実に渋い(渋すぎる、地味過ぎる)文学的なアニメーション映画だ。
時代と社会から取り残された孤独な中年作家ジョゼフは、別れた妻との関係の修復を、かつて一緒に過ごした裏寂しい海浜の孤村、「新しい街」 V…
2021/3/7(日)
エマの『現実より先に理想が敗北した』(曖昧な記憶)このセリフがストーリーのテーマのように思える。
チラシに書いてある「たった1%の希望しかなくとも、人は愛を望み、未来を見…
期待せずに観たので、なかなか良かった。墨絵はハイライト(白部分)の抜け感がないと眠くなり、ベッドシーンはモヤモヤした(3分もすると退室したいくらい抑鬱感があった)。話の内容は、独立戦争がテーマで日本…
>>続きを読むシブい。
1995年のフレンチカナダ、ケベック独立を問う住民投票を背景に、思い出の海辺の街ヴィル・ヌーヴで再会した、元夫婦の過去・現在・未来を描く物語。
全編がモノトーンの墨絵調アニメーションで描か…
新しい世界〈未来〉を夢見て開けるカーテンの向こうには、楽しかったあの頃〈過去〉があって欲しいという願いと、変わらぬ同じ景色〈現在〉の重なりがあった。無彩色であること以上の鬱々たる色彩は、悲しみが必ず…
>>続きを読む©L'unité centrale