遠藤周作の生涯テーマ“キリスト教と日本人”の集大成である最後の小説「深い河」(1993)の映画化。監督は同原作者の「海と毒薬」(1986)を手掛けた熊井啓。
戦後40年ほど経過した日本。自分の欲し…
【1995年キネマ旬報日本映画ベストテン 第7位】
『海と毒薬』熊井啓が遠藤周作の同名小説を映画化した作品。三船敏郎最後の出演作でもある。
インドツアーに参加した5人の日本人を主人公として、遠藤の…
なんとも憂鬱な「たまねぎ」ツアー。
三船敏郎ではなく沼田曜一がメインというところが、熊井啓監督らしいというかなんというか。若かりし沼田曜一が出ていた戦争フィルムは一体なんという映画なんだろう(『き…
晩年の遠藤周作はカトリック信者としては異端な輪廻転生や同時性などの考えを持っていたことは知っていたがヒンズー教的な思想にまで及んでいたのは知らなかった。
確かにカトリック的な善悪の二元論は単純すぎる…
シャマランoldのビーチをガンジスにおきかえたような胸糞気味の老人映画。しかしold同様に演者全員の熱演でおもいのほか後味はわるくない。ただコロナ後のガンジスはもはや清流化しここにあるような汚濁と混…
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遠藤周作の西洋キリスト像と東洋文化との葛藤の中で見出したキリスト教のあり方や
お母さんへのこだわり、男女の問題とか、いろんな彼の核となる考え方が表象されている。
「水」が命の源であるという真理。…
京橋の国立映画アーカイブにて鑑賞。
未見だった熊井啓監督作品、ようやくスクリーンで鑑賞。
雄大な風景の中、「人はどう或るべきか…」を描いたスケール大きくて、カラー映像が綺麗な傑作!
ロケ地も、イ…
カメラがもたらす悲劇によってラストで映し出される二度と再現出来ないであろう河での秋吉久美子を記憶した。そのカメラを操っていた「私をスキーに連れてって」で「とりあえず」と言ってシャッターを切っていた沖…
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