BEYOND BLOODの作品情報・感想・評価・動画配信

「BEYOND BLOOD」に投稿された感想・評価

nk

nkの感想・評価

3.5
インタビューを受けている方々の意見が同じような偏りで、少し退屈だった。
確かに独特なムーブメントではあったことも再確認。フレンチホラーの強いパワーは何処から…。

パスカル・ロジェ監督のキャラがいいスパイスだった。
この映画観れるの楽しみにしてました!
00年代のニューウェーブオブフレンチホラーと言われるムーブメントについて監督達が語ったドキュメンタリー。
大好きなパスカル・ロジェ、アジャ、ジャック・ケッチャムのインタビューが聞けただけでもう嬉しい。印象としてはアジャは知性的、パスカル・ロジェはめちゃくちゃ熱い男という感じ。
インタビューで、フランスではジャンル映画(ホラー)は差別されていて評価されないと監督たちが語っている事に驚きました。そんな中でロジェはつい最近も傑作ホラーを撮っているし、アジャはアメリカで成功している。また、フランスの少し前のホラー「RAW」は伝統的なフランス映画とジャンル映画をミックスするのに成功して(2016年セザール賞にノミネート)、フランスでも評価されていると明るい話題が紹介されていたのは良かった。

自分自身一時期ホラーに魅力を感じなくなって、少し離れていた時期もあったのですが、「ハイテンション」や「マーターズ」のおかげで戻ってこれたので感謝。
個人的にはアジャ監督にはまた「ハイテンション」のような映画を撮ってほしいな〜。
観たよ



※ちょっと熱くなったので長いです



ハイテンションでエクストリームな作品で知られるフレンチホラー監督5人によって03〜08年にかけて生まれた“ニューウェイヴ・オブ・フレンチホラー”の背景や後に与えた影響を語る
小林真里監督によるドキュメンタリー作品

「ハイテンション」のアジャ「フロンティア」のサヴィエ「屋敷女」のジュリアン&バスティロ「マーターズ」のロジェと大好きなフレンチ・ホラー監督達が自作の魅力を語ってくれるのはファンとしては涎が止まらない!!


チャレンジについて話すシーンではジュリアン&バスティロが大女優のダル様をコントロールするのが1番のチャレンジだったと語り思わず頷いてしまう(気強そうだもんね…)
そんな彼等の心配もつゆ知らずのダル様、思いの外ノリノリで演じてくれて一安心だったとか笑
   
トロント映画祭での出来事を無邪気に語る監督達
其々が自国では得られなかったアメリカでの思わぬ好評価に最高の思い出になったと語る中
イキった観客の一言にパスカル・ロジェがミヒャエル・ハネケ(巻き込み事故)にブチ切れ!
「あいつは観客を下に見ている!俺はそんな事は絶対にしない!!あいつは豚野郎だ!」
これには思わず爆笑🤣
皆ハネケには思う所があるんだなぁと少し共感←


またアメリカン・ホラー映画監督のゲオガーガン(「喰らう家」)とベゴス(「人間まがい」)まで登場(わーい①)
ベゴスは無駄な残酷描写で溢れていると「ソウ」や「ホステル」をdisりオーガニックでスタイリッシュな描写を持つフレンチ・ホラーをリスペクト…

嫌、アメリカン・ホラーにはアメリカン・ホラーの良さがあるのになぁ…とアメリカン・ホラー監督であるベゴスのファンなだけに複雑な気持ちに🌀
確かにアメリカン・ホラー作品は量産体制が故に先の読めるストーリー展開や只のトーチャーポルノに収まってしまっている作品も多々ありますが「ソウ」や「ホステル」がそれに当て嵌まっているかは疑問に思う所です…

少しですがJ・ケッチャムも登場(わーいわーい②)
彼がホラーを語るだけでもう…
素晴らしい人選に小林監督よありがとう!

フレンチ・ホラーは芸術的だと語るアメリカン・ホラー監督達
でもフランスではホラーは芸術として認められずサブジャンルの枠から出れずに消えていってしまう(自国の作品である筈なのにフレンチ・ホラームーブメントすら知られていないと言う)
尚且つフランスでヒットするホラーはアメリカン・ホラーと言う皮肉…
フレンチ・ホラー監督達の悲痛な思いが胸に刺さりました。

同時期にブームを起こしたスペイン・ホラーにも少し着目されていてその評価の違いに国民性が出ているのも面白い


5人の監督達はそんなフランス映画産業の背景もあって今はアメリカで活動をし(其々の活躍はご存知の通り)時代は流れ00年代を圧巻したフレンチ・ホラーブームも終わりを迎えました。
ですが今、新たな監督達によって再びニューウェーブが生まれようとしています


時代が変わり観客達の意識も変わる中、他国ではありますが一ホラーファンとしてホラー映画業界が盛り上がるのは大変好ましい事なので、日本もこれに負けず良質でも下品でも、過激で熱いホラー作品をじゃんじゃん製作していって欲しいものです!
悠

