ファーストフード・ネイションの作品情報・感想・評価

「ファーストフード・ネイション」に投稿された感想・評価

散々外聞で外堀を埋めて最後にその中枢を鮮やかに見せつける。登場人物中で一番ピュアであろう人物が目撃してる態で。劇伴が相変わらずキマってる。若者活動家の動向も怖い
MiMPi

MiMPiの感想・評価

4.3
観て良かった。
これを観てから10年。
もうハンバーグは何年も食べてないし、食べたいとも思わなくなったな。

というか、ここ数年で味も落ちた気がする。

アートワークやCMからしてドキュメンタリーテイストだと思われがちだが、ちゃんとしたストーリー仕立て。
若者からお年寄りまであらゆる層から好評を得ている大手バーガーチェーンが、あるとき外部からの調査で新作バーガーのパテに大腸菌が検出されたとの報告があった。真偽を確かめるため幹部である主人公は精肉工場をボスの命令により視察する。見た限りでは雑菌が混入するような様子もなくクリーンだったが、周囲の口コミ調査により恐るべきことが発覚する。

パテに混入した大腸菌は肉を切る際、ベルトコンベアが速すぎて内臓がうまく捌けず、糞まみれになり肉を汚すが、仕事は流れるように来るので仕方がないと。要は事業のファスト化が注意散漫へとつながり結果として大腸菌混入という形となった。


我々が一つのものを口にする時そのものには多くの人手と大きな金が動いている。例えマクド○ナルドで500円しか払っていなかったとしてもその瞬間500円払った人間が大量にいれば大きな金が動くのは当たり前だ。バーガーが届くまでには、本社が新商品を企画し、卸が牧場と交渉して牛を安く買い、メキシコ人がそれを安月給で捌き、高校生が唾入りのバーガーをレジで売る。
自分で作って自分で売るのであれば当然愛着が湧くし、そのものの価値は自分が一番知っている。
しかしこれだけ多くの人間、人種、金が動くと各々のレスポンシビリティは当然薄くなる。この労働ピラミッド、負のヒエラルキーはあらゆる事態を招き、結果としてそれは誰の責任でもなくなってしまう。そうそれは目先の金にとらわれ続け数字だけみている上の人間が悪いのだ。

メキシコには仕事はない。あっても時給3ドルばかしの安さでいつまでたっても未来はない。コカインを捌くマフィアになれば話は別だが。
しかしアメリカはチャンスの国だ。リスクを冒してでも不法移民となり職を選ばず働けば、大金ではないがメキシコよりは数倍稼げる。だからこそ精肉場のような危険が多い場所であっても誰も文句も言わず働くのだ。終盤、意識の高い大学生たちが(まさかのアヴリルラヴィーン)、企業の腐敗と現状を世間の目にさらすため、牧場の塀を壊して牛を逃がそうとする。しかし目の前にある自由に対してただの一頭も外には出ようとしない。ここにいればほし草は食えるし、安定した暮らしができると思っているからであり、それはメキシコ人と同じことなのだ。そして企業もまた先に起こるリスクには目を向けず目先の効用に満たされている。



途中ブルースウィルスが出ていて驚いたのだが、彼の言葉が非常に深い。

”年に4万人死んでるからといって企業は車の生産を辞めるか?ばっちい菌が混ざろうが焼けば問題ない。そうやっていちいちびくびくしているからアメリカ人はだめなんだ”と。

ダイハードのキャラのまま出演してしまったかのようなワイルドさだったが、言っていることは正しい。それなりの安心がほしければそれなりの金がいるのだ。


最後に主人公が目にしなかった工場の裏の部分、いわゆる屠殺場が映される。足首まで浸る牛の血、けたたましい声を上げながら喉を切られて死んでいく牛、我々が目にしないリアルであり、アルバイトの高校生が望んでいたリアルとはこういうことである。結局リアルを求めるだけなのは富裕層で、リアルを否応なしに目の当たりにするのはベガマンなのだ。我々は現実を見ようとすらしていない。

結局視察を終えた主人公はこれらの事実を理解し、ブルースウィルスの説得も忘れ、新たな商品を苦虫を噛み潰したような顔で発表する。顧客に糞を食わそうが金が入ってくれば構わない、企業とは恐ろしいものである。しかしこれがリアルなのだ。傍観こそ罪だ。

安さ速さの陰に潜む悪は恐るべきものであり頼りになるのは自分の舌だけだ。あらゆるものが手軽になった今再び観るべき映画である。
ちなみに某大手バーガーチェーンとしているが間違いなくあの会社のこと。もはや死にかけのハトから作ったナゲットしか食えないね。
ファーストフードからみる社会問題

