虚無。
このひとことが、この映画を表すにふさわしい。
古河を舞台にしたのがいい。微妙に東京と距離があり、行き来が出来るものの地方都市としての姿を保っている。その微妙な距離感が、この映画の肝になって…
いまさらロマンポルノを軽んじてるつもりは毛頭無かったんだけど、このタイトルを用いたとして、他のどんなジャンルの、どんなタイプの映画だって、ここまで重厚に、世間から滲み出て、社会に纏わりついて、生活を…
>>続きを読む7月2日土曜日,古河駅,バイク迎え,喫茶店,日記バイク減点点数表,夕焼け河原野球ノック,手漕ぎボート父会話,原付事故グラフニュース,学校トイレ煙草,校門前不良無視,マンションベランダ神宮球場一望,デ…
>>続きを読む非行に走る無気力な少女少年たちを描きながら映画はまったく無気力な作りではなく、彼らの怠惰な生を瑞々しい映像で切り取っている。セックスシーンにさえ常に不吉な予感が漂い、悲劇的なラストへと徐々に近づいて…
>>続きを読む古河での深夜の暴走場面も良いけど(花火が最高)、個人的には井上麻衣と小泉ゆかの東京深夜徘徊シーンが素晴らしい。カウボーイ姿のギター弾き、朝の薄明に光るたばこ、毒々しく輝くネオン、歓楽街を歩く二人から…
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