ザ・プレイス 運命の交差点のネタバレレビュー・内容・結末

上映館(5館)

「ザ・プレイス 運命の交差点」に投稿されたネタバレ・内容・結末

見終わったあとから、この映画について幾度となく考えてしまう映画だった。
なかなか自分の考えがまとまらないので、端的な感想だけでも書いておこう。

カフェ"ザ プレイス"に佇む謎の男。彼と契約し任務を果たせば、願いが叶うらしい。そんな彼に様々な願いを持った者たちがやってくる。

「病気の息子を救いたい」

「夫との関係を回復させたい」

「アルツハイマーの夫を戻したい」

「美人になりたい」

「視力を回復させたい」等々…そんな彼らに男が課す任務は

「見ず知らずの少女を殺せ」

「知らないカップルを破局させろ」

「爆弾を仕掛けろ」

「強盗をしろ」

「女を犯せ」等々…そんな見ず知らずの他人を巻き込む無謀な要求に臨む彼らの運命が時に交わりながらも、全く彼らの動向は描かれず、カフェでの男との会話という「報告」のみで映し出される人生を巡る人間ドラマ

自らの欲望を叶えるために他人の運命を変える必要があるー彼らは初めは葛藤するものの、自らの願い・欲望のために行動を開始する…
人間の欲望、それに他者を犠牲にしてでもかまわないという人間の業を描いたような本作だが、これは「選択」と「人生」そして我々の物語ではないだろうか?

謎の男に与えられた願いを叶えるための任務。それを実行するのを「選択」したのは彼ら自身だ。それに伴い、自らのそして他者の人生が変化していく…
これは我々の人生-まあ願いを叶えてくれる謎の男はいないが-にも言えることではないか?

百貨店で買い物をしたい。その欲のため店員を呼ぶ。それは店員の時間を(意地悪な言い方をすれば)奪うということだーつまり我々の日常にも欲望の対価に他者の運命を変えているかもしれない場面はある。(例えとして合ってるか微妙だが笑)

そんな誰の人生にもある場面を、"謎の男"と"願いを叶えるための任務"というスパイスでミステリアスに味付けした映画であり、それをカフェのほんの片隅の会話だけで表現するというウィットな作品ではないだろうか?

その"謎の男"の正体は分からないままだ。
彼が任務を与えた彼らの辿る運命は様々だ。任務の果てに願いにたどり着いたのにも関わらず思ってもみない結末を迎える者も多く…
"謎の男"は少しばかり運命の行く末を
見ることが出来るようだ。
契約した彼らを時に巡り会わせたりしながら、彼らの報告を聞く男だが彼の見えない運命にたどり着く彼らに時として絶望しているようにも見える。

そんな"謎の男"が表しているのは"人生はままならない"ということなのかもしれない。

願いとそれに伴う代償ーそれが見えている特殊な男。そんな彼が導いた彼らですら思いがけない結末を迎えるー

終盤、店の"アンジェラ"という女性と話す男。「もうこの任に疲れたよ」と語る彼にアンジェラはー

ラストカット、残された彼の手帳と燃える紙(任務を終えた人の手帳を彼は燃やしていく)
彼もまた、新たな選択をしたのだろうかー

なかなか頭から離れない不思議な魅力を放つ映画だ


ちなみに、もっと長ったらしいバージョンのレビューもあります笑
まだまだ考える余地のありそうな作品なのでまた日にちを置きながらレビューをアップデートしていこうかな
傑作だと思う!
今のところ今年のベスト!

自分の願いの為に「無理難題」を提示され、各々が翻弄しながら交差して行く展開が面白い!
そして段々と見えてくる各々の人間性が本当に興味深い!

しかし、ストーリーを直接的に観ても謎が残りスッキリしない。

この話は宗教、もしくは宗教的な構造体のものに対するアンチテーゼなのだろう。

カフェにいる謎の男は、「契約」と言いノートに記述された言葉を読み上げる。
これは神との契約を意味するもので、この男は預言者、ノートは聖書の様なものだろう。
預言者とは神の言葉を伝える存在で、キリストもその一人だ!

