基本的に諏訪敦彦を信頼している。それは「この主題に則してどう撮るべきか」という方法論が視覚的なアクションとしてきっちりと画面に定着しているからで、例えば冒頭の広子(渡辺真起子。下手すると渡辺真起子と…
>>続きを読む広島。
高校生で17才のハルは、叔母と2人暮らし。
9才の時に岩手県の大槌町で被災した過去を引きずって生きている。
叔母は大槌への帰省をうながすが、ハルは心の準備ができていない。
だが、とある出来事…
他者との会話、ロードムービーなのにほぼ移動の省略。
旅ではなく帰省、道中よりも他者との会話が多いのはそのため?
原爆、クルド人、震災、今の日本を撮ろうとするドキュメンタリー風なカメラワークも会話…
震災だけでなく広島の豪雨被害や父が入管に収容中のクルド人家族など様々な境遇の人々。多様化した日本で現在進行形の今を突きつけられる。伏し目がちだったハルはあんなふうに笑うんだな。喪失感は簡単に拭い去れ…
>>続きを読む© 2020 映画「風の電話」製作委員会