「愛の亡霊」に投稿された感想・評価

1978年9月
久保講堂にて試写会鑑賞
「人と人との出逢いはかけがえのないもの……なんて欺瞞だ!世の中には、絶対に出逢わない方が良かった人間もいるし、絶対に愛し合わない方が良かった人間もいるんだ!すなわち、男と女は出逢うべからず」
当時、かなり背伸びして鑑賞したものの、ただただ時間を浪費しただけやった。
小僧には早過ぎたんやろな…。
 大島渚は『愛のコリーダ』が有名だが、こちらはカンヌ映画祭で監督賞を受賞した。
 センセーショナルな作品の次で、藤竜也が主演しているのでポルノを期待したが、深く哀しく凄い映画だった。
 (妻と間男に殺された夫の)亡霊に尽きる。
 復習するでなく、出てきても二人の情事をただ見守り、居続ける亡霊。
 しかし、罪を犯した二人は次第に怖くなっていき破滅してしまう。
 怖くて哀しい。
 怖いのは死んだ人である幽霊でなく、生きた人間であり、その欲望である。怖がって、耐えられなくなるのも。
 そのあたりを描いている。
 実際にあった事件の映画化でもあり、亡霊となった夫の恋心・思慕の映画でもある。
 やはり、大島渚監督は偉大だ。

このレビューはネタバレを含みます

大島渚の色鮮やかな色情怪談


「とよじさーん」

と劇中何回も叫び全身全霊をかける吉行和子。
 
本当に色艶がある。

後半は霊の存在にひたすら怯え、とよじの愛をむさぼる。

とよじこと藤竜也のぎらぎらした若造がスゴイ。

愛は幽霊がでるごとに燃え上がり、二人は村で浮いた存在に。

武満徹のおぞましい旋律。

なんとかだっへ゜ー

という方言は、よりいっそう田舎のニュアンスが伝わる。

フランスとの合作でつくられ、カンヌの監督賞を受賞した大島渚監督。

色使いが素晴らしい怪談だ。

ラストは強烈だ!

まさしく愛の亡霊なのだ!

 2008年9月レビュー

追記
大島渚の最初の感動「戦場のメリークリスマス」が初鑑賞。テレビ放映で何度も見た。最初日本映画に感じ取れなかった。洋画かと思っていた。

その後松竹ヌーヴェルバーグ時代の「日本春歌考」のガチガチな論破理知モノローグにはやくも挫折してからながらく、遠ざかっていた。

30代に入り今一度理解出来るかもと思い

「新宿泥棒日記」の素晴らしい大島渚友達ロードムービーヌーベル風味をくらい、私は覚醒した。

そんな頃に「愛のコリーダ」の鋭利な刃物で頭を削がれてから、本作を見た。

今考えるとやはり素晴らしい

とよじさ~ん!というあぐり吉行和子の呼び声が時々聞こえてくる。

私の大島渚のベストに近い。
武満さんの音
にっぽん残酷エロ昔話しのような感じ
雰囲気、エロス、霊

カンヌにも賞輝く素晴らしい宝石


個人的に大島渚は、黒澤明、深作欣二とともに監督するなかで

映画が進化して
海外と合作する出来る映画監督

として私は捉えています。選ばれし映画監督しか出来ない地位環境だと思ってます。

フカキン「トラトラトラ」
大島監督の「マックスモンアムール」
黒澤明「デルスウザーラ」「夢」

えらばれし日本人の映画監督しかできない製作環境でしっかり表現できた、偉大な映画監督だと私は思ってます。

今は自分から海外に求める監督がおおすぎますがね、、、。

愛の亡霊大島残酷耽美むかし話

ぜひ!挑戦、あれ!

きのくにDVDほしいなあ!
良い。
田村高廣は映画で目潰しされがち。
野獣にしか見えない藤竜也(37)と女学生にしか見えない吉行和子(42)の淫猥怪談。吉行和子の半端ない色気、セックス・アピールが画面を通して匂ってくる。猜疑心漂う村人に対する絶叫、土の臭さと井戸、痴情殺人。『愛のコリーダ』の何倍も好き。日本怪談映画の大傑作。大島渚の第2位。
武満徹の音楽がもたらす凄みを堪能したかんじ
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