ナディアの誓い - On Her Shouldersの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

上映館(4館)

ナディアの誓い - On Her Shoulders2018年製作の映画)

On Her Shoulders

上映日:2019年02月01日

製作国:

上映時間:95分

あらすじ

「ナディアの誓い - On Her Shoulders」に投稿された感想・評価

ナディアは強い(強くあろうとしている)女性だけれども、瞳には決して消えない哀しみと憂いがあり、忘れられない。
よしだ

よしだの感想・評価

4.0
原題の『On Her Shoulders』を『On “Our” Shoulders』にできる未来になるといい。
pilotis

pilotisの感想・評価

2.9
過去よりも未来の話をしよう。

ドキュメンタリー作品としてどうこうというよりも、彼女を映画館で知れて良かった
彼女は微笑むことはあっても、心の底から笑う事はもう出来ないのだろうな
最後の最後に崩した表情が印象的だった
magnolia

magnoliaの感想・評価

4.6
なんでこんな遅いんや、が第一の感想
2014年の事件で、2017年に「調査することが決まった」だと?
政治家が「国とか機関とか大きいと、とにかく時間がかかるのよ」とか、どの口で言うん?

最近、宗教とか民族団結が人を”救わない”話がたくさん
でもまだ理解できない
まぁちっさな職場でも”派閥”とかできるくらいやし、その拡大版、と思うと、人は徒労を組んで喧嘩したがる生き物なので仕方ない、のか?
ドキュメンタリーが苦手なので
とても良かったのですが
満足感で言えば2.5点。

ババールの涙を未鑑賞なので
そちらへの興味は湧いた。
キナ

キナの感想・評価

5.0
ISISの過激な行いやその目的、中東の宗教事情や情勢について今まで何も知らなかったし知ろうともしていなかった。
被害者、逃亡者の実情がどんなものかなんてもってのほか。
先日「バハールの涙」という作品を観た後に、この事についてもっと知らなければならない、との思いに駆られて鑑賞。

ナディア・ムラド・バシ・タハという同世代の女性を「ISISの被害者」として知ってしまったことが悲しい。
同じ学校に通っていたら二つ上の先輩か、なんて考えると彼女を少し近くに感じて、それがまたやるせない気持ちになる。
活動家という肩書きはひとまず持ちながら、そのことに納得せず一人の被害者として、仕事ではなく助けを求める行動として、声を上げ続けるその姿に終始涙が止まらなかった。

その身に起きた凄惨な体験、人前に立ち語ることで向けられる様々な視線、同胞の苦しみや願いを全て背負う重圧、名前や顔を出すことで危険に晒される環境、その一つ一つを考えるだけで私にはとても耐えられない。
時には弱音を吐きつつ、それでも訴え続ける彼女は強い。
「でも、それもいつまで持つか」と言ったムラド氏の言葉が印象的だった。

ムラドをはじめ、ナディアの活動を支える人々の真摯な表情に少しホッとする。
ギリシャのルイス氏、今後の道を語る熱があまりにグラスを倒しまくるのがちょっとコミカルで好きだった。
語る内容はシビアだけど正しい。
沢山の人の想いを乗せたスピーチを聞いて心の動かない人がいるだろうか。

色々な媒体のインタビューで聞かれるその被害の細かい内容について、この映画内ではその答えはカットされている部分も多い。
それよりナディアの目的やその活動にスポットを当てている。
しかし部分的に拾えるその実態があまりにもキツくて精神をえぐられた。
今なお続くISISの支配地や、その他の戦争や紛争の現場でも同じようなことが起きているかと思うと辛くてたまらなくなる。
宗教や政治の理由でなぜ人を殺さなければならないのか、なぜ人を陵辱しなければならないのか、全然わからない。

私が普通に生活している間に迫害され死んでいく人たちのことをどう思って生きていけば良いんだろうか。
知ってしまったことは消せない。
でもだからって私に出来ることって何だろう。
発信力も無ければ影響力も無く、お金も無い。
もし日本が難民の受け入れを開始したら、その決定に心から頷くことができる自信が無い。
自分の無力さと自己意識に苛まれて今とてもしんどい。

ISISの支配地が狭くなっているというニュースを先日目にした。
詳しくはわからないけど、おそらく状況は日々一進一退だと思う。
それでも過激派組織が戦争犯罪の正しい裁きを受け、被害者の人々が平和に過ごせるように。
笑顔がぎこちなく、涙も多いナディアがいつか自分自身に心から誇りを感じる時が来るように、世界が動くことを願うしかない。
彼女の視点に誠実な映画だった。


