大島渚監督『愛の亡霊』(1978)
最後まで果たした情事ー
トリュフォーの『隣の女』を彷彿とさせる、心中のダイナミズムと言っても良いだろう。
亡霊の描き方がフレームに正確におさまり紋切り型のよ…
多分、四谷怪談や番町皿屋敷、置行堀(というかのっぺらぼう)辺りがベースになっているみたいで、愛のコリーダに続きこちらも良い意味で裏切られた。不安を煽りながらも幻想的で美しい映像と照明や演出、武満徹の…
>>続きを読む古い映画で且つ幽霊映画なので全体的に暗めでぼやけているが、画角、構図、色がすごく洗練されていて良い。
白土三平の劇画の世界。
音楽は武満徹。
不協和音を使った演奏が刺激的。
欲求不満の年増の女が若…
明治時代中期に北関東の村で暮らす人力車夫の儀三郎とその妻セキ。三十路そこそこにしかみえない四十路過ぎのセキの元に戦争帰りの豊次が通うようになりやがて2人は情事を重ね邪魔になった儀三郎の首を絞め殺害し…
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