このレビューはネタバレを含みます
カーヴァーの小説にまとわりつく茫洋とした厳しさを端々に感じる。そこにケベック独立と詩と「アンドレイ・ルブリョフ」(だよね?)と諦念を絡めて、思いがけないほど虚しい場所ができあがっちゃった。そこへ彼ら…
>>続きを読む不透明な時代をえがくやさしくもさびしい抒情的な筆の濃淡の語る追憶と悔恨と、静謐な叫び。 やわらかい湯気。カーテンから透ける窓枠。隔たれているこころとこころ。
「ねえ、教えて。何が昔と同じなの?」
ひ…
ポエトリーなアニメーション。お洒落。幸せだったあの頃に戻ることを望む男と、戻ることは出来ないと知っていて新たな関係を構築しようとする女と。魚のムニエルの切り分け方がそそる。。近々絶対食べる。波の表現…
>>続きを読むああ劇場で見たかったなと思いつつ自宅で見た。エアコンの音さえうるさくて消した。
この感じは、「レッドタートル」に似ているな。再び映画館で見れない限り、あの映画を見返すことはないだろうけど、あの空間で…
静かな映画だった。
墨絵を使った表現で所々のジョセフとエマとの心の隙間や先の見えない不安などがとてもうまく描かれていた。
全体的にヨーロッパとか北欧の話なのかと思ってたら、カナダとは思わなかった。
…
カナダ・モントリオールの文化背景を少しも知らない私には難解なストーリーだったけど、
(パンフレットを読んで観賞後に補足)
それでも退屈を感じなかったのは、描写の素晴らしさに心を掴まれたから。
墨や…
色が少ないと色を感じ、
セリフが少ないと言葉以外が感じられ、
余白が増えると
豊かな表現が溢れてくるようだ。
みる人のための余白、
みる人がいることで完成し、
みる人の数だけ解釈がある。
ってことで…
全編墨絵のアニメーション作品。
レイモンド・カーヴァー短編「シェフの家」(『大聖堂』村上春樹訳の2作目)から影響を受けて作られた作品。
「シェフの家」を読んでから、視聴しました。
原作は短編で、…
©L'unité centrale