ボーダータウン 報道されない殺人者の作品情報・感想・評価

「ボーダータウン 報道されない殺人者」に投稿された感想・評価

yuukite

yuukiteの感想・評価

3.4
以前試写会で。はじめて観たときはかなり衝撃的だった。マーティンシーンが好演。
来夢

来夢の感想・評価

4.1
実際の事件に着想を得た作品ってことだけれど、その事件ってのが事件っていうレベルじゃなくて震える。発表では300うんじゅう人だけれど、実際には5000人くらい殺されているっていう。さらにそれが宗教的な対立とかそういうのじゃなくって、女性をターゲットにした強姦殺人っていうからなんていうか、怒りを通り越してどういう頭でものを考えたらそんなことができるのか到底理解が及ばない。どこまで信憑性がある数字なのかわからないけれど、300人だとしてもありえんでしょう。1人でもありえんけれど。で、そんな事件を題材に描いた本作。大スキャンダルを追う女性記者と奇跡的に生還した被害者女性が犯人を追うっていうわかりやすいサスペンス映画的構図。映画としての盛り上がりには欠けるところもあるかもしれないけれど、やり過ぎると根底にある事実が薄れてしまうってことを考えると、ここらがちゃんとメッセージ性をエンタメよりも前にだしつつも、映画としての面白さもしっかり保持できるギリギリのバランスなのかな。しっかり重さも感じられるから、この映画を観て何も感じなかったらそれはちょっとヤバいよね。あんまりこの映画知られていないような気がするんだけれど、こういう映画はもっと広がって欲しいね。
映画館で観た当時も事件を少しネットで調べてみたらあんまり記事がなくて、関心低いのかなと思ったけれど、10年以上たった今の現状が気になったので改めて調べてみたところ、特に記事が増えてるわけでもなく、少し悲しくなりました。
メキシコの闇は麻薬カルテルだけじゃないのね…😨実際の事件で警察も当てにならない無力な女性が生きていくのはなんと難しいことか。ジャーナリストの不審死はちょいちょい見かけるけど、文字通り体を張って正義を貫く姿勢には頭が下がる。てかバスに乗るだけでも命懸けって治安悪いってレベルじゃねーわ!会社もあれだけ働かせてるんなら寮作るだのなんだのしろ😡
 実際の事件に着想を得て作られた作品らしいが、いやはや衝撃的な内容。国民を守るべき存在であるはずの政府や警察が全く頼りにならないどころか根っからのクズ集団という恐ろしさ。自分の身は自分で守るべきとはいえ、それにも限界はある。
 また、DVDに収録されている監督へのインタビューでも驚くべき話が聞ける。よくこの映画を完成させたなと思う。

 今回の名言「真実を発信できない新聞って 何の価値があるの?」
ロベルトボラーニョ『2666』犯罪の部の題材となったメキシコの殺人事件の実話映画化。5000人もの若い女性が殺され埋められている事件の犯人を女性記者が追い詰めるが
実話が元になっているとのことだがメキシコめちゃくちゃ恐ろしいではないか。。悲惨すぎる女性たちの死。無法な世界がリアルに描かれてた。
マーチン・シーンは相変わらず演技上手いな。あの雰囲気独特。
yakitori

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2.8
メキシコでの女性連続殺人事件を暴こうとする女性記者の話。メキシコの闇とジャーナリズムの対決だが、相手が政府では勝ち目が…
話は面白いが、映画としてはスッキリしない。
一番響いてほしい人々には響かないんだろうなあ。

 アメリカとメキシコの国境にある町プアレスでの連続殺人事件の取材へ向かった記者のローレンが知らされた真実とは?

