若奥様のナマ下着の作品情報・感想・評価

若奥様のナマ下着1987年製作の映画)

製作国:

上映時間:60分

3.4

「若奥様のナマ下着」に投稿された感想・評価

エキストラをやったので、公開時映画館で鑑賞。
なかなか凝ったお話。
T兵衛

T兵衛の感想・評価

3.3
200円だったからノリで買ったロマンポルノ。

若奥様ってなんだったの!?タイトルから想像するような内容では全くなくて、びっくらポン!!
実際は、いきなり取調室で刑事に詰問される殺人の容疑者の女(主人公)の回想で始まる。結婚詐欺や美人局で金を独身男性から騙し取る二人の女と元締めの男の三角関係の末、元締めの男が殺された事件を追うストーリー。取り調べしながら回想シーンで濡れ場を絡めてく感じ。

主人公の言動の危うさを小沢めぐみの初々しい演技が上手く体現していて良かった。次第に物語の真相が浮かび上がるにつれ、彼女に対する同情と哀れさを感じざるを得なかった。
回想シーンの会話はテロップで表現する方法を取っていたが効果的ではない。濡れ場の描写は女性の描き方が動物的というか、見た目はそりなりに美人だが、ほとんど知性を感じないためかあまりエロくはない。
殺人事件の捜査のため、警察の取り調べを受けることになった美人局の女(小沢めぐみ)が、事の顛末を独白していく。男によって人生を破綻させられた女と彼女の気持ちに絆されていく刑事の心の機微を描いているロマンポルノ。タイトルと内容のギャップが激しいため、戸惑ってしまうこと請け合い。

大地翔による同名原作コミックは、「宮崎勤連続幼女殺人事件」にてマスコミが宮崎宅で表紙を撮影したことにより知名度が上がったという逸話がある。また本作では「スーパー・エレクト・インポーズ」というシステムの採用が惹句になっているが、これはテロップを画面上に表示させる手法のことを指す。すでに普及が始まっているアダルトビデオとの差別化を図るための、試行錯誤が見て取れる。

物語内容は、超絶テクニックをもつ男から離れられなくなった2人の女性が、彼に貢ぐために暴走を始めてしまうというもの。主演を務めるのは「美女のはらわた」で強烈なインパクトを残した小沢めぐみ。彼女の棒読み混じりの拙い演技が、まるで精神分裂症を患っているかのような不穏な雰囲気を増幅させている。この「偶然の化学反応」ともいうべき空気感がたまらない。

本作を観ている鑑賞者の気持ちが、取り調べをしている刑事のそれと重なるようになっているところも巧い。刑事役の演技がぎこちないのが残念だが、総合すると秀作の部類に入る。