東京の恋人の作品情報・感想・評価

「東京の恋人」に投稿された感想・評価

garadama

garadamaの感想・評価

4.0
飲み屋の女将がキレッキレで格好良かったけど奥様の迫力も良かった
ハルミちゃんがあれで死んでしまうなら、現代人は半分くらいどこかで死んでない?
みんなそんなの抱えてるときない?って思った
あの時代には死に至るほどの重大事だったのか、みんな優しくいっぱい心配してた
たなか

たなかの感想・評価

5.0
三船が山の手にボロ屋で一人住んでるだけでもいとおしいのだが、終盤の原節子の苛立ちもなんだか個人的にグッときました
珍しくよく振り回される三船(蝶ネクタイにダブルのスーツもなんなく馴染ませる男前よ)ですが、この後の作品以降で繰り広げるあの殺陣を先取りしたかのような乱闘シーンも見所か
勝鬨橋が開くシーンが象徴的でかつ有名らしいのだが、近くに住んでて度々通ったことのある場所が昔はあんなにダイナミックに開いてたのかとやはり唸ってしまった(シーンとしては別になんてことなくいたって日常的)
森繁さんとこで繰り広げられるコントには終始笑わされてしまった
東京の下町を舞台に描く人情コメディ

前半は宝石のイミテーション作りを生業とする男(三船敏郎)が作った指輪をめぐって起きるドタバタ劇と出会い、後半では病気で死の淵にある顔見知りの娘(杉葉子)のため、下手な芝居を打つことに、、、

原節子と三船敏郎のダブル主演作、タイトル的にラブコメかと思いきやラブはそんなになし!森繁久弥、清川虹子の夫婦、愛人藤間紫によるコメディ色が強い作品
そして相変わらずの原節子の清純さ、三船敏郎の男気を堪能できます
でも原節子にしては勝気で積極性のある役だったなー、そしていくら絵描き役とは言え不自然なくらいベレー帽姿、スケッチブック持っていた印象
そして原節子と三船敏郎って同い年なんですね!これ何か意外です、三船は見た目おっさん、原節子は永遠の処女、でも原節子の方が年代上だと思ってました

一番語りたいのはストーリーとかそっちのけで勝鬨橋になっちゃう
作品解説にもその開閉が見られるのはレアとある
調べたところ開かなくなって久しい勝鬨橋ですが
設置当初は1日に5回、1回につき20分程度跳開していて、この頻度はほぼ1953年頃まで続いた
ってあるから、当時としては当たり前の風景なんですよね
特に思い入れもなく実物も見たことないんだけど、それを聞くとその開閉が映像で見られるって貴重ですよね

劇中ではその橋のシーンが随所に使われていて、落とした指輪を探したり、その開閉によって指輪が隅田川に落ちちゃったりと、当時ならではなストーリーを展開する
三船敏郎が渡ろうとする時に橋が上がりかけていて慌てて戻るとかもある(あの後20分も待つのか、、、)

今日の2本立て「吹けよ春風」「東京の恋人」三船敏郎からはイメージ出来ないタイトルで気になっていた作品のひとつです
時代劇や戦争物と違ってどんな役なのかわからない点が気になっちゃうところですよね
タクシーの運ちゃんであったり、宝石の贋作を作る職人の三船敏郎、こんなの予想できるはずがない、いいもの見れて良かった!

あ、この作品も「唄うミフネ」に偽りなく一応唄うシーンがあります、けど、そんなに印象的でもなくただの一場面、セット販売みたいな無理くり感が少し、無理くりと言えばこのタイトル、中身と合ってないと思う
2017年7月23日、神保町シアターにて鑑賞。

隅田川にかかる勝鬨橋が、川を船が通る時にハネ上がり、自動車と通行人は橋のたもとで待たされる。こうした貴重なシーンが撮られている映画。しかも、橋のハネ上がりをドラマの流れに盛り込むあたりが上手い。(橋で落とされたダイヤの指環がコーロコロ(笑))

物語は、原節子が路上の似顔絵描き、三船敏郎がイミテーションリングなどを作る商売をしており、この二人に森繁も含めてのドタバタした喜劇が繰り広げられて、とても楽しい映画であった。

原節子の自由奔放さが印象的で、綺麗。

<映倫No.740>
大変よく練られたコメディでありながら、政治的な映画でもある。というより、資本論か。労働者と資本家と、労働と価値と対価の話。端的にいえば、正当な対価のための肉体労働を続けることで、何かいいことがあるかもね、ということなのだが、資本家をドブに落とし、売春婦を容赦なく殺すのは迫力があった。水中ショットがコメディにしてもダサいのが残念。
521号

