殺しのダンディーの作品情報・感想・評価

「殺しのダンディー」に投稿された感想・評価

クローズアップとズーミングの安易な多用が画面をルーズにしている。アクションシーンのカメラの揺れもキライ。

全体に漂う疲弊した空気はアンソニー・マンの遺作であることを想うと妙に納得できる。ミア・ファローが美しい。ラストに何らかの形で彼女が出てこないのは中途半端。
イワシ

イワシの感想・評価

5.0
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のレベッカ・ファーガソンは、この映画のローレンス・ハーヴェイそのもの。というか、『ローグ・ネイション』自体が、この映画に多くを依っていると思った。二重スパイが主人公なのだが、その心理を説明するようなショットはほぼなく、彼を取り巻く針の筵のような状況を簡潔なジャンプカットで提示する。結果、陰鬱で奇妙な非現実的な世界が浮き上がってくる。アンソニー・マンの映画でおなじみの高低差の演出が、この映画では銃撃戦に発展しない。そのことが、『殺しのダンディー』の世界観を端的に表している。定例会の場面でのモンタージュと、ペール・オスカルソンの部屋で麻薬を発見してからの一連のシーンが狂おしいほど好き。
強いて点数をつけるなら5.0点。テレビの深夜放送を録画した吹替の70分短縮版を観た。