登場人物達は自分の願いを叶える為に契約し、預言者の言葉を聞こうとする。

願いは深刻なものから欲望的なものまで様々だ!

本来なら、人生はどんなに辛い事実を突き付けられても向き合って対峙しなければならない!
しかしこの登場人物達は「神頼み」というドーピングで解決しようとしているのだ。

男は「無理難題」を押し付け「強制はしない」と言う。
それでも登場人物達は何とかして実行しようともがくのだ!
例え望みを叶えても元の自分には戻れ無いのに…

「怪物に餌をやる」
怪物とは人間の心の弱さだ!

結局これは宗教では何も解決出来ない事を意味している。

男の言う「無理難題」は事実を受け入れろと言う事の裏返しだったのだ。
しかし結果は怪物を育ててしまっただけ!

痴呆の夫を救いたい老婆は
「夫が元に戻っても、私は元の私では無い」
と言い、カフェを爆破場所に変更する!

この「プレイス」というカフェは一体何なのだろうか⁈
ある種の世界の縮図とも取れるし、そもそも存在しない場所で概念の世界なのかもしれない。

もしこの老婆が真相に辿り着いたのなら、この宗教という概念の世界を爆破する事で願いが叶うのだろう!

しかしそうで無いなら、欲望という怪物によって世界は破滅に導かれる事を警告している様な気がするのだが…

男は憔悴しカフェの店員に
「預言者を辞めたい」
と言う。
店員はエンジェルだったのだ!
2019/5/1
令和、初映画
う〜〜ん
『オトナの事情』が面白かったからあぁいうのを期待してしまった
ちょっと肩透かし
でも、どちらも悪意というか、ザラッとした異物感が残る、という所は同じか

前半はふっと集中力が途切れそうになる連続で、「ここでついていかなかったらわかんなくなるぞ〜〜」と頑張った。
それくらい退屈、で後半面白くなってきてから1人だけ、こいつ何お願いしてたっけ?って奴がいて、前半の自分に喝!でした

お婆さんの爆弾の話はスカッとした、バッグを机の上にドン!っと置いた瞬間、場内も思わず笑いが起きてた。

主人公も何かを願ってあの辛い役をやらされてたのかなぁ?
そして、最後に叶ったからメモが燃やされてたのかなぁ…?と思った

それにしても、ギルティもそうだったけど、話のほとんどが一箇所で語られるだけのシーンで、語られてる事柄の映像がなくて、それでもないはずの映像を想像で作ってる自分がいて…
こういうの流行りなの?

