星に願いをの作品情報・感想・評価

星に願いを2019年製作の映画)

上映日:2019年08月23日

製作国:

上映時間:118分

3.3

「星に願いを」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

想像の種を受け止めることができない今更、殺して殺して殺してここにいることを、纏ったものを、覆い尽くしたものを、その向こうに何かがあるなんていう可能性を信じることもできなくて、その必死なぐちゃぐちゃが凄く苦しいながら見惚れるし、やっぱり苦しい。残酷。誰に何がどう見えてるのかなんてわからないけど、誰かによって見えたことと、伝播して見えるようになる相互の繰り返しが密なものならえぐられるほど恐くて、憧れる。コンピレーションアルバムがかかってるみたく次々にほぼフル尺の曲が流れていて、まんまじゃないけど思いだすそれぞれの時があって、好きなものを吸い込みながら脳内で並行して続いてった世界とその先みたいに思えてたまらなかった。どぼどぼ積まれた断片とか、部屋の感じとか素敵。踏み込めないでいた頃、レンタル店の奥の奥に何があるのを想像してあんなに魅惑的に感じていたのだろうと思ったら多分こういう映画だし、その想像だけで夜な夜な震えたり嘔吐いたりしてたのを思いだしてなんか懐かしさも感じたし、好きの真ん中だった。嬉しかった。
【ひとりの少女が願ったもの】
《2020年9本目》
徹底的に下劣でリアルな登場人物の人生をスタイリッシュに映し出す。
音楽と映像の合わせ方、そして物語の進行と少女"イヴ"の圧倒的存在感が美しかった。
作品を観ていくうちに二人の少女の人間性や心情がひしひしと伝わってきて気付いたら"好きになっている"という感覚に陥りました。

イヴの「悲しみと願い」が相まったスプラッター描写が素晴らしかったです。
りく

りくの感想・評価

2.9
主人公の女の子はとても素晴らしいし、残酷とのギャップがある映像演出はとても綺麗なのに、映画として物凄い煩いまとまり方。
音楽もバンドサウンドはとても良いのに、それが煩く聞こえるから残念。
各人に怪物がいるなら、その怪物が最後全て爆発するような終結感が欲しかった。
でも主演の子、本当に良かった。
h

hの感想・評価

3.6
低予算ながらも確実に監督の描く”世界”が体現できていたと思う。
とにかくエネルギーであふれていた。

自主映画特有の、熱量をぶつけまくって映画という一つの塊にしていく感じが好き。
horahuki

horahukiの感想・評価

4.1
なんかわからんけどめちゃ好きなやつ!!
映画見終わって放心状態になったの久々かも♪

コレも夏のホラー秘宝まつり2019公開作なのですが、今回の新作の中で一番影が薄かった(勝手なイメージ笑)ので一切期待してなかったんです。でもめちゃ面白かった!

世の中のクソどもを不貞腐れた女子がボコボコにするストレートな世直しバイオレンス映画かと思ってしまうような導入。

でもそこから予想外の方向にどんどん進んで行き、その外し方が観客への配慮を感じさせないほどに暴力的で、思考が追いつく間もなく全然知らないところにいきなり放り出されたような疎外感を感じさせるんだけど、提示される微かな道筋がギリギリで観客を繋ぎとめるバランス感覚が絶妙で、押し出されたと思ったら引き寄せられてみたいな感じで最後までずっと不思議な吸引力を感じました。

退廃的で背徳的でこれ以上一歩も後退できない危うさと息苦しさをバリバリに感じさせながらも、時系列もキャラクターも虚実でさえもグチャグチャになっていく浮遊感をポップでムーディな曲たちが後押しするドラッギーな感覚が最高に心地よかった。

社会の最下層で喘ぎながらも、それぞれに何かしらの形で現実と戦い続ける姿と、決意なり何なりを秘めた表情の力強さは言葉で語らずとも響いてくるものがあるし、中でもほとんど何も語らない彼の顔から滲み出る叫びには心が震えました。

本当は気づいてるんだけど諦めて奥底に閉じ込めてしまった「痛み」が積み上がっていくことで「悪意」になっちゃうんだし、膨れ上がった悪意は当然強大な力を備えてるわけで、でも悪意に面と向かって立ち向かう善なんていうわかりやすいことは描かずに、とにかくグチャグチャに入り乱れていくクライマックスは何でかわかんないけど、凄く爽快感があった。

