荒野を歩けの作品情報・感想・評価

「荒野を歩け」に投稿された感想・評価

のん

のんの感想・評価

3.5
雰囲気かっこいい。ムーディー。


舞台は1930年代のテキサス〜ルイジアナ。テキサスの元農民ダブ・リンケルン(ローレンス・ハーヴェイ)は、ニューオーリンズへ去った恋人のハリーを追う途上、路上で生活してた野良猫のようなキティ(ジェーン・フォンダ)と出会い道連れとなる。
カフェの主人テレシーナ(アン・バクスター)の助けもありダブはハリー(キャプシーヌ)を見つけ出すが、彼女はニューオーリンズの高級娼館で働いていた。また、そこのマダム、コートニー(バーバラ・スタンウィック)はハリーに同性愛的に心を寄せていて……。



遊郭悲恋ものプラス、アメリカ南部の貧しい雰囲気と野良猫のようなキティの存在、そして粘着質な娼館の主(その夫は下肢不自由)がメロドラマに不気味さを加えててグッド。わかりやすい三幕構成。

オープニングのスタイリッシュさは1930年代という設定には沿わない気もするけど、見終わってみると、キティもハリーも猫のようだった。
女優陣がそれぞれ個性が際立っているものの、なんだか忘れた頃のジェーン・フォンダ&忘れた頃のアン・バクスター。キャプシーヌの完璧な着こなしに見惚れる。シックなブラックドレス+二連パールで影に隠れていたかんばせが露になるとこなどため息出ちゃう。そんでバーバラ・スタンウィックの役どころにグッときて情欲の表出はこれが限界なのかなと思う一方、キャプシーヌが人形の家を出られそうで出られないさまに禁忌がもたらすみえないバリアを感じたり。ハーヴェイの説教くささがある純情に複雑な気持ち。
むかしのアメリカ人の主婦が平日の昼間に見るテレビドラマみたいな感じ。今見ると 平凡で ふっるい。むかーしむかしの時代の恋愛映画。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.5
行方不明だった元カノを探し当てたら風俗嬢だったというメロドラマ。
B級俳優のローレンス・ハーヴェイが主演男優でパッとしないが、共演女優陣がなかなか豪華という隠れた逸品といったところ。
元カノ役のキャプシーヌのフランス人らしく品のある美しさが魅せる。『イヴの総て』『十戒』で芯の強い女性を演じたアン・バクスターもいい。そして、これが映画二作目のまだ少女の頃のジェーン・フォンダが、ズベ公を上手く演じている。
モノクロ映像が良い雰囲気だけど、結末がありきたりのバッドエンドなのが惜しい。
こうした発掘掘り出し物は、やはり有料BSやCSでないと観る事ができない。ザ・シネマに感謝。