007/ノー・タイム・トゥ・ダイの作品情報・感想・評価

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ2019年製作の映画)

No Time to Die

上映日:2021年10月01日

製作国:

上映時間:163分

ジャンル:

あらすじ

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」に投稿された感想・評価

TKL

TKLの感想・評価

5.0
ダニエル・クレイグの、そして“ジェームズ・ボンド”の“青い瞳”が、今作では特に印象的に映し出される。
その瞳は、時に怒りを滲ませ、時に強い決意を表し、そして時に愛する人を慈しんでいた。
“ブルーアイズ”こそが、ダニエル・クレイグが演じたジェームズ・ボンドの象徴であり、アイデンティティだった。

2005年に新ジェームズ・ボンドに、ダニエル・クレイグのキャスティングが発表された際には、金髪で青い瞳という従来の“ボンド像”からかけ離れたその彼の風貌に対して批判が殺到したらしい。
ただ、その固執されたイメージからの乖離、古い時代性からの脱却こそが、この俳優を起用した最も大きな狙いだったのだろう。
クレイグ版007第一作「カジノ・ロワイヤル」から足掛け15年経った今、改めてこのキャスティングは大英断だったと言えると思うし、少なくとも僕にとっては、この無骨で厳しい主演俳優こそが「007」だった。


そのダニエル・クレイグ版007の最新作にして、最終作。パンデミックによる1年半以上の公開延期を経て、ようやく日の目を見た今作は、自分の想定以上に印象的な映画作品として、心に残り続ける作品となった。
初回鑑賞後、あまりにも衝撃的でエモーショナルな今作の顛末を思いながら、しばらく思考をまとめることができなかった。
その間、頭の中では、ビリー・アイリッシュが歌唱する今作の主題歌が繰り返し流れ続けていた。
自分が思っていた以上に、ダニエル・クレイグが演じたジェームズ・ボンドと、彼の「007」シリーズが特別であったことを思い知った。
気持ちの高ぶりが収まらず、居ても立っても居られなくなり、今作の感想を綴る前に、クレイグ版007の過去4作すべてを再鑑賞することにした。

過去4作を見返すと、改めてこのシリーズが、それ以前の過去の「007」シリーズとは一線を画する革新的なアプローチの連続であったことを痛感する。
それは主演俳優のビジュアルなどに留まらない。作品世界そのものに対する是非、ジェームズ・ボンドというキャラクターに対する解釈、そしてそれらが今この現代社会に存在した場合に求められる視点と価値観、そういうことをシリーズ通じて真摯に追求し、挑戦し続けていた。
その象徴であり、顕著な結果が、ダニエル・クレイグという俳優が演じた荒々しく、生々しく、故に極めて“人間らしい”ジェームズ・ボンドだったのだと思う。


今作も含めた5作品において、ジェームズ・ボンドは傷つき続け、悲しみ続けてきた。そしてその「傷跡」は、決して単作で消え去ることは無く、シリーズを通じてしっかりと残り続けてきた。
そのさまは、時に悲壮感に溢れ、重々しいけれど、それは、ジェームズ・ボンドという架空のキャラクターが「人生」を得たことの証明だったと思える。

「人生」を得たからこそ、人間には、必ずその“終わり”が訪れる。
今作のタイトル「NO TIME TO DIE」が表すものは、即ち「今は死ぬ時ではない、けれど、いずれ死に相応しい時が訪れる」ということだったと思う。

シリーズ第2作「慰めの報酬」で、ボンドは敵から『手を触れる相手がみな死んでしまう』と罵られる。
彼はその事実と真理を誰よりも深く噛み締め、苦悩し続けていたのだろう。
自分が存在し続ける限り、トラブルは起き続け、大切な人はみな死んでいく。

かつての敵の台詞が全く直接的な意味合いで伏線となり、ジェームズ・ボンドはあまりにも厳しく悲しい顛末を迎える。
ただ、そこにあったのは必ずしも「悲劇」ではなかったと思う。
苦しみと悲しみの果てにようやく得た本当の「愛」。それを守り通すために、彼は自らの苦悩の螺旋を断ち切る。「死ぬにはいい日だ」と言わんばかりに、これまでで最も穏やかな表情で、その時を迎える。
それはやはり、「悲劇」なんかではなく、闘い続けてきた男に相応しい「解放」の瞬間だった。

過去4作を観終えた後、再びこの最終作を鑑賞し、その悲しみと慈愛にむせび泣いた。
寂しいけれど、今はダニエル・クレイグ版「007」をリアルタイムで映画館で観られた世代であったことを幸福に思う。


“007”は去った。でも、これで彼が消え去ってしまうわけではない。
彼が守り通した世界、そして大切な人たちによって、彼の存在は語り継がれ、残り続ける。
そう彼の名は、「Bond, James Bond」
peter

peterの感想・評価

4.3
美しい
小森

小森の感想・評価

-
アナデアルマスが足りない。敵のアジトがヘンテコなのが良かった。
みんと

みんとの感想・評価

4.9
2021.10.6 109IMAX25
Yuri

Yuriの感想・評価

4.5
長いけどあっという間に感じた!アナデアルマスが優勝してた。可愛いしかっこいいし、最高だったなあー
Hirota

Hirotaの感想・評価

4.0
記録。
記録し忘れ
puffsuke

puffsukeの感想・評価

4.0
書き忘れ、記録として

ミランダちゃんのウサギのぬいぐるみを拾うボンドとか、めちゃ人間味溢れる。
ラミ・マレックの敵ががいい感じなのに、ラストあっさり過ぎるか?
ダニエル・クレイグのボンドは見納めかぁ
あき

あきの感想・評価

4.3
青い目の007

カジノロワイヤルしか観ていなかったので
今作を観るために過去作全て予習

予習してから観て本当に良かった!

カーアクション格好良き✨

アナデアルマスが可愛いすぎるっ
際どいドレスが似合うし
アクション出来るし
とってもチャーミング
すっかりファンになった😎

月並みだけど、まさに集大成
ストーリーもアクションも
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド引退作品とされているが、劇中でもそのような展開でエンドマークが打たれる。それについては「やり過ぎ」感も否めなくはないが、次回へのエクスキューズも残しており、シリーズが終わるわけではないことは示唆している。南イタリアの町マテーラでのカーチェイスから始まり(これは圧巻)、舞台はジャマイカ、キューバ、イギリス、ノルウェーと移り、最後は日本海に浮かぶ孤島にたどり着く。相変わらずのワールドワイドな展開で、これはこれでやはり楽しませてくれる(このように舞台がダイナミックに変わってく作品は好みだ)。

そのスピーディーな展開で、シリーズ最長の2時間44分、退屈することはない。次回作の「007」のヒントも散りばめられており、ダニエル・クレイグの引退作品としてはふさわしいかもしれない。監督はテレビドラマ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」で監督を務めたキャリー・ジョージ・フクナガ。イギリス出身者以外の監督がメガホンをとるのはシリーズとしては初めてだそうだが、この半世紀にも及ぶシリーズをきっちりと描き切っていた。キューバの場面で出ていたアナ・デ・アルマスの登場が少なかったのが心残り。次回作でのメインキャストでの起用を望む。
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