
ドキュメンタリーとイマジネーションを絶妙に融合させた独特の映像表現に目を見張るマルチェッロのデビュー作は、詩情と哀愁にあふれる現代のおとぎ話。貧しい羊飼いのトンマーゾは、ナポリ郊外の荒廃した宮殿を護っていたが急死してしまう。子牛をかわいがっていた彼の遺志を受け継ぐために愚かな道化師が召喚され、子牛と一緒に北に向かう。その旅で見えてきたのは、人間と自然の関係や今のイタリアだった。ロカルノ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。サーカス団から連れ出され始まった予期せぬ放浪の旅のさなか、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車…
>>続きを読むキルギスのある村。村人たちから"ケンタウロス"と呼ばれている物静かで穏やかな男は、妻と息子の3人でつつましく暮らしていた。しかし、そんな彼には秘密があった。キルギスに古くから伝わる伝説を信…
>>続きを読むバルセロナ大学哲学科。イタリア人のラファエレ・ピント教授が、ダンテ「神曲」における女神の役割を皮切りに、文学、詩、そして現実社会における「女神論」を講義する。社会人の受講生たちも積極的に参…
>>続きを読む