「それは言えなかった「さようなら」を伝える旅路」というコピーが全てだと感じた。
死を受け入れる時間をもう一度くれることがどれだけ残された者にとって大きいのか。
特徴的で意味深なライティングやカット…
鎌倉市川喜多映画記念館にて。
公開時に劇場で観て以来スクリーンで見た。
劇場で見ると本作がシネスコで撮られているという
事実が改めてよくわかる。
生者と死者のロードムービーということもあって
画面内…
生霊が人間の様に違和感無く暮らしている港町の岸辺の旅。
この手の作品で黒沢清の死生観を観るのは斬新だった。
糟糠の妻でありながらもどこか切ない雰囲気を醸し出す深津絵里の存在感は唯一無二だしあまりに…
島影が成仏した朝の荒廃した建物が、確かにそこにあった生活の匂いがまだぷんぷんしてて、生々しかった
怖いのに美しいという感覚
朋子、一枚も二枚もうわてで、朋子からしても遊びだけど、遊んでる最中だけは…
俺さ、ご先祖様とか守護霊みたいなものだけは、すごく真剣に信じてるんだよ。
人生の色んなところで助けてもらったことを覚えてて、いつも感謝してるんだよ。
だからさ、お墓参りとか大事にしてて、いつも思う…
(C)「岸辺の旅」製作委員会