人間の内面の多様性なんていうと凄くチープな言葉になっちゃうけど、人の心の中って本当にグチャグチャでわけわかんないものなわけだし、その中でも何か一筋温かいものがあればそれにしがみつくことで生きていけるんだし、何の解決にもならなかったとしても毎日そうやって心の中の帳尻合わせてみんな必死に生きてるんだなって、何か良くわかんないけどそんな感じのことを思いました。

今年のホラー秘宝新作の中で、コレが圧倒的に好きでした。というわけで私的には『星に願いを』→『残念なアイドルはゾンビメイクが良く似合う』→『BEYOND BLOOD 』→『シオリノインム』→『怪談新耳袋Gメン孤島編』→『VAMP』の順でした。
eye

eyeの感想・評価

3.6
"星に願いを" (2019)

何やらこの映画は3年という
月日を経て公開されているらしい

公開まで紆余曲折を経ていて企画が潰れる
段階まで至った大変な映画だったよう

ホラー秘宝祭り2019 の中で唯一観てみたいと思い 予備知識なく鑑賞してみた

結構なLove & Hateのバイオレンス映画で
加えて かなりSweet & Bitter

強力なスプラッターでもある映画
インディー だからか 天井なしのやりたい放題

冒頭から主人公イヴの"嫌い×嫌い" の連発

>つまんない芸人
>"クソ"カウンセラー
>アタシをヤった"クソ"教師
>親の金で遊び呆けている"クソ"学生
>"クソ"まみれのアタシの人生を
更に"クソ"まみれにした"クソ"野郎

徹底的に"クソ野郎"のオンパレード

とにかく口が悪い
不平不満と嫌悪感を撒き散らし

そんでもって イヴはコカイン摂取でトんでる

周囲へ敵対心に加え 挑発心が満載

そこに激しい暴力性が加わっている

実際 因果応報でイヴ自身が

"クソ野郎"

であることを反映してる

だけどこの映画は上記

"クソ野郎"

と称する方々と交わっていき
ただのバイオレンス&スプラッターではなく
展開が物語の肝でもある

物語はイヴ と ライブハウスでたまたま
知り合った少女 キミを中心に展開される

キミはおとなしく純真であり
それ故に簡単に騙されそうな
危うい雰囲気を持ち合わせている

イヴとキミが邂逅して たまたま一緒に
アパートで暮らし始めるが、、、

キミが親切心で行なった部屋掃除のついでに

"熊のぬいぐるみ"

をゴミに出したことがイヴの逆鱗に触れる

熊はゴミから何とか無事に戻ってくるけど
後半には母親によって引きちぎられる

そもそも熊のぬいぐるみ自体が

"母親の代替物"(移行対象)

イヴの精神安定に欠かせない物になっている

中盤-後半

元来 仲の良かった筈のイヴが家でキミを
スコップで殺害する唐突なシーンがある

あまりにも突然で「?」が浮かぶ

キミ殺害後 四肢を風呂場で解体して
腕をミキサーで更に切断する殺戮が見られる

殺害から解体までしてるはずが
何故か "何度も生き返り続ける"

殺害されてる筈がイヴの前に現れる
この現象はイヴも説明できない

もはやファンタジーになってて

殺されているキミが "富江" (作 伊藤潤二)

と化してる

解体作業後 バラバラにした"身体を捨てる"
というよりも山の中の小屋に閉じ込める

小屋は暗く 南京錠がかけている

バラバラにした身体を
"燃やす"でもなく"埋める"でもなく

"閉じ込める"

