愛の亡霊の作品情報・感想・評価・動画配信

「愛の亡霊」に投稿された感想・評価

新文芸坐で『愛の亡霊』『愛のコリーダ』。70年代に大島渚が到達した愛の極北映画二本。
『愛の亡霊』殺された田村高廣が幽霊になっても吉行和子に慈しみを施すファンタジーにさえ思える。
『愛のコリーダ』藤竜也を絞め殺す前に挟み込む競技場からの流れの素晴らしさ。二作とも戸田重昌、最高の美術!

『愛の亡霊』では、おすぎ(杉浦孝昭)が、村のキチガイ役で出ているのを再確認。
『愛のコリーダ』では、イメージフォーラムの富山加津江が、おかっぱ髪の女中役で、藤竜也に「お客さん、やめてください。お嫁に行けなくなっちゃう!」と相変わらず笑いを取っていたのを改めて確認しました。
亡霊って「愛のコリーダ」で死んだ藤竜也の事なんねーとか思って見ていたらほんまもんだった。
ぬーこ

ぬーこの感想・評価

3.8
愛の亡霊

監督・脚本 大島渚
原作 中村糸子 車屋儀三郎殺事件
日仏合作映画 1978
吉行和子、藤竜也

1本目から物凄いダメージ。体感は2時間以上。
共謀して殺したはずの儀三郎が幽霊として何度も登場し、ホラー要素強め。
目がザクは何を示唆していたのか。いやぁ怖い。
幽霊はおせきの良心の呵責が招いたものか、無念で成仏できなかったのか。これはおせき視点で夜中に夢に出てきそうで怖い。

タイトルは儀三郎のことだよな?でも主人公は殺した2人だし隠れて愛し合ってたのは2人。本作では愛と亡霊はむしろ対になる格好だけど

オープニング好き!不穏なBGMと回る人力車の車輪。暗転しキャスト紹介。

1895年の明治が舞台の1978年公開映画を2021年に見る。100年以上も前の話だが日本の田舎のどこかではありそうな。中上健次の作品を思い出す。

初めて豊次に襲われるシーンが良い!赤ん坊が泣くなか、赤ん坊にあげるはずの胸を豊次に吸われ、ついに耳を塞ぎ、赤ちゃんや今ある家庭を忘れ欲望に呑み込まれる。

儀三郎を始末した古井戸に落ち葉を振りかける。どんな思いで豊次は落としたのか。

裸まま抱き合って死んだのかと思ったら、生きてたわ。生きて一緒に拷問を受けて死ねってことか。そこまでも一緒にいるのが、この2人の愛か。それとも罰としてか。

おせきと豊次。26歳も離れた2人は豊次からの相引きにより、結ばれる。夫が働きに出ている昼間、情事に耽る2人。豊次に無理強いされあそこの毛を剃られてしまったおせきは不倫がバレてしまうか、義三郎を殺すかの2択に迫られる。豊次めちゃ悪い奴。おせきは村でも人気の気立ての良い奥さんだったのに。
今の人が見たら豊次を好きなれないのではないか。殺したことよりも殺したあと冷たくした点について。最後2人は心の奥底から結ばれ求めあったが。

娘のおしんが儀三郎の夢を見て、母が犯人であると確信し、家を出て行くの辛い。

2021.155
剃るぞ。

新文芸坐で、波乱と官能 大島渚『愛のコリーダ』と2本立で鑑賞。
吉行和子が田舎の26歳年上の若見え妻を熱演。藤竜也演じる戦争帰りの豊次と恋に落ち、夫を殺して古井戸に落とす。
幽霊になって出て来るわ、噂になるわ、警官が嗅ぎ廻るわで追い詰められ、落ちてゆく。

明治中期の東北を体験できて、吉行和子が可愛く見えた。幽霊も自然に思えて来る。

35mm上映、映像も音も昔の映画って感じだが、昔話なので違和感は無い。ただ、続けて観た修復版『愛のコリーダ』があまりにきれいで、こっちの方が後の作品と知って驚いた。
ぴよ

ぴよの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

(35mm)
ホラー映画だった(タイトルが比喩じゃなかった)。

導入はつまらないが、幽霊が出てくると面白い(幽霊が出てくるところだけ面白い)。

撮影と美術が素晴らしい。武満徹の音楽もちゃんとおどろおどろしい演出に使われていて良い。

フランス映画というよりもロシア映画ぽい雰囲気。

ベスト吉行和子。

吹雪のシーンなど、フィルムだからこそ映える場面が多くある。映像が荒いから怖い。

立った乳首の陰が見られる映画はこれだけでは。
03

03の感想・評価

3.5
超絶ロマンチックな話に思えてなんかいいな〜と感じた
性愛至上主義ですねって感じの話でなにかにつけてセックスセックス!なんだけど、二人とも拙くてしょうもないのに一緒にいたい気持ちだけがドロドロの田舎村の家の中で光り輝いているというか‥幼稚な愛なのにそれが結構よく見えちゃうのが不思議。ままごとの恋愛だけど可愛く見えて、ある意味その純粋さみたいなものは愚かなんだけれども羨ましいという感じ。思えばみんな性格良いんだよな〜嫌な人がいない。
もち

もちの感想・評価

3.0
日本昔話みたい
↑ちょっと感覚が現代からずれすぎてるので、特に意見とかあんまない、ファンタジーみたい、という意味で
こみ

こみの感想・評価

-
愛人と一緒に旦那を殺したら、その旦那が亡霊となって出てきて、、、という古文でありそうな日本的な話だった
吉行和子がうつり方によって違いすぎてすごい!
山とか村の風景、光の加減も美しい映像。落ち葉を井戸に投げ入れている、井戸の中から上へのショット綺麗
hibiya1975

hibiya1975の感想・評価

3.8
新文芸坐大島渚特集「愛のコリーダ」併映。

吉行和子が良い。
武満の音楽。
日本の原風景。

俳優のおすぎさん。 
yaint

yaintの感想・評価

3.4
池袋での朝のサ活ついでに新文芸坐に寄ったら、大島渚特集をしていたので観て行くことにしました。二本立ての一本目、筋書きは大した話やないんですが、叙情的かつ情念的かつ冗長な作品でした。若かりし日の吉行和子が気合いの入った演技してます。綺麗です。是非観てみてください。ただ、吉行和子と藤竜也の年齢差が26歳あるという設定と吉行和子の息子の扱いが無理くりすぎて、何度も❓な気分になりました。
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