7月の物語のネタバレレビュー・内容・結末

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「7月の物語」に投稿されたネタバレ・内容・結末

初対面の人間が即興で踊るための伴奏に左翼ソングを歌うか???
至る所がコント(conte)っぽいなとおもったらフランス題がContes de juilletでめちゃめちゃ腑に落ちた。
役者は学生さんか〜すごいな〜〜〜
ギヨームブラック監督の劇映画初鑑賞。
めちゃくちゃ面白いですね。これだけ観て好きな作家になりました。

日常の中で垣間見える「人間の身勝手さ」を、淡々と突き放しながらもコミカルな視点も交えつつ描く。

「人間の身勝手さ」は時に暴力性(特に男性)を伴う。第1部のナンパ男の強引さだったり、第2部の添い寝男がナンパ男に殴りかかったり。そして、第2部ラストに音声でのみ語られる事件。自分の身の周りで起きることと、こういった大きな事件は、人間の性質という観点で決して不可分ではなく、地続きになっているかのよう。

一瞬魅力的に思ったり仲良くなったりしても、一皮むいたらしょうもなさや身勝手さが浮き出てくる。第2部のナンパ男も、思い通りにいかないとわかるとすぐ帰っちゃうし。主人公ハンネも無自覚なのかダンスに割り込み、友人に怒られる(これは笑いました、そりゃ怒られるわ、と。)
こんなにナチュラルなことがすごい

二部の女、最後に男の子にはキスして去っていったのにサロメにはフォローなしで、そういうとこだよ、と思ってしまった
好きになるには、友情は邪魔でしかないという普遍性。

夏っていい!早くバカンスに行きたくなる。でも期待した目眩く展開はあるようなないようなという甘酸っぱさに薬味を加えたような鑑賞後感。フランス大変そうだけど、夏は最高。
1部
好み…
女の子それぞれ別の男性と何かあって、色々あったあとにふたりで合流して話すところ…ウケるよねみたいな感じがリアルで、そしてあっさりしてて良い
夏休みの思い出の1部を切り取った感じが好き

2部
自覚ないけど惑わせてる女性っているよね…男って馬鹿…


女っ気なしと比べてしまい、女っ気なしのほうが1つの作品として満足感があったので帰りにDVDを購入した。。
大好きなギヨームブラック久しぶりの公開!前2作に比べて弱かった部分もあるけど、やっぱり最高。1部の2人の女の子の対比がよかった。主人公の子は消極的と言われつつも最終的に自発的に動くことでいい一日に、友人の子は冒険しなきゃと言いつつ全ての行動が受動的で(そもそも湖にきたのも主人公の誘いだし、ナンパ男との一悶着も誘われてついて行ったからおこったこと)結果散々な日に。でも最後2人は笑いながら仲直りして身を寄せ合って電車の中で眠る。女の子の夏ってきっとこんな感じ。
多民族社会フランス。
ちょうど良い話。
ロメールっぽさもありながら世情も少し絡めて。
フレームと人の動かし方での感情表現。
関係の作り方。
フレームインしたりアウトしたり、カット割ったり。
ちゃんと人がそうなる様な動きと感情の作り方。
くだらなくなんかない、確かに私達にとって切実な日常に異性と同性の間における感情。

第1部の方が好み。
向かい合っていたのが最後同じ方向を向いている幸福感。
水に突き落とす、あるいは自慰の最中に女が飛び起きるといった、「期待させておいて裏切らないギャグ」に笑わされたり、コンテンポラリーダンスの「嫌ーな笑い」にニヤニヤしたり、見てみたかった映画のイデアを見たようだった。

(蓮實を補助線とした視野の狭い切り取り方ではあるが)ギョームブラック、デヴィッドロウリー、国内では濱口、三宅、今泉など、同世代の若手作家がかつてないほどに「恋愛」に目を向けている事態は、諸手をあげて歓迎したい。
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