なにが起こったのか、どういう対処をしたのかばかりのメディアからの質問。つまり、それらについてわたしたちが知りたがっているということ。

わたしたちは本質を見ようとしていない。

気が遠くなるほどの絶望を経験した彼女の目が、とても痛かった
ISISによる虐殺と凌辱を逃れ、国際社会に同胞の危機を訴え続けるナディア・ムラドを追ったドキュメンタリー。

原題はon her shoulders
彼女のか細い両肩にのしかかる責務と重圧は想像を絶する。

ひとりの村娘に戻りたい、と語る彼女も劇中はじめは所在無げに見える時もあるし、弱々しく感じさえする事もある。
しかし、やがて欧州各地に散り散りになった同胞たちを訪れ、志しを同じくする仲間たちに支えられて、凛とした強さを見せていく姿をカメラは静かに確かに捉えはじめる。

「被害者でいるより、闘うことを選ぶ」と「バハールの涙」の女兵士たちは語っていたけれど、ナディアの活動もひとつの闘いである事は間違いない。
国際社会や政治的な駆け引きとやり合いながら、同胞の期待や不安を引き受けながら。

そして、ナディアを支えるムラドの言葉も忘れ難い。たとえ、彼女たちの闘いにある種の「勝利」が訪れたとしても、失ったものは永遠に同じ形で戻る事は無いのだ。
だからこそ戦争や紛争は、なんとしても止めなければならない。はじめさせてはならない、と強く思う。

映画冒頭、矢継ぎ早にナディアに質問される言葉が挿入される。
この映画の作者は敢えてナディアの回答を挟み込まない。
静かにスクリーン越しにこちらを見返してくるナディアの瞳は観客に、逆に問いかけてくる様だ。
「あなたたちはどうして何もしてくれないのですか?」「何が出来るのですか?」

昨年公開されたドキュメンタリー「ラッカは静かに虐殺されている」「ラジオコバニ」そして、ISISと闘うことを選んだ女性を描いた「バハールの涙」と合わせて観たい。
samiam

samiamの感想・評価

4.0
実際の女性戦闘部隊を基に作られたフィクション、バハールの涙を観てから、ずっと観たかった作品。こちらはドキュメンタリー。
ようやくスケジュールが合い鑑賞できた。
やはり観てよかった。
どちらもISから襲撃を受けたイラクの少数民族ヤジディの女性。家族の内、男性や老人は殺害され、本人や姉妹、姪は性奴隷として捕らえられ凌辱され、人身売買され。。。どちらも脱出に成功し、同胞や家族のために戦うことを決意した。
バハールは銃を取って戦うことを選び、ナディアは言葉で戦うことを選んだ。どちらの勇気も称賛に値すると思う。

ISに襲撃された時はまだ十代の彼女。活動家と紹介されることを嫌い奴隷となった被害者の一人と名乗りたがる。しかし、今も捕らえられている、または行方不明になっている同胞の運命が自分の肩に掛かっていることを自認して、活動家として立つことを受け容れる。勇気を振り絞って聴衆に訴え掛ける姿は本当に凛々しくもあり、また、時に見せる表情は弱々しくもあり。。。
当初訴えても動いてくれなかった連合軍、世間を諦めず、訴え続けることを選び、限られた時間の中で発する言葉を厳選してスピーチに取り組む姿に感動する。
彼女が発する言葉の一つ一つを取り逃してはいけないのだと思う。

通訳のムラド・イシュマエルが素晴らしかった。また、弁護士のジヨージ・クルーニ夫人のアマル氏もきっと良いサポーターなのだと思う。
他者のために戦う、真に誠実な人に相応しい助け手が与えられたことは嬉しく思える。

映された集会の中で、サポーターが泣き崩れているところを逆に寄り添ってなだめているナディアさんの姿は涙無しには観れなかった。
「私の様な体験をする女性は、私が最後に」という意味の彼女の著書The Last girlを購入。映画では捉えきれなかった彼女の訴えを更に知りたいと思う。
NatsMiz

NatsMizの感想・評価

3.9
声を上げる勇気と覚悟がすごい。

#metooではくくりきれない。
みんなの声をひとつに束ねてパワーにするのも大事やけど、一人一人の声と向き合うこともほんまに大事。
人生のドラマを感じる映画でした。

もうちょい彼女に起こったことのディテールが欲しかったなぁ。。涙