スレイブメンの作品情報・感想・評価

スレイブメン2016年製作の映画)

上映日:2017年03月10日

製作国:

上映時間:87分

3.1

あらすじ

報われない愛と過酷な運命に翻弄されながらも1人の少女の運命を変えようと奮闘するスレイブメン。そして待ち受ける衝撃の結末。世界で一番悲しくて虚しいヒーローの孤独な戦い、そして愛の物語がここに誕生した。

「スレイブメン」に投稿された感想・評価

 井口昇監督といえば、私にとってスカトロのアダルトビデオの監督であった。
 2003年まで(1992年から!)だから、そのイメージはいまだに強い。
 その井口監督のメルヘンがこれだ。
 そして、いまだに自主制作映画のノリで撮れるのが凄い。
 それもそのはず、ワークショップで関係した俳優にアテ書きして脚本を書いたのだそうだ(『INTRO』のインタビューより)。
 『死霊のはらわた』でデビューしたサム=ライミ監督と同類だと思うので、その『デッドマン』のようなダークヒーローかと思いきや、爽やかかつ映画青年の思いも込められた作品にするあたり、井口監督から目が離せない。
 妄想で暮らす日々や、その裏にある憧れ。
 作品の数から言えば超の付くベテラン監督の、この新鮮なノリは嫌いじゃない。
およそ90分間何を見せられていたのか上手く説明は出来ないけど僕はこの映画結構好きですよ。
あえていえば『バタフライ・エフェクト』のパロディ?私には合わなかったけど見る人が見たら楽しいかもです。スレイブメンのビジュアルとかジャケットに出てる役者さんたちの雰囲気とかは好きでした。津田寛治ってたまにこういうのに出てるよね。

なんて呼ぶのか分かりませんが構成?カットワーク?画面の流れ?時間軸?みたいなのはちゃんとしてたような気がします。

この監督の『片腕マシンガール』ていうのがいいみたいなので今度観てみようかな。個性的で気になる監督ではありますが。『ABCオブデス』のあれを思い出すとちょっと萎えますけど。笑
m

mの感想・評価

4.5
「電人ザボーガー」「デッド寿司」「ライヴ」の奇才・井口昇監督最新作。
残念ながら先述の三作程の域には至らない少し緩い出来だったと思う。しかし中盤以降の主人公とヒロインの撮る・撮られる関係にまつわる部分には良さがある。・・・とか思って観ていたら、ラスト20分のそれまでの全てを踏み台にした怒涛の転換と巻き返しに思わず感動。井口さん、やっぱりあなたの中には乙女がいる・・!だから井口映画を観るのはやめられない。


低予算にしてはしっかりした仮面内主観や血飛沫のCGはなんと高校三年生の少年がCG作成を担当していたとの事・・時代は変わった・・


主人公の名前にはある種のレクイエムがこめられているのかも。
naoshi

naoshiの感想・評価

3.0
面白いか面白くないかと聞かれたら面白いと答える。タイムリープものが苦手なのだが、この作品が提示するアイデアは面白い。特にラストのくだり(ヒロインが右へ歩行するシーン)は絶妙なテンポで笑えた。
ぎゅっと濃縮したロマンチックが詰まっていて感動。
コンプレックスもトラウマも恋も映画のなかで変換されて、積み重ねてきたものをもっての創作へのロマンがとても熱かった。
本物の現実になんて。
temmacho

temmachoの感想・評価

3.0
敬愛してやまない《井口昇》監督作。

んー、でも今回のは雑じゃないか?
キャラ立てが甘いのか、パラレル感がハッキリしない。
そのままダラダラとラストへ向かって行き、説明的すぎる結末になってしまっている。
もっと時間をかけてじっくりとラストを描いて欲しかった。
しゅん

しゅんの感想・評価

3.5
不幸のど真ん中にいる青年が憎しみの対象を排除する事の出来るスレイブヘッドを手に入れてからのパラレル パラレル
気づいたらシュパって着地していて気持ちいい。
井口監督流の四次元殺法を観た。
アニメでやれそうな表現を実写でやっていて、なかなか小難しくなってる。最近は女の子を可愛く撮ることに凝ってるのか、グロ、ぶっ飛び、少なめ。小ボケは相変わらず楽しい。
思いっきりセリフ過多なヘタな演出、大して可愛くないヒロイン、無茶苦茶なSF設定……残り30分までハッキリ言って苦痛の連続。

だが!その残り30分で全ての違和感が解消され、一気に泣かせる展開に持っていく。
そこまでひたすら”奴隷”の様に耐えるしかない!

この作品は井口昇監督自身の独白とも受け取れる。
自分自身へのコンプレックスと、現実への不安、『映画』への深い愛情。
そして、『◯◯の力』こそがこの辛い現実を乗り越える救いになるんだということ。
ポジティブなラストもなかなか良い。
あらすじからしていつものエログロは無いとは思っていたが、井口昇ってこういうロマンチックな話も作れるんだね。

もはや常連の津田寛治は相変わらずの安っぽい存在感(褒め)。
なぜか顔を殴られない所は笑った。
なんか事情があったのかな。

後半まで拷問の様なつまらない話に耐えなければならないのは、井口昇という男がドMだからだということにしておこう。
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