江戸の春遠山桜の作品情報・感想・評価

「江戸の春遠山桜」に投稿された感想・評価

昭和11年作。若き日の遠山金四郎の話だが、尾上菊太郎の金さんにイマイチ魅力がない。人情話としてもありきたりで、お白洲モノとしては詰めが甘い。ただし、堅苦しさを嫌って家を飛び出し、博徒と交わり刺青を彫り、帰るに帰れない悲しさを背負い、それ故に堅気が博奕に手を出しちゃいけないと誰よりも強く思っている、という金さん像は良かった(まあ、この人物像がお白洲シーンにおける人物像と全く繋がっていないのは困りものだが)。盛り場・色町・屋台・茶屋と、江戸の町は活気に満ちていただろう。金さんみたいに町人に混じって生きていた上級武士は、実際には数多く居たんだろうなと思う。そんな雰囲気は出ていた。