それは夢で思い起こされる、誰しも記憶の底に深く眠る思い出。
親子3世代のある夏の日々を淡々と綴る本作。父は事業に失敗し、住んでたアパートを引き払い、夏休みだけ実家で過ごそう、広い実家に一人暮らしの…
子供の頃は
待ち遠しかった筈の夏休み
オクジュにとって
今年は苦い夏時間となった
両親の別居
引っ越し
母への怒りと悲しみ
ボーイフレンドへの不信感
年の離れた弟への苛立ちに隠れた
不憫に思う気持…
夏の終わりに見たくなるやつ。
静まり返った夜中にひっそりと。
なんでかな、夏の終わり、9月に入ってもうそろそろ秋がやってくるのか〜みたいな時期になると香港台湾とか韓国とかそこら辺の映画を見たくなる…
このレビューはネタバレを含みます
学生のころ、夏に祖母を突然亡くした頃を思い出した。
当時、まだ若く祖母からの電話にそっけなく応えてしまったのを今でも悔やんでいる。
身近な人の死は初めてで、その時から家族も永遠ではないと意識できるよ…
日々、当たり前のように食卓を共に囲う人の存在が当たり前ではないこと。その事実がどんなに大切であっても、いつの間にやら繰り返すように意識しなくなってしまうその大切がここには在る。
ここに映し出される…
まさに夏の原風景をそのまま映したような映像の数々で個人的には文句の付け所がない素晴らしい作品でした。本作に関しては個人的に弟が隠れた主人公だと思っていて、夕陽が差し込むおじいちゃんの家で音楽に合わせ…
>>続きを読むエドワードヤンから不穏さを抜いて、小津さんに韓国のトラディショナルな雰囲気を足した味わいをまぶし、さらに現代韓国映画の叙情性で味付けした雰囲気の映像が、すごく好き。
家屋も光も、とても良い。
父…
このレビューはネタバレを含みます
「あなたの家はどんな家族なの?」って付き合っている子に質問してたシーンは切なかった。これは家族の問題を繊細に感じ取って、道徳に背かずに綺麗に解決できればいいけど、現実は簡単に事由が運ばず苦しくて出て…
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