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黒澤明『羅生門』のリメイク洋画は「そのまんまイタダキ映画」だった


黒澤明監督『羅生門』のアメリカ版リメイク作品。マーティン・リット監督作品。
「似ているな~」と思っていたら、主演の「メキシコ人の強盗」はポール・ニューマンだった。

オリジナル版の場所設定を、羅生門からアメリカの田舎駅に変えただけで、冒頭の雨降るシーンや木漏れ日見上げるキャメラシーンなどは、まるっきり黒澤明オリジナル版そのまんま。

物語も、ある牧師が「あの裁判は信じられないので町を去る」と言って始まるが、強盗と強姦された女、その亡き夫の霊の呼子、それぞれの証言が異なるあたりも、そのまんま。

このウェスタンスタイルの『羅生門』は、黒澤明バージョンをなぞっただけなので、目新しい所が無く、ベルイマン監督のように『羅生門』からインスピレーションを得て作った『処女の泉』などと比較すらできない凡作であった。