性と欲望のアナキスト、曽根中生監督による新宿ゴールデン街を舞台にした青春群像劇風ポルノ。寂れた70年代後半の新宿という都市を舞台に一組のカップルの破局と性生活が綴られる。
脚本は荒井晴彦。ロジカル…
ゴールデン街、いるよねやたら話が長い客が内田裕也。店のホステスで芝居を諦めた女は実家から帰ってこいと言われていて、シナリオライター志望のヒモとアパートに同棲中。絵に描いたようなふたり。フラフラ言い寄…
>>続きを読む場違いな男こと内田裕也がイキってマンスプかました後に「ここは酔っ払いの街よ(笑)」と返されるのがまさに新宿文化の終焉を物語っているし、痛々しいもはや青春とも呼び難い日々が過ぎ去り足を引きずってもゴー…
>>続きを読む散らかった部屋で扇風機かけて昼まで寝てた女と男。私の中の忘れ物。ゴールデン街の店内談話。センス良なヒット曲たち。ガラス割って酒ラッパ飲みして潰れて。夜家に帰ってきつい服を脱いで。禁句踏んで喚いて介抱…
>>続きを読む新宿って、こんな街なんだと思う。みんな夢を持ち、この沼のような街から抜け出そうともがいている。希望を抱きもがいている状態が青春であり、それが新宿という街なのである。
なにより、荒井晴彦の脚本である。…
シネスコの使い方が抜群に良い。
狭い酒屋の中に人々をギュウギュウに詰め込んで、更にそこから動かしまくっても見づらくないとは。
荒井晴彦のオナニーくささはあるものの画面の閉塞感と叙情性が補って余りある…
食べ残し、飲み残し、吸い殻が並ぶアパートの机の上、その横で眠る上半身裸の恋人達、酒瓶が並ぶゴールデン街のカウンター…乱雑な日常をシネスコサイズで生生しくドーンと見せる。それがすごく新鮮だった。
当た…