2017年15本目の劇場鑑賞。
自らの死を告げるために帰郷した34歳の主人公と、
それを迎える家族の葛藤と、
不器用ゆえの切ない心のすれ違いを緊張感あふれる筆致で描いていく。
余命わずかな主人公…
クローズアップの美しさと会話が融合し、光と影が衣装やセットを輝かせる。家族の会話と思いがぶつかり合い、深く重いストーリーはその映像に死す。ドランの思い描く物語は常にビジュアルと真実の今を紡ぎ、病める…
>>続きを読む外で成功した弟の12年ぶりの帰郷は自身の死期を知らせるため。
変わらぬ場所で変わらぬ日々を送ってきた家族。長男の突っかかり方が尋常ではない。
プレッシャーやら我慢やら嫉妬やら。
「カフェ」「空港」と…
家族関係の難しさはあくまで他人なのに血縁という厄介な繋がりがあることだと思う。
1番近いからこその気まずさや嫉妬や憧れ、期待等。
それらがあることにより、それぞれの地獄をぶつけ合う形になってしまう…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual