記録用
ジャン・ルノワール監督作品。
出てくる情景がまさに父であるオーギュスト・ルノワールの絵画に登場する木漏れ日や水面、揺れる木々、小舟などを連想させる。
構図や光の描写もまさに親譲りで印象派…
なんの話だったんだろう
と、理解できない内容だった。
都会の家族が田舎にピクニックしに来て、そこで娘が地元の青年に狙われたって事はわかったけど、唐突に「結婚した」ってのが何を意味しているのかわから…
たった40分でこれだけ過酷な時の流れを描けるのが凄すぎる。未完と言いつつ完璧でもある。
良い思い出と心身に刻まれた体験の差。純真にブランコに乗っていた少女はもういない。
わざとらしく閉まってる鎧戸が…
窓を開けるとブランコの娘。
美しい自然を愛でる乙女アンリエット(シルヴィア・バタイユ)と男たちの下卑た会話。紳士的な外面振る舞い。
一家揃って無防備すぎて危険。
婚約者のしゃっくり男が雑なコメディ…
「なんだか優しさがこみあげてきて、草や水や木にも愛を感じるの。
かすかな快い欲望が湧いてくるの。何かが胸にこみあげてきて、泣きたいような気持ち」
これ聞いたとき、自分がたまに感じるアレが言語化されて…
美しい自然の描写、柔らかな諧調表現、云々ということよりも、この短い尺(40分)のなかで、まるでチェーホフの短編のように凝縮されながらも、伸びやかで、静かに毒を含んだ群像描写に感心した。
そっとざわ…
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