アイ・オリジンズの作品情報・感想・評価

「アイ・オリジンズ」に投稿された感想・評価

nao42

nao42の感想・評価

5.0

「自分が信じている物だけが全てではない」


自分が今まで見てきた中で「完璧な映画」の一つがこの作品です。

音楽、演技、ストーリー、映像すべてが自分にとって完璧で 、2回目の鑑賞でしたが、見る度に違った感じ方が出来る映画です。

物語は、科学者の主人公が、仮装パーティで出会った女性に惹かれ、写真に写った瞳だけを手がかりに彼女を探し出します。2人は恋に落ち結婚を決めるが、ある悲劇が彼らを襲う。
数年後、研究者として成功を収めた主人公は、瞳に関する衝撃的な事実を見つけます。

この物語は、科学と宗教などの正反対のものを綺麗に融合していたり、輪廻などの宗教的かつ神秘的なものを描いていて、序盤から映画の雰囲気に引き込まれていきます。

なので、映画を見終わった時の余韻が本当に凄いです。言葉では表し切れない感情が溢れ出てくる不思議な感覚で、実際にあるかわからない世界。そんな事を想像しながら余韻に浸っていました。

サンダンス映画祭でアルフレッド・P・スローン賞を取っているんですが、パッケージ化はされていないんですよね😩
だけど本当に色々なものを感じさせてくれる最高の映画です。

ぜひ見てみてください本当にオススメの作品です^_^
銀幕短評 (#179)

「アイ・オリジンズ」
2014年、アメリカ。 1時間 46分。

総合評価 73点。

わたしの起源? 目の血統?
不思議なタイトルだし、不思議な映画だ。
しかし、“アイ” に目の意味をかけているのは明らかだ。これは どこまでも目にまつわる物語りだから。

ヒトの目は、30もの組織部位から成り立つ きわめて精巧な感覚器で 光を感知するが、個人認証にも用いられる虹彩(こうさい、瞳孔のまわりのひとみ、黒目)は、指紋のように人によって 一つひとつ形状が異なるという。

目を研究する科学者である彼が、瞳の格別にうつくしい彼女に求婚するときに こういう。百数十億年前にビッグバンで 無数の原子が飛散してから、いまの君を形作る原子とぼくを構成する原子とは、長いあいだに何度も惹かれ合い、ぼくの原子はずっと君の原子を愛してきた。

いかにも科学者らしい いい回しだけど、彼はほんとうにそう感じているのだろう。いままで聞いたことのない グッとくるセリフだ。わたしもこんど使ってみよう。

どう進む はなしかわからなくなるが、ラストシーンがとてもいい。
「メッセージ」以来の理数系ミステリーの傑作!!
でも、考えてみれば当然。監督のマイク・ケイヒル兄貴と言えば傑作低予算SF「アナザープラネット」を、脚本も書けちゃう才女優ブリット・マーリングと共に世に送り出したお方!本作でもブリットちゃんと再タッグを組んだケイヒル兄貴は(今回ブリットは出演のみ)、めちゃめちゃミニマルなお話を、ぶっ飛んだ科学的仮説と先の読めない展開でもって大傑作映画にしちゃっております!

ここまでで「もう見よう!」な人は、今すぐ「Amazon Prime」で「アイ・オリジン」をレンタルしちゃいましょ!(そーDVD出てないんです。コラ!出せや!)
もし、まだ迷っている方は自分の理数系ミステリー愛のごたくへどうぞ↓

理数系ミステリーってナニィィィィ??という方にお伝えしたい。
自分的「理数系ミステリー」は、科学的な切り口が中心にある映画のことです。
「メッセージ(2016)」は、宇宙人の言語を分析するくだりで、コミュニケーションの道具として数学が登場します。
「コンタクト」も然り。宇宙人が最初に送ってくるメッセージは、偶然ではありえない素数の並びで、これによってコミュニケーションがスタートします。
「未知との遭遇」も含め、宇宙人初コンタクトものを真面目にやると、数学は避けて通れないんですねー。
宇宙ものでは「インターステラー」も然り。ただこの映画の「重力」の使い方は科学的とはいえ、ちょっとついていけなかったので、面白いけど自分としては理数系ミステリーの面白さと違うように思っちゃいました。
他に僕が好きな理数系ミステリーは、
「ランダム 存在の確率」。彗星の接近によって起こるある事象に主人公たちが巻き込まれます。事象はとんでもSFレベルですが、登場する「シュレーディンガーの猫」やらの思考実験が物語に絡むところがめちゃオモロイ!!
ちなみに自分は、こんな説知りませんでしたし、特に理数IQが高いわけではありません。でも、映画のテーマや物語にこれらを絡まされると弱い!ひじょうに弱い!すぐ惚れます。
異色のタイムトラベル映画「プライマー」も、めちゃ理数系なミステリーSF。「何時間戻って何をして戻って来れば何時間前につくから…」等々、主人公二人の頭の回転についていけず、最後は「ンンンン???」となりますが、それでも何度も見たくなる傑作理数系ミステリーです。
「キューブ」もなんだかんだで理数系ミステリーホラーでしたよねー。途中まではただのスタイリッシュホラーだと思いましたが、キューブの脱出方法に数学が絡んでくるところから、めっちゃ引き込まれました。数学って大事!!「センセー数学って将来なんの役にたつんすかー」って言ってるアホな奴は将来キューブに放り込まて困ればいい!
その他、ジムキャリーの「ナンバー23」やら、ダーレンアノロフスキーの「π」やら、忘れた頃にやってくるのが理数系ミステリーの常なのですが…