悠の感想・評価

4.0
2000年代のフレンチホラームーブメントについて当時を代表する監督や出演者等へのインタビューがひたすら流れるドキュメンタリー。具体的に言えば『マーターズ』のパスカル・ロジェ、『ハイテンション』のアレクサンドル・アジャ、『屋敷女』のジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロ、『フロンティア』のザヴィエ・ジャンが主に喋っていて映画についてはその4作+『RAW 少女のめざめ』について主に言及しているような内容でした。
マーターズ・ハイテンション・屋敷女は当時小中学生ぐらいだった僕に多大な衝撃と影響を与えたホラー映画の中でも特別な作品で当時はその三作がすべてフランスの映画だと言うことを知らずに観ていて、大人になってから初めて知って改めてフレンチホラーヤバいな好きだなってなりました。そんな僕なのでこのドキュメンタリーはとても興味深く楽しく観させてもらったんですが、フレンチホラーが好きじゃない人が観ても本当にひたすらインタビューが流れているだけなので退屈する内容になっています。
インタビューでは監督達が当時どんな思いやきっかけでそれらの映画を作っていたのかということやそれぞれの映画のルーツだったりを語ってくれるんですけど、一番興味深かったのは自国でのフレンチホラーの立ち位置についてのインタビューでした。日本含め諸外国ではマーターズ・屋敷女・ハイテンションなんて言ったらホラー映画が好きな人なら皆知っている作品ですしかなり評価も高い作品なのに、自国フランスでの国産ホラーの扱いはかなり酷い様で、観客動員数も少なければ低俗な映画だと言われとても白い目で見られているみたいです。僕が前に読んだ某映画雑誌にはフランス国内でホラー映画に出るのはポルノ映画に出るのと同じような扱いになっているというような事が書いてありました。そして監督達本人からその惨状を改めて聞かされて、はっきりとフレンチホラームーブメントは終わったという事を言われたのはやっぱりショックでした。ですがそこで「フレンチホラーは終わりです。あの時代は良かったねぇ(遠い目)」で終わりではなくて、最近だとRAWが高い評価を受けているのでRAWきっかけでまたフランスに新たなムーブメントが起こると良いねという話に発展していったのは本当に同意しかなかったし、そうあってほしいです。
osaka

osakaの感想・評価

3.5
ドキュメンタリーとしては退屈極まりないけど、好きな監督達が話してる映像なので見れた
途中トランスグレッシブアートからの影響を語るさいギャスパーノエ の話になったが、ジョーヴェゴスはまさにそうだね
bliss楽しみ!
海外諸国での評価は高いが母国では全く認知されてないというかなり特殊な状況下に置かれているフレンチ・ホラー。しかしそんな苦境の中にあるからこそ状況に対して反骨的な挑戦的な野心的なエッジの効いたホラーが生み出されているのかもしれないと思うと皮肉。一時期のムーヴメントは過ぎ去りつつもまたそこに新たな火が灯り連綿と紡がれつつ一縷の希望を持ちながら作品を作り続けている監督たちの姿を見ると母国できっちりとジャンルとして確率される日が早く訪れて欲しいなと願わずにいられない。
Yuki2Invy

Yuki2Invyの感想・評価

2.5
2000年代の所謂「フレンチ・ホラー」について、監督連中等の関係者が語っていくという至極シンプルなドキュメンタリー。正直相当に映画マニアックに思える題材だが、一応主題は件の「4大」フレンチ・ホラー&「RAW」の話に絞っており、ホラー中級者なら付いていける程度にミドル級な感じ(それでも注釈無しでグラン・ギニョールに言及したりとか、相当マニアックなのは間違い無いけど)。

印象に残ったのは、結局フレンチ・ホラーのムーブメントは失敗だった(本国フランスではサッパリ儲からなかったから)という言説。さもシネフィルの国ならんと思うと同時に、やはりこのフレンチ・ホラーの尖鋭さ・過激さは、彼らの「社会に承認されたいがための『怒りと絶望の叫び』」なのだと感じる。環境が悪いのが却って優れた作品の創出に結びついた好例ではないかと。
2003〜2008のニューウェイブオブフレンチホラーという短い期間のムーヴメントに対してこれだけの熱量を持ってドキュメンタリーが製作されたということがホラー好きとしては何よりも嬉しいこと。そして監督たちから「終わり」を告げられることの悲しさよ…。

『ハイテンション』『フロンティア』『屋敷女』『マーターズ』の4作に焦点を当て、生まれた時代背景の考察や世界と自国フランスでの扱いの違い、ムーヴメントの終了と新しい希望にまで言及されていて面白かったです。残念ながら『フロンティア』だけは見てなくて、熱く語ってたザヴィエジャンに申し訳ない気持ちになった。そして『マーターズ』あんまり好きじゃなくてごめんよってなった。

