【死とエロスと疎外感と】
女性がバッグにナイフを忍ばせる画。
裸でナイフを持つ画。
それが観られただけで私の中では高評価でございます。
瀬々監督って初期は主にピンク映画を撮られた方なのですね。
こ…
非常に素晴らしい浴室殺人映画。
孤独な人々の様子を泥にまみれた魚に例えるのって『うなぎ』の影響かなと思ったけど制作年同じなんだな。
『うなぎ』や『トカレフ』、石井隆のバイオレンス映画みたいな90年…
不倫相手に捨てられた持病持ちの女が、テレクラで偶然会った男を刺し殺す。暗い過去を抱えた人々の間で殺人が連鎖して行く、生々しい愛憎劇。荒涼とした風景をとらえたショットが良くて、ちょっとキム・ギドクを思…
>>続きを読むこんなタイトルだけど、クソみたいなポルノ作品ではなく、クオリティは高いとは言えませんが、観た後、嫌な気持ちになる昭和の鬱映画でした
。
映画の冒頭、本物の魚の「ライギョ」を粗末に扱うシーンがあります…
利根川のほとりの何もない街に空っぽな男女が漂う。巨大だが寄生虫が沸いて食えない雷魚と重ねる。
冒頭の川の流れからローアングルで撮るべか舟の絵は紛れもなく瀬々敬久の画だが薄寒いほど空っぽだ。
この虚無…