そこで「アイ・オリジンズ」ですよ!
展開が読めないのが本作の魅力の一つなのですが、当たり障りない序盤だけ明かすと…

○ NOネタバレーストーリー
大学院で人間の瞳について研究している青年イアン。
仮装パーティで出会った女性ソフィに魅せられた彼は、仮面の奥に見えた彼女の瞳だけを手がかりに彼女を探し出す。2人は恋に落ちるが…

ハイ、ここまで!
ここからどう展開していくか…是非是非見てお確かめいただきたい!
本作の理数系要素は主人公イアンが行なっている「瞳の進化の研究」。
常人には考えも及ばない科学の仮説が導く、意外な展開と科学者だけにわかるであろう感動!(いや、観客も一緒に感動できます。っていうか泣けます!)
ほんと、脚本を書くためだけのリサーチじゃ、こんなお話かけないはず。
これはケーヒル監督が普段からもってるであろう科学的思考と、科学への探究心あってこそ思いつくストーリー。
脚本家の学校とかいくと「知りもしない分野のことより、半径5m以内の等身大の出来事をまずは書きなさい」と言われますが、きっとケイヒル監督の半径5m以内ではこんなとんでもない仮説がゴロゴロし、瞳がひまわりな美女がウヨウヨし、ブリットマーリングみたいな才女がゾロゾロしていることでしょう。羨ましい!
しかし、理数系ミステリーって何かと○○ってサブテーマと絡みがちですよねーー。本作でも「科学と人生」を描く主題との相性が抜群!特にソフィが投げかけるミミズの話、面白すぎます!

とにかく、自分が普段考えたこともない科学的仮説を入り口に世界の新しい側面を見せてくれる傑作理数系ミステリー「アイ・オリジンズ」。全力で推しちゃいます!

最後に、
ひまわり瞳の美女ソフィ、やばいです!

P.S 日本語予告ネタバレありなので避けるべし!!!
yuya

yuyaの感想・評価

3.9
2018/11/28
Cinema Communication Club @東京 桜新町
スピリチュアルな世界と科学は共存しうるのか。どちらにも傾倒していない私には難しいです😥科学者は神の存在を否定する。でも自分の身に説明できない不思議なことが起こったとしたら…

瞳は魂の窓。とても印象的な言葉。会話のいたるところに哲学的なフレーズが出てきます。音楽もとても美しい。

少し観念的ではあるけれど イアンが求めていることは明確だし私もその答えが知りたい。でもそんなに簡単に答えは出ないし それぞれの宗教観によってたどり着く場所は違うのかもしれない。

鑑賞後 余韻が残り 自分自身に色々問いかけたくなる そんな映画でした。
chip

chipの感想・評価

4.2
最先端医療を研究する学生イアンが、パーティで一目ぼれした瞳。
その彼女ソフィーと再会する前兆は...コンビニで買い物したレシート表示。11月11日11時11分11秒、11$11¢。
神を信じず科学的に物事を証明しようとする彼だが、運命的なことが随所に出てきて...不思議な魅力のある作品でした。

彼は目の研究をしていて、カメラでたくさんの瞳を撮っている。
「目と脳はつながっていて、目は一種の魂の窓だ」と彼のことば。

エレベーターの事件はかなりショックだったけれど。。

後半の展開は前半のラブストーリーとは全く違って、ひきつけられた。
個人識別法のために瞳の虹彩スキャンとか...

インドの少女に質問したとき、違う、と言われた少女の瞳がとても悲しそうで...胸が痛んだ。
そしてエレベーターの前で。。。
ラストは微笑んでくれた少女がいて良かった。。

魅力的な人との激しい恋と、同じことが好きなもの同士の静かな恋。
やはり落ち着くのは後者なのかな~?
そんなことも思った映画。
100点!!!久しぶりにこんな映画に出会った!
今日この映画を選んだのは、ソフィに11を送られたからかも。
papapaisen

papapaisenの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

宗教と科学のファンタジー映画?
マイケルピットっていい感じに老けたよな、かつてはデカプリオの再来なんて言われた美少年っぷりやったのに…
ブリットマーリングは相変わらず才能の宝庫
彼女のこれからはほんとに期待!
不思議なスピリチュアル満載の映画でした
生まれ変わりはあるのか
haru

haruの感想・評価

4.0
瞳は、魂の窓。

瞳の研究をしているイアンは、7年前のハロウィンパーティーでソフィと運命的な出会いを果たす。無神論者のイアンとスピリチュアル系ソフィが繰り広げる議論。「前世はあるのか否か?」

「コンタクト」を観たときも感じましたが、科学者は基本神を信じないというスタンスでいながら、神が存在しない証拠を探している。主人公イアンも常日頃「神も仏もねぇ!」と発言してますが、ソフィとの出会いはわりとスピリチュアルな動きをしてました。(二人のラッキーナンバー11にセブンイレブンが入ってくるとは恐れ入ります)
目で見た映像と脳は繋がっていて、同じ虹彩パターンを持つ人間は記憶も共有してるのでは?という、科学的に前世の存在を立証しようとする話ですが、信じることで救われるなら良いじゃないという気がしました。そもそもAさんがBさんの生まれ変わりだとしても、Aさん=Bさんにはならないわけで、Aさんとして生きていればBさんとしての記憶が上書きされることもありそう。だけどBさんのカケラがほんのすこしでもAさんの中にあれば、Bさんは永遠に生き続けることになり、Bさんを知る人がいなくなったとき、カケラはすべて消滅する。
大切な人に残された人がその後も生きていくために必要なのは科学ではなく、説明できない何かなのかも知れません。

「アナザープラネット」に続き、本作も哲学的でロマンチック。個人的に大変お気に入りです。
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