ナディアの誓い - On Her Shouldersの作品情報・感想・評価

上映館(3館)

ナディアの誓い - On Her Shoulders2018年製作の映画)

On Her Shoulders

上映日:2019年02月01日

製作国:

上映時間:95分

あらすじ

「ナディアの誓い - On Her Shoulders」に投稿された感想・評価

samiam

samiamの感想・評価

4.0
実際の女性戦闘部隊を基に作られたフィクション、バハールの涙を観てから、ずっと観たかった作品。こちらはドキュメンタリー。
ようやくスケジュールが合い鑑賞できた。
やはり観てよかった。
どちらもISから襲撃を受けたイラクの少数民族ヤジディの女性。家族の内、男性や老人は殺害され、本人や姉妹、姪は性奴隷として捕らえられ凌辱され、人身売買され。。。どちらも脱出に成功し、同胞や家族のために戦うことを決意した。
バハールは銃を取って戦うことを選び、ナディアは言葉で戦うことを選んだ。どちらの勇気も称賛に値すると思う。

ISに襲撃された時はまだ十代の彼女。活動家と紹介されることを嫌い奴隷となった被害者の一人と名乗りたがる。しかし、今も捕らえられている、または行方不明になっている同胞の運命が自分の肩に掛かっていることを自認して、活動家として立つことを受け容れる。勇気を振り絞って聴衆に訴え掛ける姿は本当に凛々しくもあり、また、時に見せる表情は弱々しくもあり。。。
当初訴えても動いてくれなかった連合軍、世間を諦めず、訴え続けることを選び、限られた時間の中で発する言葉を厳選してスピーチに取り組む姿に感動する。
彼女が発する言葉の一つ一つを取り逃してはいけないのだと思う。

通訳のムラド・イシュマエルが素晴らしかった。また、弁護士のジヨージ・クルーニ夫人のアマル氏もきっと良いサポーターなのだと思う。
他者のために戦う、真に誠実な人に相応しい助け手が与えられたことは嬉しく思える。

映された集会の中で、サポーターが泣き崩れているところを逆に寄り添ってなだめているナディアさんの姿は涙無しには観れなかった。
「私の様な体験をする女性は、私が最後に」という意味の彼女の著書The Last girlを購入。映画では捉えきれなかった彼女の訴えを更に知りたいと思う。
NatsMiz

NatsMizの感想・評価

3.9
声を上げる勇気と覚悟がすごい。

#metooではくくりきれない。
みんなの声をひとつに束ねてパワーにするのも大事やけど、一人一人の声と向き合うこともほんまに大事。
人生のドラマを感じる映画でした。

もうちょい彼女に起こったことのディテールが欲しかったなぁ。。涙
はるま

はるまの感想・評価

3.8
2019-027
『ババールの涙』とセットで観るべき。原題を直訳すると「彼女の両肩に(あるもの)」。あまりに大きすぎる負担や苦しみ、使命を、どうにかして分け合い支えていけないものか。
Morizo

Morizoの感想・評価

3.7
・ ごく平凡だった若い女性が民族の代表としての役割を背負っているその「重さ」を伝えるために同年代の女性が撮った映画。邦題を On her shoulder にもっと近づけてほしかった!

・ 悲惨な過去を映画内で具体化しないことで、ナディアに対して繰り返された安直なインタビュアーの共犯者にならないようにしつつ、観客を能動者として動きださせる力としていた。彼女だけに背負わせてはいけないのだというメッセージを受け止めた。

・ ヤジディ教徒を襲った悲劇は、ナディアがメディアに露出してノーベル平和賞も取ったことで、国連が巻き込まれて、結果としてイラク政府等への働きかけもあったり、良い方向に動いた。一方で、数限りない陽の目を浴びない悲劇や、国連で「優先度がヤジディ問題より上」とされていた問題たちの影を感じぜるを得なかった

・ 「Justiceを!」という言葉が映画で繰り返されたが、単純にISを悪者にしてしまうのは悲劇の連鎖を止めないと思う。彼らもまた何かの被害者なのかもしれないという視点は持っておくべきだという戒め
Jun55

Jun55の感想・評価

4.2
ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんのドキュメンタリー映画。
このドキュメンタリー映画は、彼女の回想録「The Last Girl 」後の人権活動家としての活動の様子を映画化したもの。
ちょうどを回想録を読み終えたのだが、回想録にある壮絶な内容を理解してからでないと、映画の中で見せる彼女の苦悩の表情を理解することはできないのだろう。
映画のオリジナルタイトルは「On her shoulders 」。彼女は自らを人権活動家ではなく被害者の代弁者という。彼女ひとりがヤズディ教徒の将来を背負って、その責任の重さに押し潰れそうになる様子が映し出される。
ただ、自分にとってはジャンヌダルクを見るような気分だった。
日本人記者、アマルクルーニーの方に話題性を感じたのかな。残念だった

注目されにつれ、メディアが彼女を取り囲み人々には"希望"として、判断を委ねられ期待される。

彼女はただ伝えたい、そんな思いで立ち上がった。

自分の意思と変わる周りの環境。

彼女の葛藤と覚悟は計り知れない。
ゆず

ゆずの感想・評価

5.0
ナディアの行動力とその想いに心が打たれた。苦しい体験だとしても伝えることの大切さ、発信し続けることで救われる命があることを実感した。ナディアの表情や言葉に何度も涙が溢れた。
mika

mikaの感想・評価

4.5
ジェノサイドや戦争の悲惨さやナディア自信の被害について多くが語られることはなかった。賛否両論あるかもしれないが、これはとても効果的だったと思う。
第1に、ビジュアル的に壮絶なものによって、ナディアの現在の等身大で繊細な心の動きや葛藤が霞んでしまうことを防いだ。人々を惹き付ける簡単でダイレクトな手段を使わないことで、その奥に置き去りにされがちなものが浮き彫りになったのだ。
第2に、観るものの今後の行動に余白を残したこと。この手のドキュメンタリーは見るだけで満足してしまうことが多いが、この映画からは基本的な事実関係が全く伝わってこないので見たあとに調べ始めてしまう(私自身がそう)。ドキュメンタリーとしては成功。
shinooooo

shinoooooの感想・評価

4.8
書店で本が積まれていることは知っていた。ノーベル平和賞を受賞したことも。
しかし、こうして映画になると映像のもつパワーに圧倒される。ドキュメンタリーの強烈なインパクトに、ただ打ちのめされることになった。
夢を持った普通の村娘だった21歳の女性が、戦争・虐殺・テロの被害者となり、世界へ向けて現状を知ってほしい、助けてほしいと訴える姿を追う。
これを知ったあなたには何ができるの?と課題を突き付けられた。
バハールの涙を観たときに、この作品も絶対に観ようと思ってた。

鑑賞中、観てるのがすごくつらくてイヤになった。

この作品、特に酷いシーンを映しているわけではない。ナディアや彼女を支援する人が映し出されているだけだ。

また、特にナレーションがあるわけでもない。

ただ、ナディアの話を聞いているだけで、彼女の表情を見ているだけで、つらくなるのだ。

何回、「ジェノサイド」という単語が出てきただろうか。

彼女は何回、同じ質問をされ、何回同じ話をしただろうか。

そういうのを想像すると、やりきれなくなる。

我々はもう少しこういうことに関心を持たねばなるまい。
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