桜の代紋の作品情報・感想・評価

桜の代紋1973年製作の映画)

製作国:

上映時間:89分

4.0

「桜の代紋」に投稿された感想・評価

若山富三郎アイドル映画。

とにかく奥村のキャラだけでご飯3杯はいける。
若山富三郎主演で製作、原作も務めるという勝プロダクションだからこそ成し得たのではないかとも思われる作品
見る前はなんとなく東映的なヤクザ映画だろうなと思ってましたが、意外にも変な色気や娯楽要素がないストレートでリアリティのある作品に仕上がっています
若富が暴力団担当の刑事役ってなったら、それはそれはヤクザ顔負けのエグさがあるんだろうと期待するところだが、いい意味で裏切られる
劇中共に柔道着姿で若富に石橋蓮司が投げられまくるシーンでは流石と!そしてお気の毒にと思わずにいられなかった
あとは関口宏が俳優してる姿を見たのもあまりないので、そこは意外性がありました
こりゃもう若山富三郎がイーストウッドより偉大なことを証明しとりますがな。
ILC

ILCの感想・評価

3.6
なかなか。ただ思ってたよりあっさり。勝新の「顔役」の方が好き
三隅研次は「映画」というメフィストフェレスに自分の魂を捧げ私たちに「映画」という名の怪物が遺されたのかもしれない。 「桜の代紋」


もうすでにあらゆる所で本作について書きまくっています。

悪友たちには事あるごとに「無防備な状態で近づくなよ」と言いながら実はやたらに観て欲しくない、という矛盾をいささか愉しんでもおります。

この作品の恐ろしさに何も気づかぬまま眠狂四郎、座頭市、子連れ狼を手掛けたウェルメイドな達人として捉えている者などには「たとえお前の寿命が500年延びたとしても映画の色さえ識別出来ないよ」なんて言ったりしてますってのはさすがにウソです。

75年に54歳の若さで夭折したのだから本作発表はその2年前。

三隅監督は酒を飲まずして肝臓がんを患いこの作品の後にも「子連れ狼 冥府魔道」「狼よ落日を斬れ」の2本を撮りながらテレビ時代劇なども演出してるのだから空恐ろしい話です。

あまりにも恐ろしい映画なので70年代のダサく貧しい音楽担当の村井邦彦の仕事が少し観る私たちの恐怖と緊張を軽減してくれある意味コレも才能かな?なんて思わせてくれます。

だけどさすがにここまで恐ろしい映画ですからどのサイトでもレビューは少ないですね。
でもそれでイイんです。
いっそ溝口健二「狂恋の女師匠」のように地上からきれいさっぱり消滅した方が他ならぬ「桜の代紋」という作品にとっても天国の三隅監督にとっても果報かもしれません。
☆☆☆☆

2016年2月18日 国立近代美術館フィルムセンター大ホール
勝新の監督作『顔役』の主人公と同じ刑事をモデルとする姉妹作だ。
あっちは殆ど前衛映画だが、こっちは判り易くも刺激的な傑作娯楽バイオレンス映画だ。

検問の最中にいきなり警官を撃ち殺し、倒れた警官の真上を車で逃走。轢かれた下半身がベキャベキャ砕ける。
しつこく呼び止められた事にイラついたチンピラが突如相手をハチの巣に。
ヤクザ同士の喧嘩では、動脈やドテっぱらから景気よく血が吹きまくる等、暴力描写が強烈。
しかも、同時期の『子連れ狼』のハチャメチャグロよりも洗練されたアクションだ。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.2
トミーの(原作)トミーによる(製作)トミーのための(主演)、トミーアイドル映画。有段者トミーの乱取りシーンはファン必見。
構図も省略もギャグも噴き出す血も、全部悪趣味スレスレの大胆さで、楽しかった。