ルパン三世 GREEN vs REDの作品情報・感想・評価

「ルパン三世 GREEN vs RED」に投稿された感想・評価

Bwing

Bwingの感想・評価

3.2
ルパン三世生誕40周年記念作品[1]として2008年4月2日に発売された。発売に先駆け、全国6箇所の「TOHOシネマズ」において、3月に一回限りの上映会も行われた。

非常に試験的、思想的な傾向の強い作品となっており、ストーリー進行における時間軸の分散・結果の曖昧化などでストーリーの読解が難しくなっている。また反核、現代の若者の価値観などと言った思想的な主張が随所に見られて独特の癖の強さが売りとなっている。過去に劇場版で計画されながら諸事情で頓挫した「押井版ルパン三世」の再解釈作品と見る向きもあり、事実ストーリーには原爆やルパンの存在を問う等の共通項が見られる。
ひで

ひでの感想・評価

3.6
久しぶりに再試聴。所見のときと同じく、違った設定なんだからもう少し面白くてなりそうなんだが…止まり。何か惜しいくて勿体無い。今時の、ルパンバース的にもできたろうし。押井ルパン幻想も残る。もっとみんないつものルパン逸脱して自由に作ってみてくれないかな。

このレビューはネタバレを含みます

一人の人間の手口とは思えない=ルパンは複数いるみたいな、攻めの姿勢は結構好き

メタメタにメタだけど、分からないのは理解が足りないからだと思わせる面白さがある気がして、でもやっぱり尻すぼみというか、よくわからん、なんだこれは
りょー

りょーの感想・評価

3.0
一回観ただけやけどさっぱりピーマン
これ観る前にWikipediaで押井版ルパン三世って記事読んだ方がいいわ
けん

けんの感想・評価

4.3
記録
ルパンのカッコしてるからルパンなんじゃねぇんだからな…
超絶面白そうな設定を裏切るなぜその選択肢で進んでしまったんだ…という映画。期待値が高かっただけに残念
Atsuhito

Atsuhitoの感想・評価

3.6
一人前になったものが真のルパンだという発想なのだとすれば、、、いや多分こいつがホンモノよなっていうヤツはいないほうがいいんじゃないか。。。

抽象的かつエンディングもボヤッとしていて、次元五右衛門不二子銭形もあまり光ってない。

でもぐっときたといえばぐっときた。

なんだったんだこれは。。?笑
バツ

バツの感想・評価

3.2
哲学要素強くて何回みても難解
というか哲学としてこの話は見ないとつまらん
カリオストロ要素強いの謎だったけどファンとしては嬉しい

650円の弁当盗んで捕まるルパン見たくねぇなぁ...
222ml

222mlの感想・評価

3.5
意外と面白いから見た方がいい
片桐仁だ!!!!(喜び)てなった
backpacker

backpackerの感想・評価

4.0
ルパン三世OVA第3作
「昔、誰かが言っていた。男は男に生まれるのではなく、男になるのだと。ルパンもまた、然りだ」

本作を見る上で、事前知識として知っておいて欲しいことがあります。
それは、【幻の押井守版ルパン(以下「押井ルパン」)】構想の存在です。

押井ルパンは、『カリオストロの城』を監督した宮崎駿の下に、新たな『ルパン三世』新作映画の企画が持ち込まれた際、宮崎駿の事務所に“居候”していた押井守を先方に紹介したことから始まった構想です。

押井ルパンのスタートを報じる〈アニメージュ1984年10月号〉の特集タイトルは、「世紀末の現代に押井ルパンの盗むものは何なのか?」とのこと。
この特集タイトルには、押井ルパンが幻と消えた原因が、既に端的に述べられています。

そもそもの発端は、『カリオストロの城』製作に際して宮崎駿が抱いた、『ルパン三世』というコンテンツへの問題意識にあります。
宮崎駿の問題意識を掻い摘んで言えば、「『ルパン三世』というキャラクターの持つ魅力は、時代の変化に伴い薄れた。最早金で買えぬ『お宝』を夢見る時代は終わり、泥棒の活躍を描く土壌は失せた」ということです。
この問題意識を受け継いだ押井守は、ルパンに"虚構"を盗ませることにより、ルパンそのものの虚構性を明示し、ルパンというキャラクターに対する引導を渡すことを計画します。

残念ながら、この企画に対する各所からの反対により、押井守は降板。
穴の空いた上映企画を埋めるために、ルパン三世partⅢ制作陣による突貫工事映画『バビロンの黄金伝説』が、代わりに制作されることとなりました。


以上が、幻と消えた押井ルパンの簡単なあらましです。
では、本作『Green vs Red』となんの関係があるのでしょうか?
答えは簡単です。本作が、「押井ルパンを再解釈・再構築した作品と考えられている」ということです。
少なくとも、私はそうだと感じています。

本作は、過去に作られてきたルパン作品(各アニメシリーズ、劇場版、TVSP)の設定・キャラデザ等が異なることを逆手に取り、それら全てがルパンであってルパンではない=本者であり偽者でもあるという、ルパンの存在事態がひどく曖昧なものとして語られています。
冒頭から「容姿も盗みの手口も何もかもバラバラで、なんの役にも立たないルパンのプロファイル」が登場し、その不確実性・虚構性を見せつけることからも、『曖昧な存在のルパン』という考えが顕著に現れます。
この『曖昧な存在のルパン』という本作の基本コンセプトの時点で、なかなか難易度高めの作品に仕上がっておりますが、本作が内包するものはそれだけではありません。

・カットが変われば時も場所も異なる時間軸の分散。
・分散した時間軸それぞれのシークエンスにて描かれる内容の結末が曖昧・不透明。
・意味深なキャラクター設定が活かされず消えていく。
・ジェネレーションギャップによる世代間思想対立。
・飼い慣らされ無抵抗な平和に対する軍事力の浸透。
・核問題。
・夢追い人達、夢破れた者達。
・男と女。
・理想と現実、そして幻想。

これらの要素が複雑に絡み合い、溶け合い、分離しながら混ざり合う。
いつしか、「ルパン三世ってなんだ?」という主人公たちの疑問は、鑑賞している私の疑問と同一化していきます。

ルパン三世ってなんだ?という疑問は、
「ルパン三世という存在が、みんなの作り出した幻想だ」
というセリフにより、作中にて一応の回答を示し、遂にはルパン三世=自分自身という同一化を果たします。
ただし、それもコチラがそう思い込んでいるだけで、本当のところは誰にもわかりません。
ただ一つわかることは、今度のルパンは"新型"だということだけなのです。


ここまでツラツラ書き改めて思います。
やはり本作は、押井ルパンの再解釈・再構築作品だ、と。
それと同時に、本作は、幻想と消えた押井ルパンへの敬意を持って執り行われた、葬送の儀であったのだ、とも思います。

そしてもう一つ、本作は、

『ルパン三世』という非現実生の象徴は、虚構の神である
彼は、誰もが憧れる"理想の某"であると同時に、誰もがなれる"理想の某"でもある

という、泡沫の夢に対する感謝の物語なのだ、というのが、私の感想です。

こんな自慰同然の思いの発露みたいな、駄文でしかない滑稽なレビューを読んでくれる方がいれば、非常に嬉しいです。
また、このレビューを読んで、良い悪いどちらの感想であるにせよ、本作を見てくださる方がいれば、益々もって感謝の極みです。
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