イランの映画を観るのは初めてだけど、絶対一本目に観るならこれじゃない方が良かった。
冒頭の絨毯とイランの自然が美しいから、目の保養的なアートフィルムなのかな、と思ってたら登場人物が結構しゃべるし(…
イランの名匠マフマルバフ監督の96年作。
「カンダハール」に次いで、2作目の鑑賞。
キアロスタミよりももっと寓話的で、幻想的な世界観。ちょっとポエトリーすぎて、自分の受け皿からこぼれ落ちていくものが…
川のせせらぎ
水がぶつかり合う音
一枚の絨毯が洗い流される
その大きな瞳に
空が透けて見えるように
一枚の絨毯に託された美しい物語
学校のチャイムが山羊のベル
ぶんぶん鳴らす
可愛いらしいです
…
現実と物語が錯綜し、ハッピーともバッドともつかない何とも不思議なラストへとつながる。
ストーリーテリングを主とした映画ではなく、映像で語るまさに映画の詩。
パラジャーノフやタルコフスキーを彷彿と…
イラン映画といえばキアロスタミが異質な作品を放つようにマフマルバフの今作も異質で独特な国民性を感じる。遊牧民である娘が狼男のような声を出す男と恋に落ちるというストーリーだが、それ以上にギャベ=絨毯の…
>>続きを読むモフセン・マフマルバフ監督をまとめて見るシリーズの最後。
イランの遊牧民の女たちが織る素朴で美しい絨毯「ギャベ」がテーマという事で期待しましたが、こりゃアカン系でした。笑;
老夫婦がブルー系の「ギ…
「ギャべ」
冒頭、イランの素朴な絨毯。糸を織る音、遊牧民の一家に生まれた娘、狼の声を出す男、父親、結婚、病気、詩情漲るファンタジー、かけ落ち、人生の色彩。今、遊牧民たちの長いキャラバンが始まり、若…
日本人だからかもしれないが、こういう感じならパラジャーノフ観ればいいなという印象。マフマルバフって複数映画を通して一貫した主題がある訳でもなく、多分思い付きでいいと思った事を撮ってるのかなと思えてし…
>>続きを読む遊牧民の生活は興味深かったし、絨毯作るシーンや色の授業のシーンもあまりにパラジャーノフ的過ぎたとはいえ色鮮やかで悪くはなかった。
でもサイクリストやパンと植木鉢みたいな他の代表作と比べると穏やかな…