2021年の邦画ベスト。
犯罪者の社会復帰の難しさと、三上の人格を作り上げた過去が丁寧に描写されていて切ない。
"この世界は生きづらく、あたたかい。"
観終わった後、このキャッチコピーがめ…
予告で観せる世界観とほぼ同一なので展開に驚きは無いですが『ヤクザと家族』同様に現代の極道の有り方を問う。
役所広司の昔気質な真の通った極道演技が素晴らしく、脇を固める重厚な俳優陣と殆どチョイ役な俳…
素晴らしすぎる、余韻がすごすぎる…
と書くと重たいのかなって感じですが、全くそんなことなく。むしろ前半は笑えるシーンも多い。三上がとにかくチャーミング!もう、愛しくて愛しくて仕方ない…役所広司素晴ら…
不寛容で厳しい世界でも不器用に必死で生きることに執着する三上(役所さん)の姿は子が母を求める様子と重なり、心が震える。とんでもない不器用さは狂気そのものだけど、その中に可愛げを感じた途端愛しくなり、…
>>続きを読む思い出すのも躊躇するぐらい辛いでも凄く暖かい。。。
人間って、社会って、決して悪くない。
反社男の更生を通じて炙り出される現代社会の「暗」と「闇」を主題に据えておきながら。それはあくまでもカモフ…
普通になるんですよという台詞がとても重く感じた。胸に刺さり、涙が止まらなかった。普通のままでいいのだろうか、とても深く考えさせられた。卵かけご飯の場面、思わず、ああ...と幸せなひとときを思い出した…
>>続きを読む真っ直ぐ過ぎるが故に社会に上手く適合する事ができず、その埒外にはみ出てしまう三上正夫。
そんな不器用で無邪気で感情迸るリアルな男を演じた役所広司さんがすばらしく、その時点で一見の価値有り。
前半は…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会