駈けだし刑事の作品情報・感想・評価

「駈けだし刑事」に投稿された感想・評価

日活のモノクロ作品って、どれも映像がかっこよいイメージだけど、この作品もそこが良かった。
お話は、途中で展開が読めてしまい、駆けだし刑事という設定がそれほど生きていないような気も? それでも、伊藤雄之助(珍しく癖のないいい人)や高品格の存在感や、長門裕之が喜びのあまりウォーとなる場面、長谷百合の変なダンスなど、見どころは多かった。

「Laputa Asagaya 20th anniversary もう一度みたいにおこたえします」@ラピュタ阿佐ヶ谷
くずみ

くずみの感想・評価

3.8
辞令だ、僕刑事になったよ。駆けだし刑事長門裕之のほろ苦い成長譚。当初はそぐわなく感じたジャズの調べを、切なく思えるようになる。見守る植物刑事・伊藤雄之助の味わい。高品格かっけー。
新宿所轄の盛り場ロケが楽しい。タイトルバックと文字の構成よし。
絶対に違うけど『その男、凶暴につき』の元ネタかと思うくらい刑事がテクテクよく歩く。その画がとても良い。

話はすぐに読めるサスペンスだけど、捜査協力者を即ナンパしたり、ちょっとマザコンだったり、シャカリキというより異様に自己顕示欲がある長門裕之のキャラクターが面白い。

誤認逮捕された元シャブ中が無実を訴えて護送車で暴れるところが、眩しそうな映像と相まってシャブ中らしかった。本物のシャブ中は見たことないけど。

真犯人を捕らえに行く道すがら、上司の伊藤雄之助が、真人間になって社会に溶け込んだ脱獄犯を逮捕した過去を話し、その矛盾を問いかけたりする社会派な一面も悪くなかった。

被害者は殺されても仕方がない、むしろ死んだ方がマシな外道金融業者とはいえ、観客にもそう思わせるこの映画のような演出は今ではアウトだろうなとも思った。

まあ全体的に普通といえば普通な映画だけど大好きです。