という行動自体がキミの復活と関わっている

暗い小屋は記憶のメタファーで閉じ込めても
何度も何度もその概念は襲ってくる

果ては"熊 怪獣"が小屋から出てきて暴れ回り
イヴも手が熊 怪獣と同化している

怒りや不平不満に想像力を結集させて
ファンタジックな世界観を繰り広げている

イヴ自身が母親に愛されず孤独な人物で
不幸を絵に描いたような転落人生

突如 家を追い出されたから行き場がなく
雇われ型の売春婦として生活している
その心の苦悩や葛藤が描かれる 

その反動は怒りや敵対心で表現されている

ちなみにイヴの売春の客は
ブリーフ一丁のクソ教師

このクソ教師も性行為中にどことなく
アブノーマルな方向性を醸していて

後半はそれが爆発して
無差別大量殺人へと発展する

ただのクソ教師を かるーく通り越して

"津山事件" の 都井睦雄を思わせる

終盤にイヴはキミがただ両親の束縛から
逃れる"家出少女"だったことを知る

両親から探されていたことを失踪に関する
チラシを配っていたことで"ソレ"を自覚する

自分と似た者と思い込んでいたイヴは
キミが『両親から愛されていた』ことを知り

"敵対心"を剥き出しにする

キミはイヴの心をもう一度 掴もうと頑張る

イヴと同じ売春の道に行くが
あまりの畑違いで結果自殺してしまう

自分が追い詰めたであろう罪悪感を
イヴは脳内から排除できない

何度もキミをフラッシュバックさせては
実際に "殺害する" という行動を起こす

この辺までくると

"妄想"と"フィクション"

が同時に合わさってる

ラストの展開が駆け抜けつつ内容があって
ある意味で清々しさを感じさせる

時系列はバラバラだし 身体もバラバラ
登場人物達の関係性もバラバラ

だけど一本の線になっていく
締め方自体も凄く良かったと思える

誰かも言っていたが 劇中バンドの曲が
シーンごとにかかっているが 正直うるさい

その曲が非常にポップでノリが良い
ある意味ロマンチックな雰囲気

スプラッター作品だから
始終雰囲気を重くさせないようにしてる
意図があるのだろうけど、、

ずーと 曲がかかってるから作品に
入り込めないな と思いながら観ていた

ただストーリー展開と内容がしっかりして
変な安っぽさは感じさせなかった

このレビューの3日前に主人公イヴを演じた
兼田いぶき氏は芸能界を引退されたとのこと

彼女のパンキッシュな演技もこの映画の肝で
あるし 衝動感を感じることができる

いつかDVDとかで配信してくれたらいいな
キナ

キナの感想・評価

2.8
こちら山道につき、悪意にご注意。
時系列も関係性もバラバラ、ごちゃ混ぜカオスからのだんだん整理整頓され見えてくるもの、からのまたカオスな殺戮。

親に捨てられお手本のように転がり堕ちて生きるイブと、家出してイブの元に転がり込み生きて死んで生きて死ぬキミ。
二人を軸に、すれ違いと交差を繰り返す人々の模様を描いた作品。
常にムスッとした顔で「人生終わりました」みたいな態度のイブが、キミとの会話でふと笑顔になる瞬間がたまらなく可愛かった。

抽象的でどこかファンタジックな描き方のわりに、芯がしっかりしていて細かいところもきちんと作り込まれている構成や見せ方が印象亭。
これから何が起こるのか予想できない展開は興味深かったし、グチャッとしていた物語同士が絡み合っていく様子にはキュンとした。

ただ、劇中で鳴り続ける音楽がことごとく好みに合わなかったことが残念でならない。
コラージュみたいな作風に乗りきれず、十分に楽しむことはできなかった。
音楽にハマれればこの映画にもっときちんと浸かれてトリップできたのかもしれない。

結局のところ何だったんだ…という虚無感はありつつ、一番収まってほしいところに収まるラストが好き。
食肉加工のシーンは本物だつたのかな。だとしたら嬉しいな。
ソガ

ソガの感想・評価

3.0
ある人がいま勢いのある監督だということで視聴しました。

一番最初に主人公が男達相手にフォーク刺したり、マグカップで叩き割ったりと暴れてからタイトルがドン!と出るくだりが「冷たい熱帯魚」の最初の場面を思い出したので掴みは良かったです。

音楽も拘っていて結構自分は好きですが、俳優が何人か音楽がうるさくて何喋ったのか分からなかったりしたのが不満。

期待してたのと違いましたが、この監督新しい作品を早く見てみたいとは思いました。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.1
主人公の女の子は、日々“クソ”な人生を送っていた。つまらないクソ芸人に嫌悪し、クソカウンセラー、クソ教師、クソ学生、クソ野郎に嫌悪する。ヒューマンドラマ作。様々な個性的な、本作での“クソ野郎”達が集まり、様々な人間模様を魅せる物語は力強い。音楽も多用されて、より印象的に映る。様々な人生が狂い混ざる様を特徴的に描かれている内容だが、内容の割にここぞという盛り上がりは微弱で、雰囲気押しでもあり、雑さは感じられる。
A

Aの感想・評価

5.0
文法とか次々とぶっ壊れていく爽快感。 クマ可愛い。デモンズ95
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