フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日~の作品情報・感想・評価・動画配信

「フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日~」に投稿された感想・評価

Yukenz

Yukenzの感想・評価

3.0
とにかくスローテンポで話がなかなか進まない。いい歳して煮え切らない男の態度と行動が不甲斐なくて…気になった女性に対してあんなに無愛想を貫いては、相手だって楽しくなれないだろうに、と説教したくなってしまう。

女性も何故か身の丈に合わないイケてない男の相談ごとに付き合い、彼の祖母に会うというのはどんな心境だったのか。

2人は立場は違えど、意に反して周りから結婚を迫られている状況から逃避する為に近寄っていった感があり、最初はあまりお互いを知ろうとしなかった。

ところが不思議なもので、共に同じ時を過ごすうちに女性の方も徐々に男に興味を持ち始める。愛着から生まれる愛情だろうか。

これから、というところで物語はラストシーンとなるが、まだ暫くはこんなテンポで2人の関係は続きそうである。
あとは見た人の想像の中でストーリーを紡いでいけば良いのだろう。

スッキリと結末を示して欲しいという人にはあまりオススメ出来ないが、妄想好きの方はどうぞ。
くりふ

くりふの感想・評価

4.0
【インド人なのにもどかしい】

Amazon Prime Videoにて。『めぐり逢わせのお弁当』『ベロニカとの記憶』リテーシュ・バトラ監督の新作だが、劇場未公開。

久しぶりに、インドに戻って撮ったようですね。恐らく大多数が思っている、騒々しいインド映画のイメージを言葉少なに覆す、静的ラブストーリー。『めぐ弁』よりさらに、寡黙になっています。

でも日本人なら馴染めるのでは。普通に居るからこんな男女。

男は貧しい村の出で、ひたすら働き、もはや結婚したいとは思えない。女はそれなりに裕福な家で教育を受け、しかし親が勧める結婚に乗り気ではない。そんな二人が、インド門の前で、写真という美的絆でつながるが…。

時間の大半を悪くないと感じ、一部を心地よく感じ、でも108分はちとダレます。少し、もどかしさがじれったさに移ってしまう。

エピソードは微妙にぶつ切りで、狙っているのでしょうが、それもじれったさをより攪拌します。でも、その積み重ねがラストで…。

最後で、ふいをつかれました。物語について、ある断定がされた後で、このかわしというか、ヌケ感というか。言葉にできないものを残されてしまった。

最近、映画でこういう後味もらったのは、久しぶり。

他の方がどう捉えるかは、保証できませんが、私にとっては心に刻まれる映画となりました。

ナワーズッディーン・シッディーキーは、こうシャイで抑えた演技をしていると、どこかホアキンを思わせました。

ヒロインは、見ている間はまるで気づきませんでしたが、『ダンガル』の妹ちゃんだったんですね。彼女もレスラーと違った悪くない、佇まいを見せてくれました。

この二人の周囲は逆に、いかにもインド映画の登場人物、でまとめているところが、また面白かった。

リテーシュ監督は今後も、どんなん作るか気になりますね。

<2020.7.21記>
Baad

Baadの感想・評価

4.0
『めぐり逢わせのお弁当』のリテーシュ・バトラー監督のアマゾン・オリジナル映画。

最初から配信のための映画のせいか、題材が絞られていて見やすかった。
私はこの映画の方が断然好き。

普通のきちんとした家庭で育てられているのに、なんとなく居心地の悪さを感じていたヒロインが次第に観光カメラマンと心を通わせていく過程が微笑ましい。

男女とも誠実な性格なのも良い。

小道具としてかつてあったというインドの国産のキャンパコーラが出てくるけれど、今日本でも流行ってきてる店でスパイス配合して作るクラフトコーラと似たかんじのものなのかな?

類似品でもいいのであったら飲んでみたい。
一目惚れから始まるラブストーリー。静かに恋を育んでいく感じが上品でいい。家族が大事、この監督の作品は2作目の鑑賞だが、男性の主人公は誠実で好感がもてる。インド映画では貧富の差がありながら、家族愛に溢れているところが好き。
SONIA

SONIAの感想・評価

3.5
作品の雰囲気が『めぐり逢わせのお弁当』っぽいなと思ったら、大正解、同じ監督だった。

優しい嘘から始まって、交わることのなかった男女2人の人生を新しい道へと誘っていく。

彼女が具体的に何に対して不満だったのかがイマイチ分からなかったし、単に現状から逃避したかっただけなのかもしれない。
男は間違いなく人生に彩りが加わった。

エンディングも『めぐり逢わせのお弁当』のように含みを持たせててる。

動画配信サイト制作の映画はこういうのが正解ではないか、と思える。派手さはないがいい映画だな、と思えた。
ついでにこの作品は短めのゆっくりした台詞が多いので、ヒンディー語学習にも役に立つ。
あこ

あこの感想・評価

3.0
『あなたの名前を呼べたなら』の男女の階級逆バージョンのような映画。
住む世界が違う男女が惹かれ合う映画って、純粋で美しく見えてしまう。選べない方向に幸せを感じながら、静かに想い合っていて。インドでは実際にこういう出会いがたくさんあるんでしょうね、ドロドロのも🤭
キャンパコーラのゆくえも、ご想像にお任せになるとはびっくり!ミローニに渡すとこ見せてよー
kalitan

kalitanの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

貧しい観光地カメラマンの男と、会計士の学生で女優になりたい女の子。二人は偶然の出会いから静かに惹かれ合っていく。あくまで控えめで臆病な二人は穏やかな歓びを持ちつつ、あまりの境遇の格差ゆえに不安がつきまとって見える。
昔ほど結婚の形も厳しくなくなったとはいえ、格差は厳然とあるわけで、とても先のある恋愛には見えないのだけれど、結末は描かずに終わる。
一途に昔の良かった暮らしを取り戻すことにこだわる不器用で頑固な男。しかし、貧しさゆえに控えめでいるしかない。
恵まれているが親の言いなりのお嬢さんは外の世界に興味を持ち、村の暮らしを夢見る。彼女が現実を見て、それをどう扱うかは遠い先の話になる。すでについてけないわーという場面もある……
静かでさみしげな映画であった。
umakoron

umakoronの感想・評価

3.6
インドならではのラブストーリー

決められた相手との結婚が
習わしの中での恋愛

ひょんな事から始まった関係も
気がつけば良い感じに

静かに惹かれあい
育んでいく感じが
奥ゆかしく情緒的

終わり方の余韻も良い

“巡り合わせのお弁当“同様に
この監督の恋愛作品は
見せすぎず、入り込み過ぎず
穏やかで優しい

人の機微の捉え方が絶妙すぎ
正直難しくてよく分からなかったけど、静かな2人の表情とか、メイドさんとのやり取りとかが何だかとても良かった。
rumi

rumiの感想・評価

3.0
同監督の"めぐり逢わせのお弁当"がとても好きだったのもあり。
二人の心情がインドの街並みや風習を背景にゆっくりと同じ方向へ流れていく。行き着く答えを示さない余韻。
おばあちゃんがねえもう最高!強くてユーモアがあってチャーミングなんだよね。
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