①ファーストフード(以下ff)企業の社員 ②ffのバイト ③ffの精肉工場で働く不法移民

の3つの視点でのストーリー
。キャスティングが意外すぎる。内容はどれも中途半端に終わる。

終盤から、バイトちゃんが環境保護思想に染まり始めるんだけど、肉を封じたら今度、食糧問題をどう考えてるんですかね。毎日の食が保証されない途上国目線でも考えてみて欲しいものです。
今よりちょっと太ったイーサン・ホークが出てきた途端に「いつものリンクレイター映画」が始まる。

アメリカは、常に自国の築き上げた社会に対して批判的な姿勢を持っているからこそ魅力的だ。みたいなことを言ってたのは誰だったか失念してしまったが、今日見た3本の映画はそういう類のものだった。
幾つかの出来事と登場人物から文字通りグロテスクな構造と関係性が浮き上がるのが面白かった。

ドキュメンタリーが見たい人はフレデリック・ワイズマンの『肉』を見ておけばいいんじゃないですかね。
拓風

拓風の感想・評価

2.3
大手ハンバーガーチェーンとその食肉加工工場を中心に食の安全、またそこに勤務し、関わる人々の意識の問題、またアメリカという国土そのものが抱える移民問題などを描いた映画。

当初はドキュメンタリーを作るつもりだったが、さすがに撮影は無理だった模様。

あのラストを見て「牛が食べられない」という人は、一切の食肉を止めるべき。
牛だけでなく、鶏も豚も同じことなのだから。
鶏なんかは、昔の人は庭先で首をひねって殺していたと聞く。

生き物は他の生き物を食べて生きる。
それは当たり前のこと。

食べ方は、食べる箇所も多様になり、その結果生まれた1つがファスト・フード。
つまり早く出てきて食べられるもの。
それを求めた消費者のために、今のファスト・フードがあるのだから。

ラストに象徴されるように、身近な物のショッキングな映像と内容を扱いたかったのだろうが、見る側はそこから何を受け取ればいいのか。

ドキュメンタリーでもなく、ドラマというには内容がない。

劇中では色んな問題が提議されてはいるものの、そのほとんどが最後1つのところへ落ち着く。
それは「あきらめる」ということ。
どうしようもないことだからあきらめればいい、と言うのなら、そのことを見せてあきらめさせるための作品は必要なのか。

それとも、劇中の大学生の様に地球の端から何か始めればいいのか。
ハンバーガーにされる牛だけを救って、他の物を食べながら。

食の安全は揺らいでいる。それは確かだ。
しかし、揺らいでいても揺らぐだけで、金や手間がかかることを惜しまず目の届く所の物しか食べない限り、きっといつまでも揺らぎ続ける。
ドラマとして投げかけ、しかもそれを多くの消費者たる私たちに投げかけても、その揺れは止まらない。
「あんなものを食べたくない」「気をつけなければ」だけで終わってしまうだけだ。

結局、最初にあげた製作の都合通りに、ドキュメンタリーにもならず、ドラマにもならなかった一本だった。

救いは、アヴリルが美しかったこと。あとは久々に見たイーサン・ホーク。

2人で1点ずつ。
sunaimai

sunaimaiの感想・評価

3.6
食肉の製造ラインをよくここまで撮影できた。フィクションとして作ったのも正解。牧場の牛たちが逃げ出さないのと同様に、食べ物を自由に選べる我々もファーストフードを食べることを選択して閉じこもってしまっている。リンクレーター監督の作風の広さには驚嘆。
Mouki

Moukiの感想・評価

-
記録

ドキュメンタリーがダメになりドラマにしたとのことで、有名キャストが出てることで見やすい。

問題は数珠繋ぎで解決しないのはわかるし、ファーストフードだけじゃなく裏側の世界を覗くのは面白い。
犬

犬の感想・評価

3.3
土地

ジャーナリストのエリック・シュローサーがファーストフード業界の闇を暴いたルポタージュ「ファストフードが世界を食いつくす」を原作に、大手ハンバーガーチェーンでの“牛肉パテへの大腸菌混入”を巡る人間模様を通して現代社会が抱える問題をあぶり出した衝撃作

みんな大好きファーストフード
その裏はどうなっているのかな⁉︎

群像劇的な話

牛の解体がリアル

我々は作ってるの分からない
ちょっと怖いかな

人間模様
ロマンスもあり

俳優陣が豪華です
Lieechan

Lieechanの感想・評価

2.8
きっと、知らない方が良いことってたくさんありそう。

屠殺エリアのシーンがとにかくキツかった😢

キャストが無駄に豪華。
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