦夫姦婦は重ねて四つ
それでもこんなに美しいとは
nana
nanaの感想・レビュー
2016/04/02
3.5
素晴らしい作品だとは思いつつも、なぜここまで仏で賞賛されるか納得できない部分もある。オリエンタリズムだとかプリミティズムだとかそういった目線を通して更に評価が高まっているのかしら。

古井戸に落ち葉を撒くシーンは美しくて忘れられないけど。
イチロヲ
イチロヲの感想・レビュー
2016/03/29
3.6
若い青年(藤竜也)との情事に心酔する中年の夫人(吉行和子)が、ふたりで結託をして夫殺しの完全犯罪を企てるのだが、夫が幽霊として現れたことにより、次第に精神異常を来たしてしまう。「愛のコリーダ」のフランス人プロデューサーと1965年度「怪談」のスタッフが共同で携わっている、列記とした怪談映画。

完全犯罪のバレるかどうかのサスペンスと非日常的な霊現象の取り合わせが、フォトジェニックな純和風の風景の中で繰り広げられる。雰囲気作りがとても素晴らしく、Jホラーの源流を垣間見ることができる。

特徴的なのは、幽霊のことを「死人の幽体」として、はっきりと定義付けているところ。脅迫観念を駆り立てられた主人公男女が、脳内で勝手に幽霊をこしらえていくという物語かと思いきや、実はそうではないことに気付かされる。

個人的には、脳内で勝手に幽霊をこしらえていくパターンのほうが自分好みなのだが、古典的な怪談の踏襲という意味合いでは、これで正しいような気もする。

登場人物では、巡査役の川谷拓三ちゃんがとても可愛い。あと、私のフェイバリット女優である伊佐山ひろ子が、教えられないと分からない役でほんの一瞬だけ出演している。
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