もう2、3週間したら無いはずの映像の記憶がありありと出来上がってるんだろうなぁ…ギルティなんか思いっきりそうだもん
【ザ・プレイス 運命の交差点】だ。あの主人公も悪魔的な言動で人を惑わしていた。プレイスが喪黒福造であるならば、こちらのラザロは喪黒福次郎とも言うべき存在ではないか?ラザロはまた狼の化身でもあるかも知れない、と感じさせるシーンもある。狼にとっての太陽は月である。月は夜のシンボルであり、闇を照らす太陽でもある。狼はラザロの肉体を借りて明るい太陽の元に出たが、彼にとって真の太陽は闇と同じ感覚であったゆえにクライマックスのような行動に出たのかもしれない。そこで思いだしたのが近代魔術の祖、エリファス・レヴィによる【真の太陽を見ようとするものは、たちまち盲目となる。彼にとり太陽は黒い太陽になる】という言葉だ。ラザロにとって人間社会は夜の闇よりも深い真の暗黒だったから、あんなラストシーンになったのだろうと考えてしまった。観る人によって、全く解釈が異なる。作品のテーマの無意味さを訴える作品である気がした
カフェの会話のみで展開されていく物語で、なかなか難しかった。
謎のおじさんのことがいろいろ気になった。
一度、舞台のカフェに行ってみたくなりました。
ずっと同じカフェを映しているのに全然飽きなかったのは、カメラワークの妙だろうか?雨が降ったり大勢の客がいたり誰一人いなかったり、その中で来訪者が真っ直ぐに主人公へ向かってくる動きを目で追ったり。人物は多いけれどそこまで混乱はしなかった、彼らはみんな性格も階層も服装も外見も違う人たちだったので…
…と思ったのだけど、他の人の感想を読む限り、場面転換がなくて退屈だとか、人が多くて混乱したとかいう意見がちらほらあるので人によるようだ。
ただ淡々と話は続いていって、時には非人道的な話をしているが、舞台は変わらずカフェのみなので、その話は不穏さを匂わせつつもふんわりぼけていて現実味がない。そういうところがリアルだなあと思った。テレビで見るニュースみたいだ。主人公はただ駒を役割のまま動かしている、そういう仕事みたいな感じで。
最後におばあさんの「今夜ここに爆弾をしかけるわ」で急に当事者になったのだと思うと面白い。あんまりそこをおおげさには映さなかったけど、主人公の、誰かの視点に合わせてカメラが動いたのはあそこだけじゃあないかなあ。
ストーリーの詳しい説明はなく、自分の願いを叶えるためにある男を訪ねカフェに来る人達。男はその願いを叶える為には◯◯をしろと課題を与える。子供を殺せとか女を犯せとか爆弾を仕掛けてたくさんの人を殺せなどなど。その過程は描かれず、依頼人達が男に会いに来て何度も会話をしてるシーンのみの映画。その人達が実は繋がっていて。。。とゆーのは面白いと思うのだけど、いまいち乗れず。。。なんか映画自体がダサい。。。

この物語は男が無理な課題を与える事で、依頼人達の本当の欲望を暴いて彼ら自身に気付かせているのだと思った。男がノートに書き出すことで悩みというか欲望を可視化して依頼人がどうしたいのかのカウンセリングをしているようだった。とゆーのもとても面白いと思うのだけど、何故かしっくりこなかった。。。なんかダサいの。これ分かってくれる人いるだろうか。。。

男のことを好きになるアンジェラのあのアピールの仕方もどうしても無理で気持ち悪くて、ラストも安易なくっつき方だなあと思ってしまった。あと、あの度々かかるドラマティックな音楽も好みではなかった。

好きじゃない映画の感想って悪口みたいになっちゃってなんだか嫌だけど、単に好みの問題!!
信仰とその身も蓋もない教えについての映画。
さらに言うと主人公は現代の信仰対象となった"お金"の擬人化。

信仰対象自体に問題解決の機能は無く交換条件を示すだけ。
しかし、今回取り上げられた依頼は単純な交換では解決できないものばかりで、人助けと交換で花を手に入れるというものではない。

交換によって解決できないものの皺寄せが限界に達した時は、欲望の消滅(死、破綻、覚醒など)によって秩序が保たれる。

映画だからといって全ての歯車が噛み合うような生ぬるい希望を抱いてはいけない。
カフェで働いた経験がある人がみると楽しさアップ。悩みを抱えているひとがつぎつぎ相談しにきて人道に反するようなミッションを与えられる。ひたすらその経過や結果の報告などがカフェのテーブルで延々と続く。会話はとても楽しいのだけど、後半の展開がもう少し盛り上がってほしい。な終わり方。
先週半ばにヒューマントラストシネマ有楽町で『ザ・プレイス 運命の交差点』を鑑賞。

以下、感想としては、ヨーロッパのファンタジー感が楽しめる人にはお薦めかと。リアルなところだと、この監督がキリスト教へのシニカルなアプローチなのか、それとも逆に全能の神への尊敬ありきなのか、イタリア人におけるカソリックの重要性を勉強している人はもっと楽しめるのかなあと思った。

バリバリ日本人の自分の感想としては、題して「世にも奇妙ないいハナシーサー + ニヒルに笑うせうるすまん、ドーン♪」みたいな感じです。最後にタモさんが出てきて話してくれたら+10点だったな。
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