フランスのホラーに対する在り方・考え方は本当に悲しい気持ちになるし、芸術のことなんて全く詳しくないけど、芸術を古臭い印象だけで選定する選民思想みたいな姿勢には全く賛同できないですわ。「所詮ホラーだから…」とか「ホラーなんて低俗」とか、先入観や勝手な印象で見もしないで下に見る思考はマジで理解不能。まあ先入観と印象で雁字搦めな状態で見たとしても正当な評価はされないだろうけどね。入り口で負けてるのは辛いなぁ。

でも誰が語ってたか忘れたけど(ジャンだったかな?)、そういった体制への抵抗としてのホラーというのは、かつての怪談のようにホラーのあるべき姿のひとつだと思うし、生まれるべくして生まれたムーヴメントだったんだなって思った。

スペインのパコプラサが出演することで、スパニッシュホラーとフレンチホラーの扱いの違いにも話が及んでるのは面白かったし、近隣国なのに全く違う作風とホラーに対する国民の考え方の違いも興味深かった。あと個人的にパコプラサの作品好きなので嬉しかったです。

パスカルロジェのオーバーアクションな話し方はいつも通りで安心感あったし、ハネケと比べて批判する観客?批評家?に噛み付いたエピソードも面白かった。『ファニーゲーム』だと思うけど、アレを『マーターズ』と比べることはナンセンスだよ。目指してる方向性が全く違うのに。

そんでザヴィエジャンってこんな外見だったんだ〜とか、ケッチャムまで出演してる豪華さも良かったし、コラリーファルジャまでガッツリと語ってくれてたのも嬉しかった。古き良き怪談を血みどろバイオレンスに仕立て上げた『リベンジ』はめちゃ好きだし、あの方向性の作品を今後も作っていくみたいなことも言ってたから次作がめちゃ楽しみになりました。

でもコラリーファルジャ出すなら何とかジュリアデュクルノーも一言コメントでも良いからインタビューして欲しかったな〜。あと締めの言葉みたいなので、あの4作から『フロンティア』外すの可哀想だからやめてあげて!!

そして「極度乾燥してください」というザヴィエジャン監督からの熱いメッセージはしっかりと受け取りました。今から帰って洗濯して、しっかり極度乾燥しようと思います!でも極度乾燥って何??
→調べたらああいう人気ブランドのようです。マジか!!(笑)何もせんかったら生乾き臭半端ないんかな…。
ヤマダ

ヤマダの感想・評価

2.0
アレクサンドル・アジャ、パスカル・ロジェ、ジュリアン・モーリー、そしてスペインからはパコ・プラサともう錚々たる面々による、フレンチホラームーブメントの振り返りドキュメンタリー。ベアトリス・ダルや、あのジャック・ケッチャムまで出ている。これ以上無い位の面子でさぞや貴重な話が聞けるのだろうと期待していた。
が、全く物足りなかった。
そもそもこの映画を観に来るような人はフレンチホラーが面白いなんて事は百も承知な訳で、そんな観客達にどれだけ「あのムーブメントは凄かった、フレンチホラーは凄いんだ」と語られても、こちらとしては「知ってるよそんな事!」としか返せない。
そもそも何故あのムーブメントは起きたのか、その経緯や背景などそここそ知りたい所なのに多分こうだろうね、みたいな適当なコメントで片付けられてしまって拍子抜けした。
本当に知りたい事は全然語られない上に、やれアメリカのホラーは中身が無いだの、フレンチホラーが無ければ今のホラーは無いだの、トーチャーポルノ(この言葉自体凄く嫌い)は退屈だなどと、他を貶めて物を言う識者が出てくるので、聞いていて結構不愉快にもなった。
当の監督達の話は基本的には興味深く、聞けて良かったとも思うが、それ以外の人達の話は聞くに及ばず。残念ながら無意味に感じる時間が多かった。あと音楽、酷すぎる。
praline

pralineの感想・評価

5.0
フレンチホラームーブメントのあの時代、彼らが一体何を思っていたのか。
動く彼らを見て、話を聞けるだけでありがたい。
謎の音楽はテンションも使いどころも意味がわからなかったけど、そんなもん耳に入ってこないくらい集中して観られた。
互いの作品に影響を受けたと話すくだりなんて、うんうん頷くしかなかった。

トーチャーポルノのくだりは、僕も好きだからあの言葉には否定派。
でもそれは「彼」の言葉であって、その言葉自体がこのドキュメンタリー作品の質を落としているわけではないからそこは区別しとく。

フランス本国で作品が認められていないというのはちょっと意外だったものの、いつの時代も場所も、ホラー好きというのは嫌厭されるものなのかもしれない。
不謹慎だの芸術じゃないの、そんなのどうでもいい。彼らが、僕らホラー好きに居場所と宝物を作ってくれんだから、感謝しかないよね。
フレンチホラーの未来に幸あれ。
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