だれのものでもないチェレの作品情報・感想・評価

「だれのものでもないチェレ」に投稿された感想・評価

「お前の物なんてこの世にないんだ 分かったね?」

酷すぎて凄い…。子供が悲惨な目に遭うという点においては『炎628』や『リリア 4-ever』に匹敵するほど。大体、始めの30分弱 少女であるにも拘らず全裸なのがまず凄い(みなし児チェレは完全に給付金目当ての酷い夫婦に引き取られており、衣服も与えられていない)。唯一の友達だった牛くんは気付いたらいねえし、やっとめぐり逢えた優しい爺さんとは最悪な別れを体験…。
無論、映画だけどガチでビンタされたり、スリッパで頭叩かれたり、屠殺手伝わされたり(血や臓物を桶で運ぶ)しててキッツイ。
力作ではあったが、一度見れば充分。つーか、何度も見たくねえよこんなの…。邦題とても好きだけど。

このレビューはネタバレを含みます

洋服一枚

幸せ一粒

遠すぎる。

救いがないようでこれが唯一の救いとも言える。
ネムル

ネムルの感想・評価

4.0
15年近く前に渋谷で観たっきりだったが、児ポルも恐れずよくソフト化したもんだ。なつい。

優れているか云々とは別の、むきだしの妙な凄みを感じる。
お前のものはなにもない、とはいうが、ホントに何もないマッパが一番無敵だったりする。アウトロー/社会を巡る、悪童日記/ふたりの証拠の関係みたいだ。
シスコ

シスコの感想・評価

3.0
1979年4月
神保町岩波ホ-ルにて鑑賞。

独立映画センター配給作品。
ササ

ササの感想・評価

5.0
ひどい話。ひどい話すぎて、優しいおじいさんのことも最初は少しだけ疑ってしまった。その分辛かった。ただでさえ辛い結末なのに。
冒頭から違和感を感じてしまう牛を追う裸の子供。

元気だとしても…おや?男の子じゃなくて女の子?
え〜っ!女の子ならパンツぐらい…
しかも、トウモロコシ畑だから葉っぱ鋭利だし〜切れちゃうじゃん!

そう言えば私も農家だったんで、子供の頃はトウモロコシで人形作って遊んだっけ〜貧乏くさっ!

話を戻すと、そんな裸の少女が家に帰ると、他の子供は皆服を着てるのです。
何故?

はい…チェレと呼ばれているその少女だけは、養子だったのです。
みなしごを引き取るとお金が支給されるので、その金目当てに引き取り、散々道具のようにこき使うのです。

可哀想なチェレ…折檻として、焼けた石を握らされたりもします。
堪らず逃げ出したものの、また酷い農家に引き取られ、更に厳しい毎日を送ることになってしまうのです。

こりゃ〜酷いですね。(ノ_・。)
1930年代のハンガリーではこんなことが行われていたんですね。

原作はほぼ事実を基に書かれているそうですから、映画も結末を除くとほぼ事実ということになりますね。
みなしごの子供達には過酷な時代だったのですね。(╥﹏╥)
剛

剛の感想・評価

3.9
ここまで徹底的に不幸だと同情の余地も湧いてきませんでした。ついこの間まで実際にチェレの様な子はいたという事実。そして現在も同じように捨てられる子供がいる現実。何かラップの様なレビューになってしまいましたが、見ておいて損はない作品です。但し、映画好きの中でもバッドエンド耐性がない人に薦めるのは危険です。生気を持っていかれます笑
ここにはおまえのものなんて、何もない、、

冒頭、素っ裸の小さな女の子が草原で牛を追う、一見のどかなシーンから映画は始まります。

彼女は服を汚したのかな?川か池で泳いでた?と思ったのですが、家に帰っても服を着る様子がない。他にも子供がいるがみんな服を着てる。あれ、おかしいな?と思ったら、どうやら彼女だけ実子ではなく、施設からもらわれた子。それにしても、服も与えてもらえないとは!
この始まりからいやな予感はしたが、そこからの養母養父の彼女への仕打ちといったら、酷過ぎる。ここで養母が彼女に言うひと言が最初の言葉です。
ある時、さすがに耐えられなくなって家を出るんですが、7歳ぐらいの子がひとりで生きていけるはずもなく、また施設へ入り他所の家に貰われていく。どうやら、施設から引き取るとお金をもらえるらしい。だから引き取る方も、養女にしたいわけでなく、お金と労働力欲しさなんです。まさに、奴隷です。
今度の家も悲惨です。とにかく鬼ママがすさまじい。

もうこれ以上書けない、、チェレの運命があまりに過酷すぎて、、。

1930年頃のハンガリーが舞台。当時、ハンガリーは第一次世界大戦に負けて、国は悲惨な状況にあったらしい。だから、国自体が貧しく、子供の、それも孤児の人権どころではなかったようです。だから、彼女のような子供はたくさんいたそうです。

なんとも救いのない映画ですが、今もチェレのような子供が、この世界ではたくさんいるのでは、と思うと、目を背けていてはいけないとも思います。

チェレを演じた少女は、これがデビュー作とのことですが、とにかく素晴らしかったです。
「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」とはワケが違う。レオタードを着られることがなんて幸せなんだろうと、思えてしまう。
☆☆☆☆

旧文芸坐

2010年2月17日 シネマ・アンジェリカ
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