『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を想起させる蝋燭の光と停電を用いた光と影の配置が巧みな最初の場面からヤバくて、その後の男女を捉えた二つの長回し(片方は10分以上)ですっかりのめり込んだ。最初の家族…
>>続きを読む杭州市富陽区の富春江沿いの街の、まあさほど珍しくもない四兄弟の各家族と、そのゴッドマザーを巡る日常を切り取ったような映画。
珍しくもない一族だけに大事件が起きるでもなく、そりゃ庶民の日々の暮らしの中…
山水画をモチーフに横へスクロールする長回しのカメラワーク、山と河と現代的な建造物を山水画に擬えてトリミングする画が今も昔も変わらぬ、人々の営みを強調していてとても良かった。
中でも河沿いのグーシー…
2021年7月 新文芸坐で
・三代が繋がって暮らす大家族の話。記憶があいまいになっていくおばあちゃんを中心に、変わらない風景が変わって行く様を描く感じは『百年の孤独』だった。ただ背景に流れる大きな…
おばあちゃんと孫は綺麗に普通語で話すけど、息子達は方言しか話さないのが違和感あった。
中国の無理矢理な経済発展による物価上昇や、家や車を買わないと結婚できない、親が過度に子どもに干渉する等の中国の…
浙江省富陽区、杭州市内から車で40分。
風光明美で知られる富春江が市内を流れ、紀元前221年、秦の始皇帝が富春県を設置した。黄公望(1269~1354年、元代の画家・書道家)がこの地を描いた『富春山…