やりきれない気持ちになる。被害者は八方塞泣き寝入りするしかなく。発覚しているだけでもかなりの件数なのにそれは氷山の一角。行方不明を含めると膨大な数になるという。

事実に基づくお話として、その国境の街の悲惨で不条理で理不尽な現実があるということを知ってもらうにはとてもいい映画だと思うし、
そうじゃなくても映画としてよくできてると思えた。

ただ、こうやって、アメリカ・メキシコ両政府や警察などの腐敗を描いても、当の本人達にはく響いてないんだろうな。

そう思うと複雑な映画。
Shu

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4.5
アメリカとの国境地帯に位置するメキシコの一都市フアレスで、女工や付近住民の強姦殺害事件が頻発していた。その犠牲者はゆうに5000人以上。何故か報道すらされないこの恐るべき大規模犯罪は犯人の特定もままならないまま、もはや事件を超えて災害と化しつつあった。しかし、犯罪を引き起こす真の病理はこの国の腐敗そのものにあったのである。

アメリカの超大手出版社のエリートジャーナリストがこの事件に向かいあい、人生を賭けて実態に迫る準ノンフィクション映画。





ジェニファー・ロペス、アントニオ・バンデラスといったベテラン俳優勢を起用し、完全にシリアスな脚本を締まった演技で支えている。準主役級の被害者女性役も驚くべきことに新人ということだが非常に上手な役者だ。

作品内容も事件自体が未だ未解決のノンフィクションということで、凄惨で根の深い事件やメキシコの実態に驚き、圧倒的なリアリティを放つ空気感や貧困の描写に眉根を顰め、メキシコ/アメリカの政官財全ての腐敗の実態に反吐が出て、主人公たちの生き様に素直に感動できる素晴らしい映画だった。

しかしながら全編にわたり暗く、派手さは微塵もないし、観劇後のカタルシスもそれほどでない、この手の準ノンフィクションにはありがちな流れのストーリーでもある。

でも、イイものはイイのだ。

自分のこれまでの人生で最も好きな映画は「クイズ・ショウ」だが、それに似た作品だと感じる。完全に自分好みの映画といったところだ。





自分の好きな「レインメーカー」「エージェント」だとかこの映画にも共通することだが、大きな名誉や利権ある地位を捨てても、己の信念や使命感に准ずるという姿勢に憧れるわけだ。それは多くの人にはとても難しくて勇気が必要で望めど得られぬ人生だ。これまで色々な映画のパターンに飽き倒してきたが、この設定は自分にとってのスイートスポットと言うか、まだ見飽きたりない憧れの象徴である。まあまず、そういう前提条件に到達することからして困難だけども・・・・・・一応、人生は攻めの姿勢で臨みたいといつも思ってはいる。





自分の中でクイズ・ショウの域まで到達しなかった原因は、クイズ・ショウでいうジョン・タトゥーロの存在に当たるエンタメ性が欠けていた点か。まあこれは事件やテーマからして仕方がない部分もある。代わりに、現在も引き続いている事件を追ったという徹底したリアリティと、数多の妨害による撮影の困難さを乗り越えた点を特に賞賛したい。DVD特典で監督自身から語られる、撮影中のスタッフの安全確保を始めとする公開に向けての苦労には素直に感動し頭が下がる思いだ。





「ジャーナリズム」この言葉の響きはかつての自分にとって、ドラマチックで魅力的で信念に溢れていて、すごくカッコイイものだった。

今やその言葉は形骸化どころか、本当に存在したかどうか分からない夢物語や質の悪いブラックジョークになりつつある。

世界のどこかの事件現場にはこんな生きる伝説のようなジャーナリストがいて、報道・取材に命を賭けているのだと信じたい。

そしてこの作品の監督には確かにジャーナリズムを感じた。

今期の(公開はかなり前だけど)NO.1を争う作品に偶然にも出会えたことに感謝します。
ChieP

ChiePの感想・評価

3.4
【記録用】
メキシコの国境近くで殺害された
女性たちは数百人と言われていたが、
実は5000人…
という「真実」を報道しようと
立ち向かう女性記者の話。

実話に基づいてる所が怖い。。

グレゴリーナヴァ監督×ジェニファーロペス は、
【セレナ】と同じ組み合わせだったのね。
どっちの作品も衝撃的だわ。