きみにしか聞こえないのネタバレレビュー・内容・結末

きみにしか聞こえない2007年製作の映画)

製作国:

上映時間:107分

ジャンル:

3.3

「きみにしか聞こえない」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ラストじんわりきました。

残念なのは、映画向けの演技ではなく、間もセリフもすべてが舞台芝居的なこと。映画なので、もっと自然体の方が良かったと思います。

少しだけ頭使えば、交通事故の回避も出来たはず。
1h前の彼に電話して、「バス停にダッシュして、私が事故らないようにバスから降りたらすぐ捕まえて!」と言えば良かった。なので泣ききれず。

1h前の彼に伝えてそちらのタイムラインでは回避できたとして、彼が死んでしまった現在が変わるのかはわかりませんが。

惜しいなぁ。たぶん原作は素直に楽しめそうな気がします。
友達に裏切られ、人とコミュニケーションを取れなくなった少女リョウ。
事故で家族を失った聾唖の青年シンヤ。
孤独な二人が「頭の中で会話できる携帯電話」で話すうち心を通わせていく。

「自分の殻に閉じこもっていれば嫌われる事も傷つく事もない。その方が楽。」

これすごく分かる。
でも傷つく事を避けてると、余計に傷つきやすくなっていく。
そして永遠に強くなれないし、何も得られないんですよね。

「私なんていなくなっちゃえばいい」「自分は欠陥品」

自分の声や、上手く喋れない事に、強い自己否定の感情を持つリョウにシンヤが言う。

「君に欠陥なんかない」
「リョウはいつだって真剣に人の言葉と向き合ってるんだ」
「人の言葉に対して一つずつ意味のある答えを返そうとしているんだ」
「僕はすごく好きだけどな」「リョウの声も言葉も」

自分が欠点だと感じていた事を、受け入れてくれる人がいる。
これ以上心が満たされる瞬間はないですよね。
徐々に強くなっていくリョウの姿に胸を打たれます。
そしてシンヤが最期に遺したリョウへの手話。

「僕達はもう、一人じゃない」

リョウはシンヤに救われたと思っていましたが、
シンヤもまた、リョウに救われていたんですね。
そしてラストシーン、リョウもシンヤに手話で語りかける。

「私はもう、一人じゃない」

泣いた〜💧💧
死なせるためのストーリー運びというか、、、
でもやっぱり泣いた
何かあるんじゃないかとは思ったけど...

泣きました...

二人が出会い、支え合い、
築いていく未来を見たかった
原作と違うエンドを期待して観たけどやっぱり悲しい終わりだった…
遠くにいる人と頭の中で会話ができるだけではなく、1時間前の過去の人と1時間後の未来の人と会話ができるなんて!

そして10年前の自分と10年後の自分と会話をする時が来て…。
人が人と繋がりたいと想う気持ち。どんなに押し込めても、溢れだす想い。授業での朗読シーンの、前後での違いに主人公の成長が感じられる。そして、後者で読んでるのが、○川さんの作品とこれまで気づいてなかった。ぐいぐい引き込まれて観てしまう。うるっとするけど後味はよい。好きな作品です。
乙一の小説の映画化。
それぞれの事情でうまく自分の心情を外に出せない2人が見えないケータイで繋がる、という小説のアイディアをうまく映像化している。
しかし逆に言えば、ケータイで話すという構造、さらには人にうまく吐露できない2人の心情を告白するという展開の都合上、二人の内面が言語化されてしまうのでそもそも映画化には不利な題材じゃないのかと感じた。
また、電話が通じる3人目は一つの謎かけになっているのだが、蛇足に感じた。

主演の成海璃子はナイーブな主人公・リョウをうまく演じていたが、彼女にせよ彼女と繋がるシンヤにせよ、周りが彼女たちに対して優しすぎるように感じた。
派手にいじめられすらしない、というのがリョウが人と交われない堅牢を表してると言えなくもないし、シンヤは聴覚障害という腫物扱いと言えなくもないが、もっと描きこんでほしかった。

クライマックスも交通事故も逃げられるような、無理やり感のある描写だったし全体としてもっとできたと思ってしまう。
久々に観ました。
何度観てもやっぱり号泣。
2人が「好き」とは言わない切なさが素敵。
小出恵介さんの演じるシンヤが死ぬのでバッドエンドなんだろうけど、悲しいだけじゃないのが良かった。
昔見た記憶を辿って見ることにしたが昔見た時よりも今の方が感動した。

リョウが浜辺でテープに自分の声を録音するシーンは胸がジーンとした。

ラストでシンヤさんが死ぬのはズルい。
でも必死にシンヤさんを助けようとするリョウの姿やラストのリョウの成長は本気で胸をうたれた。

ファンタジー要素の強い設定ではあるが可愛らしいなと微笑ましく思えた。

作中、繰り返される主題歌DREAMS COME TRUE 「きみにしか聞こえない」も素敵だった。

優しい人になりたいと心から思えた作品。
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