映画の「中」で語られたこととは別に、映画の「外」に宿る1つの現象として、女たちにとっての少年という存在の不思議さがある。
かつてそれは、僕にとって苛立ちでしかなかった。男たちの造形する少年が、紛れ…
2018年公開のレバノン映画。
監督・脚本・出演は「キャラメル」「私たちはどこに行くの?」のナディーン・ラバキー。
主演は撮影当時、実際に12歳のシリア難民であったゼイン・アル・ラフィーア。
[あ…
演じている人たちも、映画のキャラクターと同じような経験をしているという、レバノンで最も興行収入の高い映画らしい(今のところ)。まるでドキュメンタリーを観ているようなリアルさ、12歳には見えない幼さ、…
>>続きを読む実際にそういう環境で育って来たからというのもあるだろうけど、ゼイン役の子の瞳が演技とは思えないくらい説得力あったなぁ。子どもたちが劣悪な環境の中で生きていかなければならないのは理不尽極まりなくて胸が…
>>続きを読む日本公開当時Yahoo映画で評価が高かったので見に行ったものの、子供たちに「おしん」よりも悲惨な事がてんこ盛りで起こるため、見ているのがきつくなった作品。唯一、スケボーに大鍋や小鍋をくくり付けて作っ…
>>続きを読むU-NEXT配信終了で駆け込み視聴
実話とフィクションを織り交ぜ、レバノンで貧困に苦しむ人々を子どもの目線で描いた作品
観ていてつらい描写は多くあったけど、観て良かった
貧困の連鎖や移民問題な…
「大人たちに聞いてほしい 世話できないなら産むな 僕の思い出はけなされたことやホースやベルトで叩かれたことだけ 一番優しい言葉は“出ていけクソガキ”ひどい暮らしだよ なんの価値もない 僕は地獄で生き…
>>続きを読むこれはどうしようもなく辛く重い話。
ただ、この作品のすごいところはレバノンや発展途上国の話、無戸籍者の話にとどめないで、子を育てるという普遍的な部分に落とし込んでいるところだと思います。
これは確か…
ケイト・ブランシェットがパンデミックの時に推奨した映画。社会派。
主人公・ゼインの怒りと哀しみに満ちた瞳が忘れられない。
実話であることを信じたくないけれど、目を背けてはいけない。役柄によく似た境遇…
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