原作既読。
吉田修一が犯罪作品で描きたいものは犯罪にあらず。
人や社会の亀裂や軋轢。
コレをいちばん分かりやすく物語に落とし込む手段として「犯罪」という結果が必要なんだろうな と思っている。そしてこ…
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いやこんな映画、なんで作るの…くらいの気持ちになる。
女の子の行方がわからないのも、とにかく犯人を作りたい柄本さんが嫌なのも、看板抱えて生きて行くしかないのも、虹郎くんが病気になるのも、土を食べるの…
誰かのせいにして、誰かを悪者にしたらそれ以外の人たちは穏やかに過ごせる。
田舎だけじゃなくて、いまのコロナの世の中とかSNS社会とかもそうよね。
出てくる人間には全員1回はイラっとしたけど、レオは…
このレビューはネタバレを含みます
俳優陣の演技が素晴らしく、終始痛々しい気持ちに。特に被害者の祖父・柄本明には最高に不愉快な気持ちになった(ほめてます)。鬱憤を集約させる"敵"を作れば集団はうまくいくというけれど、佐藤浩市のくだりは…
>>続きを読むたけしみたいな子たちを見てきたから胸が苦しくなった。多数の平穏のために少数の犠牲は必要悪なのか。それは仕方ないの一言で片付けて良いものなのか。以前、ある実験で動物界でも同じようなことがみられたという…
>>続きを読む「楽園」製作委員会