521号の感想・評価

-
あまりこの作品の魅力が分らなかった。

そもそも笑いに疎い性分なので、この温和なコメディに馴染めなかったのは好みと感性の問題かもしれないのだけど。

面白いことを笑って楽しむ作品だと思うのだがいかんせん笑えないのであった。

あえて悪口をもっと言うと、鈍臭いリズムで気の利くとはいいがたいギャグをうちまくる中に、背筋の凍るような人間の性がシャープに隠されているのでは、と思い見ていたがついに見出せず。
この終始ぬるいコメディ調からの逃げ道はなかった。

どうしても意図的に鈍臭いリズム、チープなギャグ、間抜けな調子にしたとしか思えない。
狙ってそうしたのならそこに意味を見出せない私の価値観が未熟なのかもしれないが、意図せずそうなっているなら論外だろう。

ライトな作品を作ろうとしたのかもしれないが、ライトすぎるのもよろしくない。

まあなにも世の映画作品すべてが作り込まれた重たい意匠の塊なれとは言わないが、
笑いだろうと恐怖だろうと涙だろうと、映画から感動しようとする以上、大いなる嘘をついて作っている前提の上で嘘のリアリティをつらつら並べることに一生懸命になるべきなのは違いないのだ。
そうしたうえで結果チープだったり嘘っぽかったり、それが味になる場合があるのは映画らしいと思う。

けどこの作品はなんか、そもそもその種の笑いなり、感動を拒否しているように思える。
ギャグを前にして絶妙にわざとらしいシュールさに唸ることこそ許されども、けっして安直に笑うなと脅されている気すらした。いや、本気で。

もしかしたらそれも狙いというか意匠なのかもしれない。

だったらこの作品を前にして、観客はひたすら真顔で沈思黙考ならぬ黙視沈考するのが空間としての及第点のような気もするが、私の観に行った回ではドッカンドッカン笑いが起こっており、どうにもちんぷんかんぷんであった。

総合すると、面白くないし正の方向にはうまくないと思うのだが、こうしてまた新らしい角度から、映画とは、という疑問を投げかけるこの作品は割といい作品だと思う。
よくない作品観てもこんなこと考えない。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.3
日本版『ロード・オブ・ザ・リング』であり、三船版の『酔拳』(笑)、ちなみに主役は勝鬨橋、何たってこの勝鬨橋が開いて上がって下がって閉じてで大活躍。タイトルは全くもって詐欺で全然ラブストーリーではなく、銀座を中心舞台とした若者たちの群像劇、原節子演じる絵描きと、三船演じる偽物宝石作家、大・中・小の小粋な3人組となぜかとことん悲劇要員としてぶち込まれる立ちんぼ、相変わらず女遊びに余念のない森繁とその妻と愛人ともう贅沢盛り沢山の内容。とことん笑わせてからのまさかの超ド級の悲劇への落差は全盛期の大魔神佐々木のフォーク並みで唖然とするけど、ラストは希望と言う名の船に乗り隅田川を駆け抜ける。水中撮影風のおちゃらけ安来節&あっち向いてホイ(?)のシーンであったり、洗面台の排水口に落としちゃったダイヤの指輪を救出すべく釣り糸垂らしたら普通に魚釣れちゃうだとか、いやもう面白すぎるだろ。偽物でも本物でも、心に光り輝く物を持っている人間の美しさ、ってのを彼らに投影してんのかな、にしても清川虹子の強欲ぶりはもはやジャイアン超えてたし、少しタイトめのシャツを纏う原節子の乳がデカすぎて、階段を降りるたびに揺れる乳にこちらの心も踊った、これは傑作だ。
タイトルは結局釈然としない。原節子がここまでつっけんどんなのも珍しいし、三船敏郎がタジタジしてるのも良い。あと原節子のグラマラスさが目立つ。水中でのゆるふわ舞踊などふざけ具合も絶妙で、その他の細かい演出に遊び心溢れる。と思いきやハッとするような人の配置や、勝どき橋の開閉をここまでかと見せ付けたり、極め付けは臨終のバックで打ち上がる花火。杉葉子が静寂の夜の街をヒールで歩くコツ。。。コツ。。。という足音も忘れがたい。

2017/7/24 神保町シアター
2017/7/28 神保町シアター
最初、三船と原節子のラブコメかなと思って見て、違っててガッカリしたんだけど、コミカルな下町?人情話という感じだと分かるととても楽しめた。
チェックのシャツにズボンをはいた原節子さんが珍しくてすてきだし、三船に関しても見どころたっぷり(酔っ払って寝てしまった後、アレになるシーンなんて最高)。脇を固める、藤間紫や森繁久弥、清川虹子などが楽しいし、勝鬨橋の開閉が見られるのもよかった(個人的にはこの映画の藤間紫、いつものキャラながらまだ若くてかわいいなと思った)。

「伝説の女優 原節子」@神保町シアター
2018/7/17「永遠の映画スター 三船敏郎」@新文芸坐
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.5
主役は勝鬨橋。

嘘がキライな女が、嘘をつかせることで男の内面を知ってゆく。

原節子がおズボン履いて男にツンケンするのはなかなかレアだと思いました。
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